邦ロック最前線情報局

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CLAN QUEENの話題のアルバム『VeiL』を”実況鑑賞”してみた!

新世代クリエイティブユニットのCLAN QUEEN
その始動から高い注目を集める彼らが、待望の1st Album『VeiL』を発売した。

大まかに言えば今からレビューするんですが、
「コード進行が…」とか、
「ワードセンスが…」とか、
そういう音楽的な素養の話は、話題と聞きつけてからレビューを書いてる大手メディアのライターさんに任せます。
インタビューとかも受けてるだろうしね。

僕はアカウント名の通り、マイさんやAOiさんの音楽活動に関しては、
CLAN QUEEN以前から知ってましたので、そういう目線から書きました。

…で、それをしてみたところ、アルバムを通して聴くと、ワーワー叫びざるをえませんでした。
映画です、このアルバムは。
ずっと創り上げてきた3人のクリエイティブが躍動しまくっている。
僕はその曲中の主人公への感情移入というより、
その主人公や周囲の人が見せる曲中の行動に対して、
「それ大丈夫⁉」
「アカンて、アカンて!」
「ほらー!言うたやろ!」
みたいなこと、ずっと言ってました。
家で聴いててよかった…。

ただもちろん人によっては、いろんな見方や感情移入ができると思います。
もちろんこれから新生活を迎える人にも聴いてほしいし、季節感とか忘れて「なんか退屈だなー」って人にもちょうどいいです!

それでは、世界一うるさいCLAN QUEENのレビューを始めます!

①Loud Land

音楽なのに開始10秒で幕が上がると、眩い光が放たれて一瞬クラっとします。
そして目を開くと、なんだこの世界は。
僕の知ってる街じゃないな。

特殊なイントロに耳を奪われると、
そこにAOiさんが現れる。
ほどなくyowaさんも現れる。
彼らによる強烈さと純情さ溢れるイントロダクションが終わると、もう他の雑音は何も聞こえなくなるサビが始まります。完全に没入。
そして曲が終わると場面が切り替わり…

なんかね、一度聴き通した後、もう一度この曲聴いてみてくださいよ。
最初は僕も「ライブで盛り上がりそうー」という感想でしたけど、それ変わるから。
希望や信仰って歌詞が僕は特に変わったから。

②Tokyo Mood

終末でカオスに盛り上がってる東京の深夜。
その桁外れに輝くネオンと人混みの中で、
何してんだ?この少女は(少年でもOK)。
なんかすごい探してる。

どうやら、すごく愛をくれた人を探してるみたいだ。この世界の終わりの喧騒の中で、どうしても会いたくなったし、いきなり消えた真実を知りたくなったんだろうな。

見つかるといいな。
ん?
なんかちょっと外れに行ってますけど?
そっちなんか危なくない?
ヤバい展開だって。
引き返せって!

③サーチライト

盲目的に探し続けて、たどり着いたのは…
こんな電脳世界が東京にあったのか…
(↑確実にMVに引っ張られてる)
(↑僕の中の主人公の絵はサーチライトのMVの主演だった小夏ひなさん)

一心不乱に探し続ける主人公。
でも手がかりなんて何もなく…

何なら電脳世界特有のキツいブルーライトに当てられて…
あぁ、どんどん目の光とかが無くなってる…
もう食糧もなくボロボロじゃないか…
何がそこまで突き動かすねん…

諦めてもう次行くのね。次は…

ロマンスなんて相手にならん様な楽園へ

楽園…
嫌な予感がする…
(曲としては楽しみです)


④踊楽園

そして迷い込んだのは”踊楽園”。
ここの人たちは悩みなんてものは一切ない。
主人公もあっという間に手を引かれて踊る。
そして何もかも忘れる。
楽しすぎる表情が目に浮かぶ。

…いやいやいやいや、そうじゃないでしょ⁉
もう完全に踊楽園に呑み込まれちゃってるよ⁉
それ破滅していくパターンだよ!
お兄さん知ってるんだ、そういう知り合い!

