邦ロック最前線情報局

元地方勢の目線から、邦ロックの最前線を

先取りオススメアーティスト最新MVまとめ!~2021年4月

これからもこっそりこっそり応援し続ければと思うのです!!
春の歌はやっぱ多いですね。
でも捉え方が面白いです。



☆春の寒さを歌う視点が良くない?
G over『花曇』


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☆「これぞロックンロール!」をまた更新
SULLIVAN's FUN CLUB『DESTRUCTION』


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☆買い物袋にオレンジを詰めて、それを自転車のかごに入れて疾走したい
Subway Daydream『Fallin' Orange』


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☆十代白書優勝!新たな1歩を歌う
ハク。『本物』


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☆ガッテム!!!!!
WARS iN CLOSETAPPLE


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☆北より届く暖かいララバイ
でかくてまるい。『眠れない夜』


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☆桜がちっとも綺麗じゃない
TEAR『Flora』


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☆ストレスフリーな音からハッとくる歌詞
Foods『はなればなれ』


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☆フルカラーポップの愛炸裂
アポロノーム『愛ふれる』


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☆MVでより感じる、強い歌と強いロックと強い存在感
Atomic Skipperスーパーノヴァ


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☆アルバムも最高だったんだよなぁ
Organic Callシリウスに誓う』


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☆ありのままの君にスニーカーを
molly『走れ!』


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☆小気味良いサウンド鳴らす関西の新星
DAYBAG『escape』


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☆ライブでは皆で手を鳴らそう
bokula.『足りない二人』


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☆なんかちょっと後ろを振り返りたくなる曲
Newdums『Behind the door』


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☆厚木発の音圧に打たれる!
ARES INWORDS『Waterfalls』


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☆もうこんなん届くしかない
古墳シスターズ『メロディー』


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遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2021年3月

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家の近所は桜の名所。
遊津場です。
花見したかったなぁ(もう諦めてる)

先月はひつじウォーズのスタッフと十代白書の決勝、そして昨年からプッシュしてたEMIRIのライブを見に行きました。
全て関西のインディーズ関連ですが、いろんな現状と未来が見れた気がしますね。弥生時代の末裔、ハク。、EMIRIの3組は何かしらで共演してほしいし、さらに高いステージに行ってほしいです。出身が京阪神に分かれてる。2府4県企画したい。

そして今月はいよいよbokula.とNEEのライブが見れる予定。転職活動へのまたとない英気を養います。笑

それでは、先月のベストソング集と見つけた厳選先取りアーティスト紹介をどうぞ!


月間ベストソング大賞!

先月聴いたあらゆる新曲中心の中でも最高の曲を羅列します。
大賞は最後です!


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さユり『かみさま』

ダークキュートメンヘラロックンロールの正解では?ただその相手は人だけとは限らず。ホラードラマのオープニングにふさわしいオカルティックな曲です。
堕ちて支配されて目がハートになってしまった人間の奥深さを表現したさユりの新境地。


◯ステレオガール『Angle,Here We Come』

グランジって言うんかな。海外的サウンドの持つ都会の喧騒と親和する骨太なロックンロールサウンド+日本語の持つ柔らかさを儚いカリスマ性を持って歌えるセンスで夜を歌う。こんなのできるって、ステレオガールだけなんじゃ。

歌詞も「響くロックンロール」じゃなくて「ひびくロッケンロー」なのも、より等身大で無邪気な音の波長が届いて楽しい。


◯リーガルリリー『東京』

何回か脳内で東京を壊したことないと書けないでしょ、こんな歌詞。最初のイントロ、アウトロも都市を丸ごと飲み込むような爆音で無敵だ。
「東京出身が歌う東京の歌」はこうなるのか、いや普通はならんでしょ。という一歩先の感覚に触れられて、胸の中で新鮮な爆発が起こる1曲。


◯Dannie May『この曲が人生最後の僕の代表曲だったら』

オシャレでありながらミュージシャンのプライドの最大火力が放たれていてハードルの高い題名に恥じない。つぼんでいた感情に魔法の水のごとくかかり、感情が開きだす感覚のある曲は強い。
着実に広まっていくバンドではあったけど、さらにそれは加速するだろうと思わせる1曲で、夏場からにかけての活動には要注目。


◯秋山黄色『FIZZY POP SYNDROME』

久々に聴いた後に泣きそうになったアルバム。
秋山黄色のひねくれた愛情が音楽にもリスナーにも届いてきて胸を打つ。それはアルバムを通して聴いて最後の『PANKKILLER』の「居てくれ」という言葉にたどり着いた時に分かると思うので通して聴いてほしいです。
挑戦しながらも置いていかない。全てのミュージシャンの抱える"副作用"に対して、真正面から向かう姿がカッコいい。


◯shandy Wz『春が来るから』

この歌声と実直なメッセージは春空に響き渡り、風を起こし、桜吹雪を巻き起こし、ここまで歩んできて向かえた新生活の扉に立つ君の背中を押します。受験前とかにもいいかも。
eo Music tryで特別賞をW受賞した勢いから、このまま各地のバンド好きに届いてほしい。


RADWIMPS『かくれんぼ』

RADWIMPS東日本大震災と向き合ってきた10年をまとめたアルバムに収録された新曲の1曲。震災をテーマにしたドラマの主題歌とのリンクもありながら、実際の震災に関わる一人一人のドラマを本気で溢さない歌で、こういう思いで生きている人が改めて再確認させる曲。
いつか出会うその温もりのために、今を生きていたいですね。



さぁ、先月のベストソング大賞は…





chilldspot『Monster』!!


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「あなたは誰なの」
そうだよ、お前誰だよ。という至極当たり前の感情を代弁してくれる曲。いつまでも人間側でありたいですね。
虚像か怪物か、に対して一発の痛烈な矢を放ち、「あとは好きにさせてもらうわ」と言わんばかりの背中を見せて去っていく、その縛られない姿を音で見せるのが最高にクール。

決してテンション高い曲ではないけど、言いたいことを言いたいように見せるセンスが『人間って』よりも更に確度が高まっている。「あなたは誰なの」と歌う時にだけ出てくる虎のようなオーラはなんなんだ。多分人に潜む怪物の使い方の正解はこれ。



月間先取りアーティスト大賞!

先月、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の6組です。

  • ぽこぽこ緑茶空間
  • Gum-9
  • みなみ
  • アロワナレコード
  • Qüalm
  • ha:lu


このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……





アロワナレコード!


