邦ロック最前線情報局

元地方勢の目線から、邦ロックの最前線を

the shes goneというチーズケーキ

the shes goneを今までMVの曲しか聴いてこなかったんですが、
今回アルバム2つを通して聴いてみたら印象変わりました。


the shes ゴーン!というか、
the shes パーン!というか。


f:id:sakidoriyutsubarock:20200701171313j:plain



MVの雰囲気の曲やなんとなくの見た目のムードだと、ゆらゆらしてるというか、少しジメッとしていて、ちょっと安全の域を越えてるくらい執着的なんじゃないかと。
申し訳ないけど恋の歌にしても、他にもいたインディーズバンドより凄くストーカー気質が強いような気がして、この怖さというか、濃厚さが武器なチーズと思ってました。

だからこそ通して聴いてみたら、
思っている以上にドラムとかが力強くて、メリハリが効いた良い意味でパリッと乾いてるサウンドであり音が一つ一つ粒立っている。
簡単に言えばキャッチーで駆けている印象をより強く受けている、今日この頃の僕です。

1stミニアルバムの『化物』『サプライズ』『最低だなんて』といった曲は、曲の主人公が「俺」や「私」に変わっても歌詞を含めた力強さや、曲の途中の加速は、歌声も変わったんじゃないかってくらい気持ちを前に出させる。
2ndの『panorama』『君のパレード』はさらにそのリズム隊の音が時に深く、時に明るく響いている。

そもそも『想いあい』や『甘い記憶』とかも、なぜ儚さや朴訥した雰囲気の中に、耳に残る感じが他のバンドよりあるのかなと思うと、
根のところにブレない軸のリズムのセンスと句読点をしっかり感じる言葉の繋ぎ方を抑揚つけて掛け合わせるから耳に止まるし、
その言葉も兼丸さんが誰にでも想像しやすく、読みたくなるような歌詞を思案し続けているからなんだと気付かされる。
濃厚なチーズをより引き立たせる土台のクッキー部分やそのチーズとクッキーの繋ぎの部分にもこだわりを感じる。



f:id:sakidoriyutsubarock:20200702161750j:plain



改めて聴いてみるきっかけになった『ふたりのうた』も、歌詞の「~とって」の部分がフックになってるけど、
これだけのバラードになっても、しっかりサウンドの中の強弱があるから、やはり間延びを感じない。その強弱の幅が新作に連れてどんどん広がってるのが、全国的な活躍に繋がってる。


the shes gone 「ふたりのうた」Music Video




バンド名が直訳すると『彼女が行ってしまった』だから悲恋のイメージが付きがちだけど、
彼らはプロフィールによると「日常」を歌うバンド。
ストーリーテラーの部分と頭脳派の部分に、シンプルなパワーを付けて、
今後恋以外の喜怒哀楽も秀逸に表現し、老若男女に届く歌を作っていくのは容易に想像できるバンドだ。


今後は茶の間にどう広がっていくかワクワクしたい。
それでは、この辺で。

「流行りの曲がそんなに刺さらんな…」って時の対処法(言い訳)5つ

僕のブログはタイトルが全て語りがち。

音楽そのものが好きな人は、知れば知るほどこういう感情も沸き上がります。
特に好きなアーティストが「もっと評価されるべき!」と常に思ってれば思うほどそう思っちゃいます。

そういう時に

「これ流行ってるけど、いい曲か?」

とか思わず名指しとか攻撃的に呟いちゃうと、悪気がなくても思わぬ火種を生むこともあります。
個々の感想なんて自由であるべきですが、やっぱり好きな人には分かっていても傷つけられたと思っちゃうんですね。所詮、素人と素人が言い合っても答えなんか出ないし。

と言うのを知ってるゆえに、
いろいろと好みとか言うのを我慢する人もいますよね。
なので今回はそういう思いを、ひょっとしたら軽減できるかもしれない僕なりの考え方を教えます。
ネットリテラシーとか今話題だし、
逆に「好きになってきた!」とかになれば幸いです!

①スルメ曲かもしんない


初めて聴いたときは刺さらなかったけど、
聴いてるうちに噛めば噛むほど味が出る、ならぬ聴けば聴くほど味が出る曲だったパターンですね。
独創的な世界観や文学的な歌詞が持ち味のアーティストにありがち。

「最初聴いた時はそんなだったけど、流行り始めてるから改めて聴いてみたら、あれ?いいじゃん!」
「なぜかあのリズムが、フレーズが頭から離れないー!」

そう思えたら実は好きな曲だったこと、ありませんか?
気になるまでは時間も好きなだけ空けてもいいので、気になったらもう一度聴いてみましょう。
それがアーティストが狙う熟成だったりもします。


②ライブがヤバイのかもしんない


音源やMVでこれでもかと熱を詰め込まないタイプにも、ライブになるとどえらい熱や無敵感出すアーティストめっちゃいます。
バンドでもなんでも、業界の人は生の強さや実際会ってのポリシーの強さは見てます。
だからリスナーには音源で謎に推されてるなと感じても、
アーティストとして魅力もなくプッシュすることはありません。(と信じたい)

品定めでもいいと思うので、サーキットライブなどで時間が空いたら、批判する前に見たらいいと思います。そういうある意味勝負に勝っていくアーティストが、結局残っていきますし。

特に歌声というのは生で聴くのが大事です。平井堅、今までただのTV出るミュージシャンだなぁと思ってたんですけど、生で聴くと戦慄しかしませんよ。
インディーズバンドも音源と差がない歌声を持つバンドは強いです。

③再生回数の価値観が変わったのかもしんない


YouTubeの価値観とか、MVの価値観もいろいろ変わったと感じます。
なんというかスタートが違う気がする。

ほんの数年前までは、とにかくむやみやたらにYouTubeでしたよ。
でも今はインスタやツイキャスYouTubeでも弾き語りや何か面白カバーなもので、ある程度自分達のファン(登録者とか)を作り、初MVではその実績を持ってルーキーとは思えないお金や人脈使ってるみたいな。