あー、行きずりの恋で満足しそうになってる…
あぁ…ダメだって…

あ、何とか思い出したみたい!
その男の手を離して「さらば踊楽園」って言ってる!
よかった…

元々ジャンキーな曲ではあるけど、アルバム通して聴くと、ここまで危険な曲とは思いませんでした。これもアルバムの面白いところ。

⑤天使と悪魔

神様
私は愛を履き違え信じてた様です

そうだな、踊楽園では履き違えてたな!
気を付けてよ…もう…

でも本当の愛とは何か考えるようになったみたい。
いろんな思い出を回想してるな。
こうやって人は大人になるのです。

んー…?
なんかすごくすれ違ってるな……?
そこに気付き始め、傷付き始めてるけど…

おあいこにしようって、ちゃんと納得してる?
BAD入ってない?
自分なんてどうでもいいとか思ってない?
それはダメよ?
…思ってそうだなぁ⁉


神・天使・悪魔というワードを使いながら、きっちり人の体温を感じるのがすごい曲。

⑥HARU

BAD入ってるやないか〜
『HARU』って曲名なのに、
何故こんな寂しい…
何故こんなに気持ちの沈む曲なのか…
春の歌でそんな曲ないよ…
皆さんも別れの季節を感じる時に聴いてください…

じゃあ何が残るのかと。
終わりゆく世界で遺るイロは何なのかと。

なんか再び決意したようだ。
期待。

ヘルファイアクラブ

”Night Dive”して、たどり着いたのは…

ヒーローはもう堕天している

見えていた希望も全て奪われた

僕は悪くない

闇堕ちしてる〜〜〜!
というか地獄墜ち⁉
おいおい物語も終盤じゃないのか⁉
なんか全てを焼き尽くそうとしてる気がするんですけど⁉
と、止める人はいないのか!

CLAN QUEENの約1年半前の始まりの曲だけど、このアルバムの物語としっかり合致している。
当初から、ただの危険な赤色の似合う悪魔的な曲ではなかったのか。

プルートー(Album ver)

おいおい、東京に戻ってきたと思ったら、何を手に持ってるんだ、それは?
閻魔大王から何をもらってきたんだ?!
それで何をしようとしてるんだ!?!?
「アルバムverで進化したんですよー」
あぁ、そりゃ嬉しいね。じゃないよ!

このブッ放す感じの曲。
実はその以前の活動の時っぽくて、僕は少し懐かしかったりもしました。

MVに出てくるキャラクターも違って見える…
そしてやっぱり壊し始めていく…
そこに本当のユートピアはあるのか。
でもだからこそ最後の歌詞の一文が響く。

Don't you want me?

⑨ファンデーション

それで結構この曲で終わるのが「お?」と思ったんです。イントロからグッと変わる。

この曲ももちろん当初からの主人公視点(僕は女性でした)でも感じられるんだけど、
なんかここで探されてる相手側の視点に立ったような気もしました。男女ツインボーカルの妙とも言えるでしょう。
そしてこの2人が出会ったような気もするし、
結局すれ違ったままのような気もするし、
間違った化粧を落とせてハッピーエンドかもしれないし、結局できずにバッドエンドかもしれないし、2人は生き残ったけど…かもしれないし。

でもどっちにしろ”今地球の空気が震え”たような大展開があったのは間違いないよなと感じさせます。

この曲で終了。

まとめ


いや、終われるかー!!!
まだまだ謎いろいろあるぞー!
この世界の続きあるよなアアアア!!!!

監督、続編はいつですか。
アルバム単位だからしばらく待たないといけないのが悔しくなるくらいの聴き応えのある世界でした。
1年は待つのかなぁ。
でも今のこの時代に、こんなアルバムがあることが嬉しい。

そして是非もう一度MVも見直してほしい。
恐らくニュアンスが変わってきます。
それだけで全然1年は待てるかもしれませんね。

この高いクリエイティブは、ひょっとしたら彗星の如く現れたと思う人が多いかもしれませんが、僕からしたら「やっとか」とも思いますし、
今は映像と音楽の関係が実は音楽史の中でも一番密接かもしれないので、時代を先取る彼らはもっと飛躍するでしょう。
その始まりを感じましょう!