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<紹介ツイート再掲>

☆さらに深めてみる

シンプルに『大都会』は名曲のそれ。『あいより出でて』という別の曲もすごくいい。積み上がっている創作力はまだまだありそうに思う。
『大都会』はクリスマスを思わすような神秘的なサウンドから一気に夜を泳ぐ感覚に浸れる1曲。こういう丁寧に丁寧に組み立てて、歌われるときには誰もが目を奪われるくらい輝き出す曲なので、口コミで広がりをみせていくだろう。
どこか懐かしさもある歌声が木製のアトリエのような小屋から広い世界へ連れていってくれるワクワクを、今後どれだけの人に提供していくか楽しみです!

ha:luも突如どこかで謎のインターネット発クリエイティブアーティストとして名前が出てきてもおかしくないクオリティ。
Gum-9Qüalmも完成度が高く、ライブハウスを踊らすのも聴き込ませることが既にできる。みなみは元グミだったんだ。そりゃ強いわ。
ぽこぽこ緑茶空間はバラードの『エイトワ』のみならず『メーデー』もよかったし、バンドとして無限の可能性を感じた。高校生なのでゆっくりじっくりと育ってほしい。というか新潟最近本当に魅力的な若手が多すぎる。
先月も先取り様でした!

あーとーがーきー

新しい年度も始まったからか、ついに動くバンドもいれば、休止や脱退も増え、また少しインディーズアーティストの取り上げ方にも変化が出来つつあるなと感じてます。
今月はライブで発見したバンドも紹介できそうだし、まだまだ活動制限はあるけど止まっていた波がついに来る予感もありますね。
次の新しいに向けて頑張ります。


それでは、この辺で。

遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2021年2月

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花粉症にやられてると言えば、
遊津場です。

2月はCody・Lee(李)のワンマンライブに行きました。1月に2組だけチラッとライブ見たのはあったんですが、がっつりお客さんとして行くのは11月以来?しかもワンマンも最近行ってないからかなりぶりですわ。楽しかったです。
行きたいライブは山ほどあって、今時間も比較的あるんですが、狙われてるのかってくらいタイミングが合わない。3月の十代白書は行けそうですが、有観客でやるかどうか。それまでにもう1つくらい行きたいなー。

そんなまたライブに行きたくなるような曲を作ってくれた先月のまとめ、どうぞ!

月間ベストソング大賞!

ずらっと並んだグッドソング。
大賞はラストに!


TVアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」EDテーマ「がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ」歌:「私」(CV:悠木碧)


○『がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ』私(悠木碧)

詰め込みすぎだろ!(笑)
圧倒的に先の読めない転調と歌声と歌詞。アニソン?アイドル?演歌?オペラ?EDM?最後はもう「うおおおおおお」という理性崩壊にテンション上がる。
まぁ悠木碧ならやってくれるだろのヤッツケ感が最高でそこに最高に応えてる。それが逆に人じゃないとできない気がして強かった。役は蜘蛛だけど。


○『Cut』メランコリーメランコリー

いや、どした!?という恐ろしい世界観。MVの落書きっぽく見えて結果「上手い」しか残らない不思議なアニメーションも濃い味が出ている。
関西で鍛え上げられたからこそできた、隙のない不穏感をあの手この手で繰り出せる実力。サビは中毒性といろんな感情を入れられる箱になってていろんな聴き方ができる。
こういう曲のイメージとして注目されていったとしても地力はあるから大丈夫かな。


○『アンファ』Radicalism

触れるのも惜しいような歌詞と旋律がCメロでグチャグチャに瞬き出して、最後に美しい景色が開いて畳み掛けるというメチャクチャ心が救われる展開。じっくり聴いてほしい。


○『THE NEGA』MINOR THIRD

期待のバンドの初の全国流通ミニアルバムは想像力豊かなDOWNER POPを見せつけ、CDショップに2店舗行っても売り切れてたのが、そのクオリティを語っているでしょう。
未確認フェスティバルでのセンセーショナルな初期衝動から、しっかりとボーカル・ベース・ドラムとレベルアップを重ね、次世代サウンドマスターの扉を開けたかに思います!


○『僕の戦争』神聖かまってちゃん

「This is last war」という歌詞をもちろん担当している進撃の巨人の世界観にも落とせるし、現実の教室の世界にも落とし込められる。この壮大なフィクションと誰の目にも付かないような悲しみのノンフィクションをリンクさせられるのは神聖かまってちゃんの他いないだろう。
軍歌のような狂騒のパレードにまみれた英歌詞から、静寂の日本語詞に移り変わった瞬間に独りぼっちの帰り道の夕陽にシーンがバンッと切り替わるのすごすぎる。


○『アンテナfeat.初音ミクピノキオピー

数年後に「思い出して」とか「理解して」とか、若いときに受けた・発した言葉と感情の行き先を知った大人の次世代に向けた大切なメッセージソングだと思う。
インターネット社会を生き抜いているピノキオピーの言葉は深いし、自身の声のコーラスも用いて初音ミクの声が一番刺さるかつ中毒性の最大値で来るからさすが。ずっと敏感で生きていきたい。


○『pupa』さよならポエジー

こういう声でこういう歌詞を聴けるがためにロックバンドが好きなところがあるって感情になれる。淡々とした表情にシンプルな味付けでここまで心に熱を帯びさせるのは一度圧巻のライブを見たからかもね。


○『Flare』BUMP OF CHICKEN

この安心感はマイホーム級だし、どんな小さな足音も灯も気付いてくれる信頼感。しかもそれをBUMP OF CHICKEN達もリスナーに持ってくれているという優しさ。歌詞の信号の部分とか人の行き交うスクランブル交差点がすぐ情景に浮かんで足音も聞こえてくる。
25周年にしてまた1つシンプルな曲の良さに感動している。これからもちゃんとずっと寄り添いたい。



そして、先月のベストソングは…


『創造』星野源



星野源 – 創造 (Official Video)


マリオのBGMのオマージュも入れ込んだ圧倒的遊び心は歌詞にまでも。本能のまま鳴らされた作り込みは解明できないレベルで複雑…でも楽しすぎる…脳って宇宙より広いんだな、この曲自体がほら「創造」でしょ?と言われて何も言えない。
星野源にゲーム、しかもマリオをコラボさせたら向かうとこ敵なしに決まってるでしょうが!