これに対して、「そりゃ伸びるわ。人生楽ゲーだわ」と思うか、
「うーん、じゃあこの数字って伸び代あるのかしら?」と思うか、
「いやぁ、だとしてもそういうのも一握りだと思うし、他界隈の自分に届くのはスゴいよ」と思うか。

その答えって多分今すぐは出ません(笑)
ただまぁ大手メディアや今すぐバズりたい!って人こそ、そういう分かりやすい数字にすぐ食い付きがちです。
数字によって生まれる自分の感性とのズレというのは、かなり表面的な疎外感だと思うので、気にしないのが一番でしょう。

④「ありきたり」はすごいことしてるかもしんない


「新しい!」と思えることに価値を感じすぎちゃう人います。僕もそういう気があるとこは課題です。
そういう人はどこか自分を詳しい奴と自認してます。でもね、プロ素人なんて言葉はありません。あったとしてもメチャクチャダサい称号ですよ、それ。分かった?遊津場くん。

「なんか別にありきたりだなぁ」と思っても、実は本来ものすごく扱いづらいサウンド、例えばボカロ曲やブラックミュージックを馴染みやすいロックやポップに変えてたりする人もいて、やっぱりそういう曲のほうが入り口に向いていると思うんですよね。
フォーリミなんかも最初は結構そういうこと言われてましたよ。

ただそういう曲を作ってる人ほど、実はメチャクチャコアな音楽聴いてたり、
その人も昔は「この流行りの曲、何がいいの?」って思ってたことはインタビュー読むと往々にあります。
そういうコアなミュージックをよりみんな聴いてもらったりするにはどうするか、工夫して、歴史を積み重ねて、結実してるんだと思います。

そもそもRADWIMPSの『前前前世』も『へっくしゅん』みたいな曲作ってるからたどり着いたし、そういう姿をアマチュアの頃見た米津玄師が『パンダヒーロー』みたいな曲を作ってきたからこそ『Lemon』にたどり着いたりもしてます。
ものすごいスピードでかけ上がったきたアーティストでは判断難しいですが、その有名曲、MVなってる曲だけでそのアーティストの背景を語るのは、やはり根拠が薄いです。


⑤歴史は繰り返してるかもしんない


これは20代越えてくると分かります。
音楽好きって、どんどん減るんですよ。
もしくは、あるアーティストに一点集中になります。

理由は社会人の忙しさとか、結婚したとか様々ですが、そもそも新しくものへの興味は薄れていくのが人間という生物的に普通らしいです。
あと音楽聴かずに生活してる人は普通にいます。

そうなるとやはり太いファンがいないと、やはり衰退します。
→そうなってくると自然とアーティスト側もファン側も席が空いてきます。
→そこに新世代のアーティストと新世代のファンが現れます。

でも長いこと音楽好きに居残ってるファン達が端から見ると、「あれ?前その枠担ってたアーティストと同じじゃん?」って感じるのは仕方ないでしょう。
しかし、その世代からしたら、それこそが最前線。過去の曲を知ることは楽しいとはいえ、ここに対して変なアプローチすると老害です。それは認定される側が悪いです、正直。

居残ってる音楽好きのほうが、元来おかしいというのは思ってたほうがいいかもしれません。
ただ勝手な印象ですけど、メロコアのファン、アーティストって、こう年代関係なく混ざり合うの上手な気がします。

まーとーめー


どうですか。
まぁ、本音言います。
僕も最近流行ってるアーティストで「何がいいんだ?」と思ってるの何組かいます(笑)

何がいい、というのは本当に個人的な感情だと思うので、インフルエンサーがオススメしようが、メディアが囃し立てようが、自分隠してまで好きになる必要はありません。
でも、それで他人の感性を否定するのはダメです。その時に少し離れた目で見るのが、1つあなたへのブレーキになれば幸いです。

あと今のアーティストは反応してなくても、エゴサしてないわけがないので、確実に発信は届いてますし、いつでもやり返されますよ。発信には気を付けよう。



それでは、この辺で

遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2020年5月度

f:id:sakidoriyutsubarock:20200528133055j:plain


この期間に僕のヒーローアカデミアのアニメ全話見ました。
遊津場です。

ネット上でなんだかんだ傷付け合戦してる間に世の中元に戻ってきました。
なんだかんだ言ってる暇あったら、戻る日常を進化させる準備をすべきだと思うんですけど、多分無理ですね。
まぁでももちろん第2波の可能性はあるんですけど、「もう今年何もかも無理では……」という雰囲気は薄まってきたことはポジティブでいいんじゃないかなって思ってます。
個人的にはプロ野球という、無観客とは言えかなり大規模な催しが、開幕しても何事も問題なく進むのであれば、ライブとかそういったものも徐々に行えるのかなと思ってます。

さぁ、そして僕自身はINNOSENT in FORMALとevening cinemaの2バンドのコラボ企画「#イブセン」に参加させていただきました!
参加と言ってもアーティストの制作現場を見ているだけなんですけども(笑)、2人のミュージシャンの柔軟な思考は自粛で凝り固まった視界を広げてくれます。
YouTubeで「イブセン」と検索したらその模様が出てきますので、ぜひご覧下さい!僕はスベり散らかしてるらしいよ!

それでは、先月のオススメ楽曲&先取りアーティストをどうぞ!

月間ベストソング大賞!


先月聴いた楽曲から「これ良い!」というのをピックアップ。
最後に大賞発表です!


PassCode - STARRY SKY (Full Size)




おいしくるメロンパン『透明造花』

とにかく「濃~く」なっていた。
聴きやすさというより、リスナーを逃げも隠れもできない方向に追い込んでいくような攻撃的な楽曲。
ベースの峯岸さんがホームライブハウス・渋谷CRAWLのYouTubeチャンネルで作成裏話を話していたので是非。


RADWIMPS『新世界』『猫じゃらし』

ファン歴14年だけど、野田さんは本当にその時の心情が曲に出るなーと思った。
もう全然ポジティブになれないし、上を向いて歩くことさえ悩んでいるけど、それでも守れるものは守りたいという、その2つを2曲にして、どちらの感情もいっそ善悪ないまぜのまま零れ落ちないように作り上げたと思う。

神の描き方は昔から変わらないな。


◯MOROHA『主題歌』

もうトレース。ここ数ヵ月の新聞を読まなくても、どんなことが世の中であったか分かるレベル。
曲もそうだけど、ネットという名の路上に出て、口座を公開し投げ銭で勝負する、そのスタイルがカッコよすぎ。SNS戦略を曲以上に練っているようなミュージシャンには逆に思い付かないだろう。


PassCode『STARRY SKY』

単純にサビが1000点。
途中の変調によってラウド部分により闇が増すし、からこそさらにサビに光が増す。歌詞見たくなる。
前々からこういう作りの曲はあったけど、今回は突き抜けて僕の記憶にも鮮明に残る曲になった。

ドラマ主題歌だけど、アニメ主題歌だったらもっと売れてそう。でもドラマ主題歌だからこそ生まれたんだろうね。


◯Atomic Skipper『動物的生活』

静岡出身、東海地方の若手バンドの中でも期待値が高いバンド。
これくらいの年齢の若手バンド、特にパンクな側面のあるバンドは、こんな状況でも頬をつねって無理やりにでも前向きなほうがカッコいい。
その力強さに加えて、時間の描き方や目線の奥行きを感じる歌詞が好き。


SHISHAMO『明日はない』『妄想サマー』

SHISHAMO以外のトップアーティスト全般に言えることなんだけど、
自粛期間でシンプルな構成、メンバーだけで作り上げる曲が増えるので、そのバンドの個性が凝縮された曲もどんどん産み出されてる印象がある。
例えばsumikaの発表した4曲も彼ららしい優しさがより溢れている。
そしてSHISHAMOはスリーピースロックバンドとしての魅力もそうだけど、宮崎朝子という面倒くさい女子を書かせたら一級品のライティングもより冴え渡ってる。


◯ロップランク『骨の髄まで』

過去先取りした秋田のガールズバンド。
改めて聴くと4月の新譜スゴかった。
広大なオーラを見せながら、まさに骨の髄の深くまで染み渡る2曲。
まだ誰も知らない存在だが、
関西のヤユヨ、関東のgoomiey、東北のロップランクと続く可能性。


さユり『葵橋』

『ねじこ』以降、新たな扉を開け始めたさユりが本当に強い。
力強い歌声に打ち込みサウンドで軽やかさが混じり、
鮮明なはず青春の記憶に覚束なさが生まれ、
二度と戻れない日々感がより際立つ。
そして今まで歌に自分を重ねることが多かったシンガーのさユりが、
「そうやって君は成長していくんだよ」と、
導いてくれるような大人の頼もしさを「耕す」という歌詞から感じる。

来年、僕はさらに国民的シンガーになってると予想。



◯ずっと真夜中でいいのに。『お勉強しといてよ』

圧倒的情報量を感じる。
でもそれで転覆させないACAねのソングライティング、メイキングの更なる成長と、
MVのアニメーションを含めたずとまよというチーム力の高さを感じる。
要するに「何度もミスをするたび成長していこう。壁を壊していこう」
という曲だと思うんだけど、
「勉強になった」という言葉から、
脳内図書館を聴き手に構築させるような大技には普通でないでしょ…
ブレないなぁ。



そして今回の月刊ベストソング大賞は…


Orangestar feat.IA『Henceforth』!


Henceforth / Orangestar feat.IA



恥ずかしながら先月知った人気ボカロPなんですが、
新曲、これは天才ですわ。
その清らかなサウンドも圧倒的なんだけど、
曲の中に聴き手の感情をすごく入れやすい隙間があるような気がして。
これこそがボーカロイドが歌うことの魅力じゃないかと思うし、
機械音の歌声で発音されるその歌詞に、
意味を付け加えるのは君自身だ!という、シンプルな歌の原点を見た。

最近の無駄に共感させる歌詞や、誰かの物語をSNSとかで常に見さされてしまう日常、
「これがいい」と言わなきゃ殺される世界に、
この曲は直球で風穴を開けた。




月間ベスト先取りアーティスト大賞!

今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の6組です。

  • Euphoric Album
  • Yobahi
  • poor man's rose
  • molly
  • SPRINGMAN
  • Candid moment



このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……




Euphoric Album!
なんと2ヶ月連続長野のバンド!


Euphoric Album - Daydreamer(OFFICIAL MUSIC VIDEO)



<紹介ツイート再掲>

☆さらに深めてみる

引き寄せられるカリスマ性の予感というのはヒシヒシと感じた。
歌詞とはまた違った唸りや変調みたいなところにも様々な感情が蠢いているのが伝わってくる。
北海道のCVLTEを見つけたときのような感覚に近くて、相手が玄人だろうが素人だろうが関係なく自分達の影へ落としていくパワーが魅力的だ。
もちろんまだ高校生バンドなので、どのような進路を進まれるかはご自由に考えるべきなのですが、最近熱い長野のロックシーンを決定付ける存在として、先取り大賞に選びました!


先月はかなり個性がとんがってるバンドが多くて、poor man's roseの切り裂くようなサウンドと浮遊感とメランコリックを共存している感じは、なきごととか好きな人に聴いてもらいたいし、Candid momentもただ大人しいサウンドだけでは出せない美しさと儚さであっという間に煌めいていきそう。
SPRINGMANも表面的な激しさやクセに頼らない歌の力でしっかりと壁を穿つ。
先月も先取り様でした!