ただ星野源が脳はどこよりも楽しい場所なら、神聖かまってちゃんは逆に脳はどこよりも残酷な場所とメッセージくれるような、その対比も面白かった。
先月は星野源vs神聖かまってちゃんvs蜘蛛子のハイレベルな戦いでしたね…



月間ベスト先取りアーティスト大賞!


先月、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の5組です。

  • Tensions
  • high jumpmaster
  • 山本狼煙
  • Finder will Karte
  • WARS iN CLOSET


このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……





WARS iN CLOSET!


New Error!! / WARS iN CLOSET : MUSIC VIDEO


<紹介ツイート再掲>

☆もっと深めてみる

このバンドは余韻まで香り深い。まだ20才ながら歌声だけじゃなく3人の足し引きの演奏やコーラスでも色気が出ていて、そのクオリティと将来性の高さに驚く。
『New Error!!』と『アリスの嘘』の2曲の公開しかないが、一筋縄ではいかないストーリーの紡ぎ方をするイメージしか湧かない。映像とグラフィックと音楽と、メンバー3人三者三様に強みがあるらしく驚きを持ってバンド活動を進めそうだ!

直球勝負のSSW山本狼煙も多くの通に選ばれていきそうだし、全面に出る生きることが不器用そうさが秩序だった音楽には出せない破壊力を出すFinder will Karteのロックも魅力的。
若い世代中心にライブハウスから人気を得そうなhigh jumpmasterと、またそれとは違った配信などの形で話題になりそうなTensionsにも期待。
今月も先取り様でした!

あとがきー

僕が今働いているところの学生アルバイトの数人も卒業を機に辞めていって、まぁほんとによくこの1年頑張ってくれましたねという気持ちです。
アルバイト入れたくても入れられず、お金は貯まらずストレスは溜まる状況の中、最後までやり遂げてくれて助かりました。
そいつらとはまたライブハウスで再会したいね!と話したので、なんか若い奴と一緒にいたらそいつらだと思ってください。そうやって人口を増やしていきます。

それでは、この辺で。

遊津場pre.年間ベストソング20!in2020

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タイトルの通り。
未曾有の2020年の年間ベストソングです。

あくまで僕の視点はインディーズ開拓者目線。
クオリティとか年月の深みとかと同じくらい、期待値や新鮮さもグッと来てしまうので、他とはまぁ違った感じになるでしょう。

さぁ始めていきましょう!
その曲の好きな歌詞も添えてます!

20位 KALMA『ねぇミスター』


KALMA / ねぇミスター [Music Video]


無鉄砲に体当たりしてくるけど、嫌じゃなくむしろ抱きしめたくなる人が急増。
単純に元気なだけとか、ポジティブなだけとは違う魅力。説明が難しいが、これは同世代のリュックと添い寝ごはんや南無阿部陀仏にも言えることで、安定したリズムにとてもジャストなサイズで自分等10代の言葉を入れていて、
これがスッと同年代を越えて、幅広い層にも届いてくる理由か。

その磐石な基礎があるからこそ、KALMAの暴れ具合や開けた感じもより気持ちよく入ってくるし、これから先もワクワクさせてくれる。
この曲は今年幸せと叫べなかった若者に代わりに叫んでくれる痛快な1曲になっただろう。

毎日毎日いろいろあるけど
僕らの未来はきっと大丈夫

19位 anewhite『カヤ』


anewhite「カヤ」MV


白いけど濁ったあの煙の色をすぐ想起させてくれるのが綺麗な曲。
「白」「濁り」「煙」と言ったところから、「2人の関係」や「子供から大人へ」みたいな様々な情事に紐付かれて、各々の後悔とも悲しみとも何とも言えなく見せづらい感情に寄り添ってくれた。
ポエトリーの部分やセリフや回想の歌い回しもドラマチック。収録アルバム全体も1つの物語のようで良かったし、来年が非常に楽しみなバンドだ。

透明なんてものよりたしかに濁った
それさえクリアに見えた2人は
ゲームオーバーね

18位 postman『揺らめきと閃き』


postman - 揺らめきと閃き / Shimmering and flashing (Music Video)


昨年のミナホで新曲として演奏されメチャメチャかっこよく、今年MVとなり結局ずっと頭に残った。
愛やエールの言葉と同じくらいキャッチーに「ユーモア」や「閃き」といった言葉を力強くしているのが発明感もあって好きだし、それが陽の当たらないクリエイティブに従事する人にも刺さった。
本来もっといろんなところで鳴らされる曲だったと思うが、溜まりにたまった郵便物を配達する準備はできているはずだ。

理想と現実と今と程よいくらいのユーモアを

17位 SUPER BEAVER『ハイライト』


SUPER BEAVER 「ハイライト」 MV


各音楽隊の演奏、渋谷さんの歌、SUPER BEAVERの背景、全てに不屈のヒーロー性があって説得力が違う。
鬱屈と閉鎖した春に発表されたこの曲は、ちょうど多くの人が人間的な曲を求めていたのもあるだろう。圧倒的なライブバンドでもありながら、音源などで多くの「個」にも響いてる。他との比較の余地も与えない御守りのようなロックだ。

おかげで今がある
だから今日も生きている
そう言いたくなるような
ハイライトを

16位 ビッケブランカvs岡崎体育『化かしHOUR NIGHT』


ビッケブランカ VS 岡崎体育 / 『化かしHOUR NIGHT』(official music video)


すごくパリピサウンドだけど、2人のキャラクターに合わせた狐と狸の表現・演技力、卓越したリリックセンスに、そもそもゲーム仲間というところから生まれたインドアな面が合わさって、人間誰しもが持つ「バカ」を開花させてくれる。
明るいんだけど「お地蔵様」や容姿に言及した歌詞にはちょっと世の中へのカウンター性もあるし、これがフェスで演奏されるの楽しみでしかない。
友情とらしさに溢れた1曲です。

馬鹿と愛の化かし合いのMusic

15位 リーガルリリー『1997』


リーガルリリー - 『1997』Music Video

私は私の世界の実験台
唯一許された人

このキラーフレーズはいつまでも忘れることができない威力がある。
それでいて可愛らしく、なんだか少しワクワクをもって鳴らされる。でもベースラインはとても不穏な感じもあって、この曲1つでしっかりと世界の混沌を体験できる。
フルアルバム『bettime story』も絵本性とロックの強い部分の絡みがすごくよかった。しばらくライブ見てないから見たいし、ワンマンが見たくなるタイプ。


14位 藍色イマージュ『グッド・バイ』

eggs.mu

無垢で無色の初期衝動が凄くて、上半期は5位にしてました。
誰かがいつか違法にアニメでMAD動画作るんじゃないか(ダメよ)というエモさ。アニメMADとかもう古いんかな。まぁアニメの力借りなくても、遥かな星空と青春の1ページが鮮明に浮かび上がる。

このバンド自体の動きは止まってるようだけど、TIDAL CLUBというバンドでも活動していて、このバンドの『duo sonic』もまたすごいんだ。鉄風東京など他のバンドも含め、宮城の若手には希望がある。

向かう場所が何処でもいいよ
今はただ前しか見えないんだ

13位 Saucy Dog『結』


Saucy Dog「結」Music Video <4th Mini Album「テイクミー」2020.9.2 Release>


失恋や悲恋のラブソングが多い中、やっぱり優しくハッピーエンドがいいね、それが歌えるって凄いねと思えた。しかもその先の未来もまた作り上げていく2人の姿も見えて後味もスッキリ。
男性側も背伸びしているように振る舞ってるけど、実は女性側も気丈な部分もあって、みたいなストーリーを歌詞だけでなく、
石原さんの力強さと良い意味で弱く震えるのを兼ね備えた歌声、せとゆいかさんのコーラスでも表現している。
『いつか』に次ぐ再生回数を違う側面のラブソングで魅せた地力は、さらに全国区になっていく始まりなはずだ。

拙い僕からの思いを
綴ろう 描こう 繋ごう

12位 初恋モーテル『アナザー・ブルー』


初恋モーテル『アナザー・ブルー』MV

サウシーでハッピーエンドのラブソング良いねと言いながら、これは別れの曲に思えるのですが(笑)
特徴的な女性ボーカルと曲の緩急は、心のバリケードをするりと抜けてきて、最後の叫びにも似たサビはゼロ距離で刺さってくる。順位はここだが「もっと出会ってほしい!」と思わせるランキングはもっと上位だ。
下北沢のライブバンドらしい蒼く生活感に溢れた曲は今後も気だるい日々に爽やかな空気を運んできてくれるだろう。あとこのMV、最新MVの女の子がとにかくかわいい。

何度も何度も考えて
君のこと
分かったフリしてるね

知っていたんだよ

11位 時速36km『ハロー』


時速36km / ハロー 【MusicVideo】


菅田将暉のみならず、尾田栄一郎も紹介したことで話題になったこの曲。
本人達も変化をもって制作に挑んだとのことだが、今までの楽曲よりも洗練度が増して約2分半を爽快に、しかしかなり熱い跡を残して去っていくのが気持ち良すぎる。
瞬間最大風速に物凄いものがあるが、凡人が凡人のままでも力強く生きていくのに必要な力を与えてくれて、これから更に勇気づけていく人が増えるバンドでもあるだろう。
あとまさかインタビューさせていただけるとは思いませんでした。貴重な時間ありがとうございました!

週明けの朝を白々と
お昼に約束しちゃった歯医者
何よりそれらを愛してたあなたを愛していた

10位 go!go!vanillas『鏡』


go!go!vanillas - 「鏡」 Music Video


世界が変わり果てた今、もう一度鏡の前に立ち、自分の素顔を知る。
個人的にはそういうメッセージを受け取って、それを「化粧」という言葉で表現するのに撃ち抜かれた。
煌びやかなんだけどシリアスな風情も感じさせる新しいロックサウンドは、
感情が0からMAX、そして落ち着いてマイナスまで起伏するようなスリリングな展開。
様々なピンチを経験して彼らの深さがあるからこそ鳴らされているようだ。
武道館も経験し、こんな年でも不死身のロックンロールがより強大になった。

世界が化粧を落とした時
よく見て 思い切って 型にはめないで

9位 クリープハイプ『幽霊失格』


クリープハイプ -「幽霊失格」 (MUSIC VIDEO)


このYouTubeコメントが秀逸で全て。
すみませんが引用させていただきます。

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芥川賞候補のニュースも相まり、よりストーリー性のある文学的な歌詞が輝いて聴こえる。
でもどこか自分の日常に大切な人が化けて出てきてもそうなるんじゃないか、そうありたいという共感もある。
あまりに美しい。

君は幽霊失格

8位 ヤバイTシャツ屋さん『Give me the Tank-top』


ヤバイTシャツ屋さん - 「Give me the Tank-top」Music Video


ヤバTのパンクロック愛、ライブ愛、音楽愛、顧客愛がストレートに伝わってくる。
そしてそれをまとめて「心のタンクトップ」と例え、それを「着るように聴く」というオリジナルな表現がもうロックシーンでは当たり前のように受け入れられているのは少しおかしくもあるけど感動もする。(むしろそのおかしさが安心感)
そもそも高速の男女ツインボーカルは進化の一途だし、
でも圧倒的にクリエイターでありながら、いつまでもライブキッズなこやまさん凄いよな。

愛と友情とPunk Rock
全部大事 それとあとTank-Top

7位 UNISON SQUARE GARDEN『世界はファンシー』


UNISON SQUARE GARDEN「世界はファンシー」MV


こんな世界を嘲笑えるのそう言えばユニゾンが適任だった。絶妙にカッコよく、ちょっとしたアホらしさもここで出すかと。
どうしても気持ちが込もってしまう中、あんな脱力的に、しかも斎藤さんというキャラクターで「HAPPY」って言われちゃったら敵わない。
無駄な発信はせず、こんな状況だからこそ「引き寄せる」ためのカッコよさに変わらず注力しているのが、
改めて際立つ存在感を示していた。

一丸っていうのは ただ丸くすることなんだっけ?
ロックンロールの方がごつごつしてておいしそうだな

6位 Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』


Creepy Nuts / かつて天才だった俺たちへ【MV】


HIPHOPというアンダーグラウンドの勝者。
異種のロックフェスでもトリを務める強者。
でも世間的には親しみやすいお兄さん達。
これは大学のCMソングに使われている。