あーとーがーきー

もう6月になるということは、そろそろ上半期のベストソングというまとめも出てくるでしょう。
やはり全体的に新曲のペースって落ちてるような気がするので、どのようなものになるか見物です。
そして秋以降は、今の鬱憤を爆発させた名曲が山ほど出てくるのかな。
その日を待ちましょう!


それでは、この辺で。

遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2020年4月

f:id:sakidoriyutsubarock:20200127153024j:plain


勤め先の前年同月比売上約9割減。
遊津場です。

前回の47都道府県ブログ、たくさん読んでいただいてありがとうございます!
思った以上に需要があってビックリですが、地元の邦ロックを知るということも支援に繋がるかもしれませんから。引き続き更新とかもしていこうかなと思います。

そして「好きなアーティストで花を咲かそう」という企画も多くの人に参加いただきありがとうございます!
これはこれで集計してプレイリストとかのコンテンツでも拡散しようかなと考えてます。
邦ロック界の花咲か兄さんも自称していきたいと思います(笑)


f:id:sakidoriyutsubarock:20200430164402j:plain
※絵を描いてくれたフォロワーさんありがとう!
もしフォロワーさんでブログ用のイラスト描きたい!とかあったら、ぜひ送り付けてください。助かります!



それでは、ここ2年毎月発信するこのタイトル、今月もやっていきます!
新しく繋がった人も増えたので、聴いてみてくださいね!

月間ベストソング大賞!


先月いいなと思った曲を有名無名問わず。
大賞はラストに紹介します。


【MV】PK shampoo - 夜間通用口


◯ドミコ『びりびりしびれる』


なんかこのある意味おぼつかないリズムにどんどん通電していく。
そして完全にこのスパークする音楽をくらって麻痺ってるところに、ちょっと静かなリズムで抱き締められると、そのままラスサビで大放電!ピクピクなってトロトロになっちゃう。
あと個人的に次のBLEACHのアニメ主題歌は彼らが似合ってると思っている。


◯PK shampoo『夜間通用口』


クズで歪みまくって、でもどこかピュアでライブで死力尽くすみたいなのが、「地下室系」みたいなファッションになってたとこあったけど、そんなもんと同列にできません。そういうのはこの曲で終わってたんだと思えるでしょう。見てるフィールドが違ったし、多分そこに向けて知識も段違いに入れていると思う。
今、神様はこのバンドを見ている。


◯マカロニえんぴつ『hope』


この単曲も素晴らしいけど、アルバム全体もすごくよかった。期待の高い高いハードルは越えました。
圧倒的なタイアップ量がありながら、聴き心地滑らかなのは、挑戦的なバラエティーに富んだ楽曲もたくさんだから。
昨年「愛」についてとても真っ正面から挑んだけど、今年は「希望」なんだなというのが、
手を離すことも受け入れるところに、すごく感じる。


平井堅『怪物さん feat.あいみょん


歴戦の色気の覇王と新世代の色気のプリンセスの合体技に成すすべない。
トリッキーだし、ねっとりしてるし、でもキャッチーだし。このいじらしい恋愛模様をここまで進化させるこれこそがプロフェッショナルで、日本の音楽の成功じゃん。


◯マイアミパーティ『p.q.b.d』


レッドブルで翼生やしたとて、そこに向かう勇気がないとね。
シンプルに勇気がもらえるいい曲。
マイアミパーティは様々な角度から応援してくれる。


◯meiyo『KonichiwaTempraSushiNatto』


今密かに話題になっているバズマザーズ山田さんの音楽発掘鑑賞会。
リプしてきた無名アーティストよ音楽に山田さん片っ端から丁寧にコメントをするこの企画でMVP的な立ち位置にいるのが、この曲。
侍文化というバンドは知ってましたが、ソロプロジェクトでこういう音楽してるとは知らなかった…
簡単に言うなら令和的「まつりだまつりだ、わっしょいわっしょい」です。これ突然ライブの転換中に流したらどうなるか見てみたい。


◯初恋モーテル『アナザー・ブルー』


昨年先取りさせてもらったバンドの新曲がとにかくいいので聴いてほしい。
あらゆる心のバリケードとか関係なく直接届く、唯一無二の感性と歌声とリズムは、あなたの都合よくいかない日常の羽を回す風となる。


ゲスの極み乙女。『人生の針』


ゲスの曲史上、最も歌詞に共感を覚えた。
何かに間違った時、BGMのように悲しく流れること確定。
今に始まったことじゃないけどサウンドが4人全員主役なのに、まとめあげる川谷絵音ってスゲー、と思ったらもうそちら側。



そして、今月のベストソング大賞は……




SUPER BEAVER 『ハイライト』!


SUPER BEAVER 「ハイライト」 MV



この情勢もあってか、とても人間的な曲を求めているのもあるだろうし、
彼らの歴史も知ってるから、響き方がロック好きと知らない人とではもちろん違うんだろうけど、そんな他人との比較はどうでもよくて、僕には私には御守りになる曲だからってなれる曲。
すごく個人的に背中を押してくれたと感じる曲だから、逆に誰にでも聴かれたくないっていう曲に、膨大な人数がなっていることを容易に想像できる。この凄みは世の中の同調圧力をぶっ飛ばしてくれる。



月間ベスト先取りアーティスト大賞!

今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の7組です。

  • DAYBAG
  • Blue Mash
  • 横浜サンポジョン
  • あるくとーーふ
  • MOTHER
  • ミエル


このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……







あるくとーーふ!


あるくとーーふ - ハニーレモン・ジンジャー【Official Music Video】



<紹介ツイート再掲>

☆さらに深めてみる

未確認フェスティバル決勝進出バンドなので、そりゃ既に期待の星と言えばそうなんだけど、でも未確認フェスティバルのライブ動画見たときはさすがにもうちょい時間かかるかなと思っていた。
でも長野から東京での勝負を決断し、初のMVを見てみて想像以上に垢抜けたというか、こんなもんじゃない伸び代を感じた。
この曲も既存の発表曲なんだけどとても新しく、スター性を持って響いたし、このバンドの持ち味になりそうな曲や表現の振り幅は、これから増えるリスナーの概念を幻惑し続けていくでしょう!