そういった全ても合わさって聴くと、
リスナーを全肯定してくれながらも、
常に背水の陣である厳しさも伝え

Creepy Nutsに闘いを挑まれているようにも聴こえてくる。
俺らは大器晩成と背中を押しながらも、
「ここまで来いよ。いけるだろ」と壁にもなってくれているような。
本来の意味とは違うけど、まさに今年人生のリード曲になった人も多いだろう。

かつて天才だった俺たちへ
神童だった貴方へ
まだ見ぬ明日へ羽ばたけ行くぜ12345

5位 SiM『BASEBALL BAT』

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enjoyなサウンドでもありながら、しっかりハードなパンクで、簡単にラリってしまう。
「KILL YOU」を誰でも真正面から歌うことができる痛快さと言ったらない。
そんな歌詞を見ていくと、いろんな「普通」やしょうもない風潮に殺された感情を救ってくれるとても共感できる歌詞で、心の中にいる自分の弱い部分に武器を与えてくれる。実際、家庭内や学校内でバット持って暴れたらアレだけど、心の中でしっかり殺したいもの殺してくれる武器になってる。

病みつきになるSiMサウンドとMAH節全開で、俺らが本当に守りたいものは、俺らで守るという強い決意を感じる歌だ。

ALL I want is BASEBALL BAT
Swing!

4位 back number『水平線』


back number - 水平線


こんなに美しく悲しみ、努力の果てにあるものを説明できる曲があるとは。
その美しさも決してポジティブなメッセージだけとは限らないけど、でも心が洗われてしまう。それはback numberがどれだけ一途に音楽やリスナーに向き合ってるかが伝わってくるからだと思う。
back numberの活動も大変だったはずだけど、メッセージを見るとそんな自分達のこと以上に部活などの夢がこの思わぬ形で破れてしまった若い人への思いが強くて、そこにもっと正しくスポットライトを大人は照らすべきなのに…とそういう悔しさ、優しさを社会人、もしくは親世代のリスナーにも気付かせた点はデカい。
辛くなった人には問答無用で「この曲聴いて」が最適解になった。

水平線が光る朝に
あなたの希望が崩れ落ちて
風に飛ばされる欠片に
誰かが綺麗と呟いてる

3位 Orangestar『Henceforth feat.IA』


Orangestar - Henceforth (feat. IA) Official Video


曲の説明で何度も爽快感や解放感という言葉を使ってきたけど、
安易ではなく割りと真剣に考えても、僕の音楽史でその感覚の頂点に来たんじゃないだろうか。
しかもこの曲はボーカロイドの歌声じゃないといけなかった必然性さえも感じてる。人の声で無いからこそ、本当に無添加な青と白だけが脳内に広がるのだ。そして歌詞やその甲高いボーカロイドの歌声に少しでも「自分」を触れさせたその瞬間!
その透き通った青と白が、瞬きながら言葉にできなかった自分の感情の色に染まっていくのが分かる…!

ボカロP×生シンガーの組み合わせが当たり前になって、ある意味、誰でもインターネット発シンガーが聴きやすくなったと思うんだけど、
これはあくまで好みとして、僕は繊細でいて頑健、圧勝圧倒的なサウンドで人の思想を一掃し「ボーカロイドでしか歌えないんじゃないか」と思わせるそんな曲のほうが好きです。

あぁ!夏を今もう一回
君がいなくても笑って迎えるから
だから今絶対に君も歩みを止めないで

2位 感覚ピエロ『感染源』


感覚ピエロ『感染源』 Official Music Video


刺さった。
いろんな今年の背景を歌う曲があったけど、一番刺さった。

シンプルを歌う難しさ。
どんな些細な事も悪意で簡単に大問題にさせられるからこそ、シンプルに戻れる場所が必要で、ミュージシャンはそれを作るからこそ必要な存在だと思いますね。むしろ年々複雑な世界になってるから必要性は増してるし、ある意味こういう曲がこれから無くなっていくことが大切な気もする。でも今はこんな曲がないとやっていけない。

まぁでもダークヒーローになれるバンドってそうそういないというのも大きいポイント。僕はこの曲で1つピリオドを打たれた。あなたはどうですか?「あんたの正義に覚悟はあるのかい?」

いつだって答え合わせはシンプルです

1位 NEE『不革命前夜』


不革命前夜 - NEE

今年のベストソングはこの曲にしました!
インディーズのバンドカルチャーとインディーズのアニメカルチャーの良さがMVで大爆発。
でも簡単にバンド×アニメと言えず、
聴けば聴くほど誰も手にしてないNEE +こむぎこ2000チームの個性の沼にハマっていって…
まぁ最終的になんか知らんけど「革命前夜 君と2人!」と鼻歌で歌うのが、最高に楽しくなってしまった2020年。

NEEはいわゆる先取り紹介をしたことあるバンドでもあるから個人的な思いもあるのだけど、
年始ではインディーズバンドシーンの有望株の1組だったバンドが、
MV450万回以上再生されるというのだから夢があるし、
夢はどんな時代でもアイデアから生まれるというのが分かって、まだまだバンドには純粋に希望を感じてしまった。
バンドのアニメMVが増えたのは間違いなく影響を与えている。

先の読めない曲展開、掴み所のない歌詞、でもどこか憎めない純粋さ。
このバンドの未来が見たいから生きる。

化ける、化ける
月の下の僕らは
ほら何も言えず青に溶けてく

まとめ!

というわけで今年はやっぱりどうしても「コロナの影響」と自然に考えてしまう歌が多くて、
そこに立ち向かう曲、
だからこそブレない姿勢を見せる曲、
それを逆手に考える曲、
聴いている間はそんなこと忘れてしまう曲、
などなど各々の魅せ方、聴かせ方が非常に伝わる1年でもありました。
コロナで与えられたストレス、狂いそうな気持ちは、
もちろん活動できないアーティスト側にもありながら、
それでもしっかりリスナーを支えてくれる音楽をたくさん作ってくれてありがとうの気持ちです。

2021年を少しでもいい気分で迎えられますように、ぜひ聴いてみてください!
それでは、この辺で

遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2020年9月度

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あっちゅうまに寒くなる。
遊津場です。
さよなら半袖バンT。

7月に一度スタッフはしましたが、お客さんとしてのライブを解禁した月に9月はなりました!
緑黄色社会×LAMP IN TERRENのツーマンとカンラバ2日目。どちらも大阪の野音。計9組見ました。
もちろんどれも良かったんですけど、LAMP IN TERRENとWOMCADOLEが特にベストアクトですかね。
ただただライブはやっぱり楽しいですし、シンプルに気持ちが明るくなって、日々の生活のテンションも変わります。元が地方勢なのでライブなくてもなんとかって思ってましたけど、求めてしまっていたことに、なんか昔の自分ではもうないのかなと思えてきました(笑)
11月にライブハウスに行く予定なので、今から楽しみです!