下馬評通りあるくとーーふが大賞になった感もあるかもしれないけど、最後まで悩むほど将来性に差はなかったです。
Blue MashFIVE LEAF CLOVERの限界を越えるような熱いライブは必ず話題になるだろうし、横浜サンポジョンも関東から確実に胸を打つライブを重ねる。
鹿児島のミエルもそれこそ昨年のあるくとーーふのように、地方から驚かせるほどのピュアな音楽の力を持っている。
技巧派な側面もあるDAYBAGと既に世界観が完成されつつあるMOTHERも含め魅力ある10代ばかり!今月も先取り様でした!


あーとーがーきー


いよいよ暑くさえなってきました。
コロナは熱にも強いとかありますが、何もかもが未知なんで、それすらデマだったということを信じたいし、それ以上に熱中症に気を付けましょう。せっかく夏フェスできるのに体力落ちて楽しめなかった損ですしね。



それでは、この辺で

遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2020年3月度

f:id:sakidoriyutsubarock:20200127153024j:plain


10年ぶりゲームを買いました。
遊津場です。
ちなみにどうぶつの森ではなく、中古のカービィです。

しかしヤバい春ですね!
リアルもネットも不安でいっぱい。

こういう時に大切なのは、他人を攻撃しないことだと思うんですよね。
じゃあ、どうやったらそういう心のマネジメントできるかというと、そのイライラとかのメカニズムとかを知識として知っておくことだと思います。
知っておけばイライラしてる人を見ても、
「今こういう心理状況だから落ち着いてないんだなぁ」と俯瞰的に冷静に考えることができて処理しやすいです。
そうして「可哀想に」とか「人の振り見て我が振り直せ」とか思えばいい。
スルースキルというか「何も反応しない勇気」も時には必要になります。
そういう時はBUMP OF CHICKENの『モーターサイクル』の歌詞が刺さります。

最悪な話、ここに乗じて詐欺とかする屑も出てきます。
そういうものの対策としても、心理的なメカニズムを論理的に理解する力を持っておいて損はないでしょう。
新生活も始まりますし、いろんな知識をインプットしながら春を待ちましょう。


それでは、そんな引きこもりタイムに出会った、先月の良曲、良先取りアーティストを紹介していきます!

月間ベストソング大賞!


先月いいなと思った曲を有名無名問わず。
大賞はラストに紹介します。


PELICAN FANCLUB 『Amulet Song』Music Video


◯PELICAN FUNCLUB『Amulet Song』


最近のPELICAN FUNCLUBはヤバい。
1秒も聴き漏らせない歌詞の問いかけの随所に冷静な視点と受け入れる器量の広さと確かなる熱が同居していて、できる上司感がすごい。身を委ねたくなる
ミントのようなクールなサウンドに引き立つ熱は最高潮に達している。


◯錯乱前戦『タクシーマン


不気味な動きのMVから醸し出す破壊衝動がクセになる。
実際ペットショップを歌詞でぶっ壊しまくっている。最終的にタクシーも燃えている。
「結局なんだったんだ…」と思うけど、それが狙いだったりするんだろうな。


◯ポップしなないで『救われ升』


まさに名前の通りというか「ポップ」の明るいユーモアな部分と、
「しなないで」の生死観の部分を忙しなく楽しく行ったり来たりしている。
かめがいあやこという表現者は、まさに升には収まらないことが伝わるし、かわむらさんもしっかり支えてる。
ぽしなは出始めの時はミステリアス、最近はクリエイティブっていうイメージがあったけど、ここに人間味も注がれてきて、いろんな仕事が増えそう。


◯the satellites『東京』


長崎から上京して、完全に東京と対峙したからこそ生まれた、
「本当は東京はそんなに嫌いじゃなかった」という歌詞。
むしろもう他のバンドには東京の歌を歌わせない覚悟さえある、新しいというか綺麗事に隠され続け歌われることのなかった東京の歌だろう。


◯感覚ピエロ『感染源』


彼らにしかできないやり方で、この世をぶった切った。
ロックバンド、個人事務所、幅広い感情表現を許されるメッセンジャーとして、いろんな対応の中で一番カッコよかったなって思います。
捨てる言葉のないこの歌で、僕らが感染源になっていこうか。


ヤバイTシャツ屋さん『泡 Our Music』


何がってわけじゃないけど、今度こそは!と思ったら、安定の癒着節(笑)
でもその言葉の掛け合いの上手さはまだまだ尽きない。
泡とクラッシュとシャンプー・風呂の持つイメージを壊してないもんな…


ofulover『flowerpiece』


2月に久々にライブ見たときも思ったけど、ライブの舞台感というか、歌の中の背景の臨場感がすごくなってる。
この曲も呼吸1つも全て舞台装置になっているようで、ロックバンドのカッコよさとは別の表現者としての深みへ進み始めたことを感じる。
ofuloverは他のバンドとは違った深く逞しいほうへ前進していて、もっともっとカッコつけていってほしい。


OKOJO『もううんざりだ!』


全国規模に拡大していく活動に、たしかな意義を込めて進んでいるOKOJOの新MVのハードルを越えるのは、リスナーには考えも及ばないのだろうけど、メチャクチャいい曲が出てきた…
一昔前のハートフルドラマの主題歌のようなキラキラにサウンドに、
開き直って綴る99%の不満と1%の本音をぶつけた歌詞の対比は、
もはや心地よいレベル。



そして、今月のベストソング大賞は……

Saucy Dog『結』!


Saucy Dog「結」Music Video




単純に「やっぱりラブソングは2人にとってハッピーエンドじゃないと!」ってなりました。
自分が悲恋の悲しさとか儚さとかに少し食傷気味だったことに気付きました。
彼らの代表曲『いつか』もまさにそれ。
でも代表曲の存在に対して受け入れるだけじゃなく、がっつり真っ向勝負して、打ち勝って、そしてリスナーにちゃんと伝わっていくという、圧倒的な強さにまみれちゃってます、この曲。

同年代のインディーズバンドの中では、
最初の方にメジャーシーンの扉を開いたバンドでした。
そこから順調の歩みを進めていますが、どんどん開いた扉に同年代バンドが勢いよくやって来て、少し安定してる風に見えちゃうところもありましたが、またここで吹き飛ばしたと思います。
恐らく今年の秋はすごいことになってると思います。





月間ベスト先取りアーティスト大賞!

今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の8組です。

  • PEOPLE 1
  • 続きはらいせ
  • moreru
  • 藍色アポロ
  • 破壊光線
  • ginger
  • peanut butters

このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……







moreru!


moreru / 消えない (official music video)


<紹介ツイート再掲>

☆さらに深めてみる

正直将来どうなるかは分かりません、このバンドは。
邦ロック好きの中でも好き嫌いは分かれる、むしろ嫌いも少なくないかも。
それでも僕はどうしても、怖いけど瞳孔開きながら見てしまう彼らに対して、もし見つけられなかった時の後悔はすごいものがありそうだなという感覚があります。
しかもその言葉一つ一つというのは、誰にとっても至近距離なもので感じないということはないはずです。
今はまだ深い深い都市の池にいるかもしれませんが、多くの人がそこに寄ってもらえたらいいなと思い、今月の先取り大賞としました!


他にも藍色アポロはこれから本当に幅広い年代に好かれていくでしょう。
PEOPLE 1peanut buttersも最近の潮流でもある角度から、まだまだ空いているシーンの間隙を鋭く通っていくと思います。
ginger、Adler、続きはらいせも自分の地元に留まらないのがベーシックになっていくでしょう!
今月も先取り様でした!


まーとーめー


いっぱいMV曲紹介しましたけど、
このままいくとMV作るのもままならなくなってくるんでしょうね…
MVというのは沢山のアーティストとクリエイターが力を合わせて作るもので、そこにもたしかなカルチャーは存在しますからね。
本当に守ってほしいものです。

でもじゃあ僕の本業もアートやエンタメは関係ないけど、この状況が秋まで続くとなったら、まぁおしまいでしょうね。
元々今年で辞める予定だったので焦ってはないんですけど(笑)
ただその僕の職種の業界には焦りなんてもんはなくて、そこには単純に愛がないんだと思うんですよ。
その点、音楽で生活してる人は音楽をめっちゃ愛してるな!ということを感じます。それは間違いなく素晴らしいことだし、それが今、署名などの行動に繋がってるんだと思ってます。

音楽やアートの業界は手放しで誉められない特殊なところもそれなりあるんですけど、とりあえず僕は音楽がないと生きられないんでね。
できる範囲で応援したいなって考えです!



それでは、この辺で

遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2020年2月度

f:id:sakidoriyutsubarock:20200127153024j:plain


コロナウイルスで絶賛本業大打撃、
遊津場です。


まずは2月23日の自主企画、
『ゆつばバーン!』に来てくださった皆様、出演者様、小池さん始め渋谷CRAWLスタッフの皆様、ほんとうにほんとうにありがとうございます。
あと1週ズレてたら開催できない雰囲気だったかもしれませんよね。
そう思うとより尊く思えるし、実際開場から常に人がいてくださって、
企画者としてお客様にも出演者様にも刺激的な日になった可能性があったと信じてもいいかなと思います。
手洗いうがいはちゃんとされました?

その開催までに至る行程をブログにしてもいいかなと思ったんですが、
本当に幸せなイベントだったからか、簡単に手の内を晒したくないなと、今は思ってます(笑)
ググったらやり方とか出てくるんでね。でも聞いてみたいことは全然聞いてください。役立たずかもですが(笑)

そしてAWAのオフィシャルユーザーに選ばれました!
これはただただ驚き。AWAが僕に価値を見いだしてくれるとは。
僕なりのぶれない軸は何本かあるので、今後もそれを信じて、邦ロックを書いていきたいですね。頑張ります!


それでは、今年も月間ベストソングと月間先取りアーティストを紹介していきます!
それぞれ大賞も選ぶよ!

月間ベストソング大賞!

まずはいいと思った曲。
大賞は最後です!


https://youtu.be/wNN-QImyzFY




○Lucky Kilimanjaro『Drawing!』


筆を持って踊りたくなる。
それだけじゃなく、頭の中のイメージは自由で良いことを気付かせる切り換えへの準備時間を与えるリリックセンスが、誰にとっても優しく、かつ勇気に変わる。
なるほど、好かれるわけだ。


◯KALMA『これでいいんだ』
◯リュックと添い寝ごはん『青春日記』


勢いのある10代バンドの代表格が、
先月はMVを公開している。(あとクジラ夜の街も)

KALMAはシンプルな若さ溢れる歌かと思ってたら、いつの間にか驚くくらい近くまで来て鳴ってることに気付く。
しかしそのパーソナルスペースにいることをリスナーもすぐ許してしまう。この歌の人懐っこさは才能だ。

リュックと添い寝ごはんは聴く卒業アルバム。
その個人個人の心を開く才能がすごい。
そしてそこに力強いエールを送ることができるのが、これからバンドマンとして多くの人に届けていく決意にも思えて、さらに励まされた。


◯ナユタン星人『パラレリズム恋心』


ボカロだからこそ許される合いの手や数式や数式名詞の歌詞化。それを引き立てるイラストMV。そことエモいラブソング感のその配分が好き。
ボカロの歌声だからこそ無機質な言葉と感情的な言葉のテンションを、聴き手が選ぶことができて、そこの楽しみを増幅させる技術がすごいなぁって。