そんな9月に聴いたベストソングと先取りアーティスト達をどうぞ!

月間ベストソング大賞!

先月聴いた曲の中での名曲一覧。
大賞は最後に。


夏のせい RADWIMPS MV



RADWIMPS『夏のせい』


青春群像劇のような曲は永遠と儚さをどれだけ同居させるかだろうけど、
年々キャリアを積めば積むほど難しくなるはず。
でも音楽に限界を作らず、相変わらずここまで透明感しかない心情を描き切るのは、
逆にもう野田さんどんな生活を送ってるのやら。
9月に発表することも見越して、その特有の涼しさも入っていて、
夏の終わりと、次の夏まで生きていきたいという気持ちにさせてくれる。


○DENIMS『I'm』『Crybaby』


非常にどの曲も綿密に繊細に気持ち良さを構築して、
「なんとかなるさ」「自分を信じよう」と前向きなメッセージをくれるから、
メロディセンスの良さに加えて、
シンプルに信頼ができて安心ができる。

不安が多い世の中だから、求められる音楽にこれからもどんどんなりそう。


○ズーカラデル『トーチソング』


分かりやすく名曲製造連発バンドになって、
YouTubeのコメントにも、
ドラえもんの主題歌しそう」と書いてて、
たしかにあと少しタイミングが合えばスキマスイッチくらい有名になってもおかしくない。
TikTokで話題になってるらしいので、本当に来年は音楽番組席巻してるかもね。
もうじっくり熟成されてるので個人的にはどんな脚光の浴び方しても問題なく活躍すると思ってる。


○SexyZone『RUN』


元々ヤバい曲とは聴いていたけど、
相変わらずのあまのじゃくで聴いてなかった。
後悔するくらい良い曲ですわ!
曲自体はもちろん、歌声がこのSexyZoneじゃなきゃ成立しない感もすごい。

会社の後輩が大のセクゾファンなんですが、
5人揃って大号泣だったそうです。
ただ本当はライブでサプライズ発表だったらしい。
現地だったらえらいことなってただろうな。


クリープハイプ『幽霊失格』


イントロはもう優勝だよね‥
君は幽霊というところまで歌う歌は多いけど、
そこに失格とか、一筋縄行かない人間側の都合の表現力は、
やっぱり1枚も2枚も裏切ってくれて上質。

MV含め優しさはありつつも少し昔みたいに尖っているクリープの姿も見れて眼福、聴福。


○Mr.ふぉるて『恋慕』


ピアノを使い新しさを見せたバラード。
それで見事に良くて、また末恐ろしさを感じさせたので。
知ってたはずなのに、こんなに歌声良かったけってまたさせた。


○ginger『春のうちに』


最初から1音1音が暴れ出しそうなのに、
それをグッと堪えながら、結局少し不発弾な感じも残るのが、
本来はアカンような気もするけど、この曲だとドラマチックで良いんだよなぁ。
MVの女性はすごい綺麗だけど、ストーリーは割とえぐい。




さぁそして先月のベストソングは…



ヤバイTシャツ屋さん『Give me the Tank-top』!



ヤバイTシャツ屋さん - 「Give me the Tank-top」Music Video


ユーモアは失わず新たな生命力の象徴にまで「タンクトップ」という言葉を引き揚げた。
その影響はパンクロック好きだけに留まらず、
ロックシーン全体、ひいては全てのもどかしい気持ちに応える言葉になる革命前夜のようで、
いいじゃないですか、もう紅白。
まずはアルバム1位だ!そして今年はNHKホール、来年は三国ヶ丘FUZZからの中継で紅白出演だ!





月間ベスト先取りアーティスト大賞!

今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の8組です。

  • O.O2
  • hananashi
  • エレガンスハイツポピー
  • kokage
  • UtaKata
  • 菅谷諭杏
  • 脳内狂騒



このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……





脳内狂騒!



脳内狂騒のEggsページ https://eggs.mu/artist/Nonai_kyoso #eggsmu @Nonai_kyoso



〈紹介ツイート再掲〉

☆さらに深めてみる

Eggsでは春頃から既に席巻してて、とはいえ高校生バンドだから少し様子を見てたんだけど、サブスク配信された『幽』がすごくいい曲で…!
宮城のロックバンドの持つ無垢さ×男らしさにはRadicalismに出会ったり、仙台のイベンターと仲良くなった2017年頃から知ってて注目の県だったけど、また新しい驚きを様々な色が交わった上の黒に無限の可能性を感じました。
ただもちろんまだ高校生バンドなので、ゆっくりと焦らず進んでほしいです。


今月はなかなかバラエティー豊かで大賞決めるのも時間かかった。
マハラージャンhananashiはもう既に各々話題になりつつあるし、O.O2kokageエレガンスハイツポピーUtaKataもそれぞれオーラの違う歌モノで、この中から1組は一気に飛び出す期待がある。
菅谷諭杏もソロクリエイターとして、打ち込みと人の魅力ですごく心を乗せてくれるものがあったし、今月も先取り様でした!


あーとーがーきー


先月より、音楽プロデューサー今村圭介氏が主催するIMALABというチームでも活動するようになりました。
音楽関係のプロもたくさんいますし、それ以外のライターやデザイナー、映像クリエイターなど多くのカルチャーが入り交じるところで戦々恐々です。

ただまぁいつか僕のオススメも紹介できるようになれば、自己満足ではない効果をアーティストに与えられるのではないかと思います!
合わせてチェックしてもらえると嬉しいです!


それでは、この辺で。

遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2020年8月度

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来年はモンバスに行きたい。
遊津場です。

オンラインでフェスやライブを楽しむというのも定着してきた感じありますね。
この経験のいいとこは残して、来年以降も主催者側がいい感じに稼げるようになったらいいなと思ってます。
オンラインライブをざっくりまとめたツイートあるんで参考にしてください。もっとバズれー(笑)

さぁそれでは8月に見つけた名曲達と新開拓アーティストをどうぞ!

月間ベストソング入賞!