◯羊文学『人間だった』


セカオワRADWIMPSが好きな人に聴いてほしいなぁ。
これらのバンドが持つ神や自然に対して「ドキッ」とした歌詞を提供してくれるし、自然体ながらもミステリアスなムードが、最近の若手バンド分からない人にも、これは好まれる。
『1999』でかなり広まってきたし、下半期はかなり上に行ってるかも。


04 Limited Sazabys『Jumper』


04 Limited Sazabysはにわかながらも変わらなさがありながら、毎回飽きさせないし、今のファン以外にも届く引き出しをずっと考えてるよなぁ。
過去にも早口でレーザー感の曲あるんだろうけど、進化は絶対してることが伝わってしまう。


◯YUTORI-SEDAI『君と音楽』


ガチのイケメンと美女を一番活かせるMVとなのに、一番イカしてるのは歌のストーリーと優しくも場数を感じさせるバンドだったパターン。
彼ら辺りの立ち位置のバンドに追い風が吹きそうな予感がしてる。


◯Tempalay『大東京万博』


奇想天外で柔軟な発想や、スタイルも何もかもごった煮しても、
その根底はただひたすらにこの世に溢れる人生を面白くあろうとさせてくれることが伝わった。
そんなどこまでもピュアなバンドだから、特殊だとしてもどんな場所でも連れていきたいし、邦ロックシーンと様々な界隈の架け橋にさらになっていくんだろうなぁと思う。


◯藍色イマージュ『グッド・バイ』


星間飛行を思わすような雄大なロックサウンドに合ったセンスのある歌詞が、届きそうで届かない距離をこれでもかと感じさせ……いや彼らと同年代が聴いたら刺さりすぎて、心穴だらけでしょ。
過去紹介させていただいた、穴場のオススメギターロックです。


そして、今月のベストソング大賞は……

リーガルリリー『1997』!




リーガルリリー - 『1997』Music Video


1月から聴いてはいたんだけど、
聴けば聴くほど「私は私の世界の実験台」「片道切符」といった言葉に目を避けてしまうようなリアルの怖さを滲ませながら、
でも、それをほどよくファンシーとロックに包む、そのリーガルリリーにしかできない所業にいよいよ違う世界線歩む姿がハッキリ見えてきた1曲。
彼女達をガールズバンドと呼ぶのは似合わなくなってきたし、
むしろ女王蜂とか、そこら辺に似たシンパシーさえある。
30才に彼女達がなったとき、どんな目で日本見てるか気になるな……




月間ベスト先取りアーティスト大賞!

今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の7組です。

  • crap clap
  • でかくてまるい。
  • The Chain Ups
  • Laughing Hick
  • TEAR
  • chillspot
  • 破滅ロマンス

このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……







でかくてまるい。!


「とける。/でかくてまるい。」をEggsで聴こう。
https://eggs.mu/song/3f5257f810e86e8e7c19d9260f4506bd3c52d1d01a2e85a6fc27d34bd6a799a1
#eggsmu #nowplaying @Dekamaru552<紹介ツイート再掲>

☆さらに深めてみる

この伸びやかで甘い歌声と頭に残る言葉達に最後まで魅了されました。
でもそこには的確なロックサウンドがあって、なるほどUMEILOやKALMAなど、北海道の先輩達が注目するのも分かる。(かく言う僕も北海道のイベンターさんから教えてもらいました。さすが)
他のバンドじゃ彩れない歌を作っていく期待感。最近メンバー脱退もあったけど、その繊細さを再び活かしてくれるメンバーに日々の生活の中で出会って無理のない範囲で活動してほしいです!


今月は悩みました。同じ10代のchillspotも独創的で大爆発の予感がする。
The Chain Ups、破滅ロマンス、Laughing Hickは実力をメキメキ伸ばして、なかなかに強力な武器を作りそうだし、TEARも幅広く好かれるアーティスト像が見える。

今月も先取り様でした!


まーとーめー


しかしまぁ日に日にタイムラインが殺伐してるなぁと思います。
あまりこの話題ばかりしても仕方ないし、単純に今は「いいね」が沢山もらえるからしゃべってるだけの人も多数見かけます。

ただ世間がこの話題に「飽きた」時に、手遅れでしたなんてことは許されない。
もうネットリテラシーを日本人に任せるのも限界ですかね。

より現実を冷静に見る目を、体験から見出だす新年度にしましょう。


それでは、この辺で。

遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2020年1月度

f:id:sakidoriyutsubarock:20200127153024j:plain


元旦にバズりちらかす(2年ぶり2度目)男、
遊津場です。


f:id:sakidoriyutsubarock:20200131151252j:plain


「FACTも復活してほしいね~」とつぶやいたら、これでもかと「あれも!これも!復活してほしい!」が引用リツイートで鳴り止まない。
自分が参詣場所になった気分でした。
新年の願い、願う場所間違えてるぞ。

そして今年からサブスクデビューしました。
国内の邦ロックに強いと聴いたので、AWAを使ってます。
新規開拓というよりは、今、単純作業みたいなのがシーズン的に仕事で多いので、その際のBGMで結構重宝してます。あとはradikoもね。発見が多くて入れてよかったです。
ただそれでも僕は本当に欲しいのは買うか、TSUTAYAで借りるかして、
旧式ウォークマンに入れることを辞めないだろうなぁ。
これはもう性です。仕方ない。


それでは、今年も月間ベストソングと月間先取りアーティストを紹介していきます!一応大賞も選ぶよ!

月間ベストソング大賞!

最後に紹介するのが大賞で、その他は先月にめっちゃ良いと思った曲です。


CENTRAL DOGMA - 僕たちのすべて【MV】


◯postman『揺らめきと閃き』


まずライブで見て、これはpostmanを遠くに運ぶな、という印象を抱かせるほどの強い曲だった。
閃き、アイデア、ユーモアと言った単語を使って、過去の邦ロックに負けないエモさやメッセージ性を出しているというところに、新時代のリリックセンスを感じた。
流行りの10代バンドや25才以降のバンドに挟まれた、postman、ofulover、atelier roomといった代が、今年どんな活躍するかでシーンは変わっていくと思うんだよね。


◯Foods『Dry Fruit』


多くのユーモラスさと個性を携えたソロアーティストが増えてきてるが、僕が先月から一番頭に残っている曲。
ここを押せばどんな音が鳴るのか、どんな動きをするのかっていう聴いてるだけでワクワクさせながらも、しっかりと随所で歌い上げてたりするのはズルい。


◯Eve『白銀』


今年のJR SKI SKIテーマソング。
どうしようもなく真っ白で、スキー場の楽しいムードが否応なくにも伝わってきて、すげぇ冬の青春のワンシーンを描いているなぁ。真っ白が焼き付くってこういうことかって思った。
Eveというアーティストが、より広い層に好かれていきそうな1曲。


◯POP ART TOWN『スターゲイザー


またこれもまだまだ地下のライブハウスでがんばる関西のインディーズバンドの域のバンドが、とんでもなく天井を切り裂くような必殺魔法を放ったなと。
トレモロのように震えるなるおさんの歌声がPOP ART TOWNの培ってきたキラキラPOPとギターにメチャクチャ合う。これはドラマ主題歌にならないといけないぞ、民放各局。


LAMP IN TERREN『いつものこと』


テレンの良さは、本当に地に足着いたあくまでノーマルな曲の良さだけで愚直に勝負するところだと思ってるけど、
そんなバンドがアコギで自分の本物の日常を歌うことで勝負してきたら敵うわけないよな。
「新曲を作る」ということの真摯さを描いたこんな曲って、あんまり聴いたことないし、なんだか松本さんのペンを一緒にとってるんだな…とファンは嬉しくなるだろう。


◯CENTRAL DOGMA『僕たちのすべて』


本当にこの曲は聴いてほしい。
一昨年、当時高校生の彼らを先取って大正解でした。
まさに今、サーキットに常連になりつつある若いバンドが好きな人には、いわゆる刺さる先進性と共感、将来性があるはずだ。
物語のように紡ぐ、青春の熱の行ったり来たりが、今のシーズンにも絶対合うし、一筋縄ではないバンドになっていくことが分かるはずだ。


◯オレンジスパイニクラブ『イラつくときはいつだって』


今年の最注目若手バンドの1組、オレンジスパイニクラブの満を持しての全国流通盤は超名作でしたー。
キンモクセイ』で最高にオープンしたかと思えば、彼らの福島時代、ドーテーズ時代からの日々と、それを彩った周りの人々達への思い出が詰まっていて、一緒に歩んでいく気持ちになれた。
今年も全国の『敏感少女』と突っ切ってほしい。やっぱり名曲だわ。


◯[Alexandros]『Philosophy』


やっぱり18祭の曲ってズルいよな…
コンセプトソングと言えば、コンセプトソングなんだけど、そのコンセプトがバンドにとって最も原動力に近いものだから、ドロスはもちろん、今までのバンド全部何か別のブーストが付いているよね。
でもやっぱり完成には、バンドとしてそれを受け止めきれる「格」がいる。
それがあることを改めて証明した。



そして、今回の月間ベストソング大賞は……




SHISHAMO『曇り夜空は雨の予報』!


SHISHAMO「曇り夜空は雨の予報」


静かにアカペラから始まり、キュイーンっていうシンセかな?のサウンドに否応なく引き込まれた後、「あぁ、宮崎朝子って、SHISHAMOってこういうバンドだったなぁ……」ってすごく思わせて。
だからこそこの曲が本当に救われたときの思いを歌ってるんだなっていうのが、伝わってきてとてもこっちも救われた気持ちになれる名バラードでしょう。
よく知ってるファンならSHISHAMOのキャラクターというか、本音みたいなのは知ってるんだろうけど、少しPOPさみたいなのが先行しているイメージが世間的だと思う。
それゆえ彼女達の等身大の、「幼い女だと思われたくない」みたいな気持ちも膨れ上がってたのかなぁというのは、曲とかインタビューでも感じてたところでした。
でもその中でもピュアに想う気持ちが出てきて、いやぁ同年代は救われるって気がするね。
同騒会でも暴れてほしいよ。


月間ベスト先取りアーティスト大賞!

今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の8組です。

  • ユメゾメ
  • ANVITAUPE
  • Rainscope
  • Conton Candy
  • escapes
  • 少年のように
  • eel


このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……







minori

eggs.mu



<紹介ツイート再掲>

☆さらに深めてみる

目先のインパクトやノリの良さに頼らず、ちゃんと言葉やストーリーに合わせた時間の使い方をしているのが、個人的に好印象すぎた。
ちゃんとその言葉が相手に届くまで丁寧に4人で紡ぎ、歌い上げる…
しっかりとした軸がないとできない。
ただ同時に若者に本当に愛されるバンドになるには、必要不可欠だと思う。osageなんかがその筆頭か。
Eggsの3曲どれも素晴らしいが、「あのね」という言葉が優しくも忘れられなく響く『あのね』という曲は聴いてほしい!


その他にも既にEggs週間ランキング1位のConton Candyはブレイクの可能性を秘めてるし、eelも一気の飛躍が期待できるヒーローシップがある。
関西ではANVITAUPEの楽曲の強さは折り紙付で、Rainscopeもじわじわとその世界観が広まりつつある。
escapes、少年のように、ユメゾメも関東のインディーズフリークは今年ほっとかないだろうし、今月も先取り様でした!


まーとーめー

ということで今年もよろしくお願いします。
そして今月は23日(日)に東京で企画をしますので、このブログを読んでくださったそこのあなた!もう取り置きしときましたからね(笑)

今年はサブスクを使っていろいろ面白いことが動きそうです。
その他、いろんなお誘いは常に待っているので、手伝えることがあればよろしくお願いします!


それでは、この辺で。