大賞は最後に紹介します。

https://youtu.be/FHUHKIrUH6Y


○悒うつぼ『幽栖』

ここまで独りぼっちの退屈を音にしたアーティストがいただろうか。
時間が惰性で過ぎていく虚しさを、日常の音なども用いて表現する。
前作の『てねてね』から知ったんだけど、鬱というよりも「………」を音にするネットアーティストだ。


○yonawo『天神』

『東京』みたいなタイトルのテンションで他の地名が勝つのが珍しい。
随所に軽めなフレーズを入れていて、哀愁さがより際立つテクニックが秀逸。
しかしメジャーデビューするまで全く知らなかったよ、yonawoは。


UNISON SQUARE GARDEN『世界はファンシー』

こんな世界をもUNISON SQUARE GARDENは嘲笑えるのか!その意外さは一瞬で「そういえば適任だな!」と思わせる存在感の応酬。
着席ライブも敢行するなど、音で勝負するカッコよさにさらに惚れ直すし、アルバムも気合い入ってそう。
クリープハイプのMVが18禁で話題になったけど、斎藤さんがマネキンの股間を弾きまくるのは大丈夫なんだろうか。


○LiSA『マコトシヤカ』

まぁ普通に元気が出るよね。
野球も大好きなので、プロ野球関係のテーマソングも聴いてきたけど、どうしても直球勝負でシンプルな曲が多くなる中、久々に「おっ」と思わせたのは、aikoとL'Arc~en~Ciel以来かも。
中日ドラゴンズの選手の間でも鬼滅の刃は流行ったらしいので、選手のテンション上がってそう。


○(夜と)SAMPO『革命前夜』

ハンブレサポートの吉野さん、加速するラブズのなかのさん、元フィッシュライフの寺岡さんなど関西の実力あるメンバー5人で結成された新バンドの初MV曲。
他の曲も聴いてみて、吉野さん「ゆっくりやっていきたい」みたいなこと言ってたけど、これは各地に呼ばれますよ。
薄れぬ少年少女性を出しながら「居酒屋」というワードで曲を締め括るのは名組み立てだと思う。


○KOTORI『素晴らしい世界』

ごめん、この曲は最近知った。
モンバス!オンラインで初出演のKOTORIが提供してくれたのが、自身のツアーファイナルでのこの曲のライブ映像だったんだけど、すごくカッコいいな。
無理強いではなく飾り気のない歌でしっかりライブ会場を怒濤に沸かせるKOTORIらしさを感じた。


Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』

これ聴いて、何人の妄想した自分が出てきたか。その妄想達に「こっちこいよ」と誘われた気がした。
大学のテーマソングでもあるが、これに大学の時に出会ってたら変わってただろうか、ってな妄想するくらいなら大人の俺として飛び始めます。
サウンド自体が派手じゃなく、たくさんの勇気に変わるリリックを受けて「To be continued…」みたいな余韻が残る終わり方もクセになる。


○back number『水平線』

心から零れ落ちてしまった「何か」や、ふと切れてしまった集中力を切った「何か」とか、まだ名前のない感情を抱えてそれでも普通に生きている「何か」といった、ルールとか根拠では説明できないものの全てに対し、答えを与えた1曲。
こんなもん説明できない。
言葉が蔑ろにされる世界において、唯一のオアシスのような曲が生まれた。



さぁ、そして今月の大賞は……






NEE『不革命前夜』!

https://youtu.be/Dm2O_W6Rrss



こんなアニメーションとの化学反応を見せられたので、インディーズシーンのMV制作において1つの新たなムーブメントが起こってしまっただろうな。
コラボしたアニメーションMVは増えそうだ。なかなかNEEとこむぎこ2000さんの真似はできないだろうけど。

曲はNEEの中でも一段と人間的な感情の温度を感じる。
それは『下品な僕チン』や『万事思通』のライブ熱というよりは、22才前後の彼らが創りあげた青春の無敵感で、これが10代のリスナーの背中は押すし、大人世代のリスナーも消えかけた炎が再び燃えだす。綾野剛も燃えさせたもの。
でも正統派に寄り添ったんじゃなく、NEEにしか出せないケタケタな感じは失わない。音楽のみならずカルチャーを愛する者の気持ちはそりゃ刺すわな。

約2年前の先取り大賞に選ばせていただいたNEEが、ここまで注目を浴びるのは胸熱である。








月間ベスト先取りアーティスト大賞!

今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の6組です。

  • CUB
  • 今日は白シャツにしようかしら
  • CC81
  • Broken kangaroo
  • Last Lady




このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……





Last Lady!

https://youtu.be/FsljeW_0Syw


《紹介ツイート再掲》

☆もっと深めてみる

歌声にものすごく引き込まれた。
曲がより力強く、よりドラマチックに聴こえてくるし、実際のスケール感はスリーピースのそれじゃない。
残念ながら開催されなかったけど、スパソニのオーディションのライブ審査に残っていたバンド。既にそれなりの結果を出しているアーティストもいる中で、全くの無名で平均年齢18才で残るのも納得だ。
九州・福岡の若手バンド、神サイやマルシィと言った艷のある歌モノの次の核弾頭には、それに攻撃的なサウンドを携えたロックバンドがゴロゴロ控えている。その1組として脚光浴びてもおかしくない。


大賞は完成度の高いCUBと悩んだ。
恐らく来年のシティでアーバンなフェスには呼ばれそうな気配がある。
Subway Daydreamは早耳のコンテンツにどんどん拾われているし、ネットにどんどん楽曲をアップする今日は白シャツにしようかしらBroken kangarooはタイプが全然違って面白い。
今月も先取り様でした!


あーとーがーきー


例年通り(やめてほしい)台風が来始めました。今年はフェスvs台風&コロナ&風潮と難敵多すぎ。
ミナホもそりゃ動きづらいわな…

ピークが過ぎたことを期待して、年末の回復を祈りましょう。
レディクレも入場制限したら、もうチケット当たらなくね?(笑)


それでは、この辺で。

遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2020年7月

f:id:sakidoriyutsubarock:20200728154500j:plain



まさかオリンピックしてないなんて。
遊津場です。

ライブハウス行ってみました。
スタッフとしてですが目の前で、実際の人物が、何かしら表現をしているというのは、単純に「今生きてる!」となります。
やっぱり無趣味に生きることに困ってる人がいるなら、本来誘い出したい場所ですよ。ライブハウスは。

ただその後、今は体調崩さないかハラハラしてしまう。それも自分だけじゃなく他のその場所にいた人も考える。
ライブハウスはぶっちゃけそこら辺の施設や店より安全だと思うのですが、
発生確率はないわけではないし、もし出たらセンセーショナルに報道される。これが辛いんですよね。

大型のイベントも続々緩和されてますから、最早どこでもらうかなんて分からない「withコロナ」に向かってると思うんですけど、そこで世の中の人達の考え方をもう一度フラットに戻るようしてほしいです。

そんな中でも音楽は鳴るわけで。
先月聴いてなかでのグッドソングを一挙に紹介します!

月間ベストソング大賞!

大賞は最後に紹介します。


Creepy Nuts × 菅田将暉 / サントラ【MV】


◯マカロニえんぴつ『溶けない』


マカロニえんぴつは、どんな人も青春に閉じ込める悪いやっちゃで。
年々そのメッセージの力強さは増しているし、真摯に歌い上げるかと思いきや急な転調もあって、またも一筋縄ではない存在感も増している。


official髭男ism『laughter』


ものすごい正統派。これ以上ない希望の翼。
一度こういうど真ん中の美しさを示したかったとのことだが、それにしても空を支配しすぎ。
飛行機を作ったのはライト兄弟だけど、気球を作ったのはこの姉妹?という話だったりして。


Creepy Nuts×菅田将暉『サントラ』


リリックの一文字一文字の積み重ねで、どんどんCreepy Nutsが型どられていく、その過程のカッコよさ。
そしてサビでは菅田将暉という同世代のヒーローが高らかに歌い上げるという展開がもう、アンダーグラウンドと輝く表舞台が拳と拳を合わせたみたいで、なんともドラマチック。
最終的には3人の生きざまがリンクして前を向く、クリーピーの歌詞力と菅田将暉の憑依力がすごい。


◯HXERO SYNDROMES『Wake Up H×ERO!feat.炎城烈人(松岡禎丞)』


燃え尽き勢としては、まず何より熊谷さんが楽しそう(笑)
文學や理科だけじゃなく、ちゃんと男の子としてヒーローもエロも好きで、こういう感じでも愛を歌ってみたかった!と言わんばかりに楽しんでそう。
少し懐かしめのヒーローソングをタイプの違うイケボが重なりあって、結構下ネタなアニメの主題歌だろうけど、老若男女が楽しくシンガロングできる曲である。


みるきーうぇい『ドンガラガッシャンバーン』


「恋が崩れる音を知ってるか。ドンガラガッシャンバーンって言うのさ。ドンガラガッシャンバーン!バーン!」
これだけで背景ががっつり掴める、最高にキャッチーな文章。
しかもそこに「アッパー系メンヘラ」という言葉も生み出した。
昨年のOKOJOみたく、SNSから話題になるかもしれないけど、SNSでは推し量れない言葉の魅力を持って、どんどん広まっていきそうだ。


◯Plot Scraps『オーダーメイド』


発売されたのは5月のアルバムのMVになってない収録曲だったんだけど、
人生が縫い合わされていくイメージがものすごく鮮明にくる。
布も見えるし、針も見えるし、糸も見えて、そしてそれに腕を通して、その腕が誰かと触れあう感触さえある。ヤバい。


◯anewhite『NACHTMUSIK


先取り紹介もさせていただいたバンドの初の全国流通盤ミニアルバム。
良かった。タワレコメンにいきなり選ばれるだけある。
どんどん再生回数が増えていく『カヤ』ももちろんいいし、そこから流れで深い自意識の世界に潜っていき、最後の『メル』で一気に上昇する感覚は綺麗だ。


◯タカナミ『大成』
◯Atomic Skipper『ロックバンドなら』

→爆音推奨



さぁ、そして今月のNo.1ソングは……



時速36km『ハロー』!!




時速36km / ハロー 【MusicVideo】


時速36kmはもちろん魅力的なロックバンドだから、この言葉が適当じゃないかもしれないけど、
凡人による凡人が凡人のまま、駆け出して輝くための再開するための歌だった。
そして理想の自分に再会するための。
無骨とかセンスとはまた違った、時速の4人にしか出せない等身大の人間的魅力がこの2分28秒に抑えきれないほど詰まっていて、
なんてことはない普通のマジョリティの方々にもっともっと届くべき曲。
約2分半の曲なのに、溜めて溜めてラスサビで放出するような6分くらいの曲よりも、解放感が圧倒的。
それは聴くだけで知らず知らずのうちに溜まっていた日々のストレスをも引き連れてくれる力がこの曲にあるからだろうなぁ。



月間ベスト先取りアーティスト大賞!

今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の6組です。

  • EMIRI
  • etc.
  • リスキーシフト
  • todo
  • エホンノセカイ
  • ハク。




このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……





EMIRI!

www.youtube.com


<紹介ツイート再掲>

☆もっと深めてみる

正直、そのコンテスト『ITAMI GREEN JAM』の実績しかまだないし、
フォロワー数も170前後で、ホントに先取りしすぎてるなと思うんですけど、
最初聴いたときの「うおぉ」が久々にかなり気持ちよかったんですよね……
いわゆるシューゲイザーなんですが、特有の世界観だけに落ちることもなく、すごい色んな音楽の好みに合うバランスで鳴らされていて、進化系がどうなるか楽しみすぎる。
あとは兵庫の伊丹のバンドっていうのも何かいい。大阪、神戸、京都みたいな大都市とは違う角度でライブこなしていくところを見たいです!

正直、現時点での期待度というか、より若い世代にも広まっていきそうだというと、ハク。、リスキーシフト、etc.、エホンノセカイのほうが感じます。また更なる世代交代を引っ張る存在になるバンドかと。
todoも既に実力派の片鱗を見せており、サーキットでも名前を聞くようになるでしょう。
今月も先取り様でした!


あーとーがーきー


8月、大阪では城ホールや野音を使ってイベントが再開されましたが、
それでもやっぱり行くのが怖くて行けず、
でももう我慢ならんくなってきて、ちょっといろいろライフバランスが崩れてきて、マジで体調崩したり、イライラしやすくなった人いませんか?
僕はちょっとその気が出てる(笑)

やたらめったら長い梅雨が終わり、
暑い日々が続くと思うので、
そこにも体力を奪われないよう、一緒に頑張って過ごしましょう。


それでは、この辺で。