邦ロック最前線情報局

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関西の原石大集合!十代白書2024出演者紹介!


3/25にBIGCATにて、今年も十代白書が開催!
10代メンバーを擁する若い関西のバンドがグランプリの称号をかけて、毎年熱い戦いが行われる、大袈裟に言わずとも今後のライブシーンを左右するような注目の大会です。

前年度グランプリはブランデー戦記。
ブランデー戦記も一昨年12月に、この十代白書の音源審査を通過し、ライブ予選の前に公開したのが『Musica』です。
当時ほぼライブをしていなかったブランデー戦記が、予選前の名刺代わりという名目でMVを出したかは分かんないんですけども、その影響か予選前にMVを公開したバンドが今年めっちゃいた気がします。

その他にも2020のグランプリはasmiだし、Age FactoryやBURNOUT SYNDROMES、Blue Mash、猫背のネイビーセゾン、レトロマイガール!!も、かつてファイナリストととして鎬を削っていました。

そして今年度は予選から実績のあるバンド・アーティストが例年以上にいました。
自分が関西ライブシーンに詳しくなったことを差し引いても、明らかにレベルが上がってます。予選も2会場見ましたが投票悩む悩む。
そんな中から勝ち抜いた精鋭12組を今年も紹介してきたいと思います!
「誰が勝つ!」とかではなく、関西の若手を知る機会だと思ってください!
前評判とかじゃなく、その日一番良いライブしたのが勝つので!

※紹介は出演順ではないです
※最新情報は公式SNS等をご覧ください

yummy'g

スリーピースインディーロックガールズバンド。
昨年11月始動で、初ライブが十代白書予選だったにも関わらず、強敵達を押しのけて決勝進出。

このMVにもなっている『charge!!』は関西の早耳リスナーをビリビリさせている。
日本語詞と英詞を組み合わせた歌詞とインディーロック、キュートな歌声のマッチが、
かなり個性的な魅力を引き立てさせていて、
「あれ?これブランデーみたいにバズるんじゃ?」って思ってる人も多いのでは。
センスだけじゃなくて、きっちり学んでいる感じもあるから、いろんな曲を聴いてみたいバンド。

十代白書予選以降は、かなりライブを重ねている。
(余談ですが、十代白書後の僕の関わっている堺のイベントにも出てくれます。)
綺羅星、一気に一番星となるか。

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三四少女

楽曲、ライブ、MV、アー写からも分かるようにビジュアル、企画アイデアSNS
全てにおいて惹きつけまくるフォーピースロックバンド。
昨年は見放題、ミナホ、閃光ライオットファイナル進出、自主企画SOLD OUTと着実に実績を積んでます。4月には仙台でライブも。

たみさんのエキゾチックなギター×川田さんの歌詞を引き立てさせるボーカルは、浮世離れ感があって中毒性がエグいです。
そこをタイミング外さず確実に支えるさっちゅーのベースと、勢い余って後ろに倒れ込むでお馴染みのパワフルなあんどりゅーのドラムがあって、そりゃ目を離せないなと。

センスへの注目度の高いバンドですが、ライブ見れば確かな熱量と泥臭さを感じます。
そして三四少女とBIGCATで恋に落ちちゃいましょう。

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CRAZY BLUES

京都予選を勝ち抜いたオルタナティブスリーピースロックバンド。
正直、知りませんでした。

なのでこのブログ書くまで、Eggsにある楽曲聴くの我慢して、最近のライブ予定も見てハードルも上がっていたのですが、超えてきました。
『夏夜の記憶』、1秒で引き込まれます。そしてゆったりしてるのに一瞬で溶け込む。『いえないな』も良い曲だな。
ボーカルの方がTikTokに弾き語りカバーも多く上げてるのですが、やっぱり歌声がいい。
ああいうバンドサウンドを真に許されるような歌声って実は少ないんだよね。

過去京都組はLala、モラトリアム、センチメンタルリリーと4年で3度の準グランプリ。
また全然タイプの違うこのバンドがついに掴むか。

eggs.mu

ma℃ister

青春純情ロックバンド。
阿倍野ROCKTOWNの若きエースです。
三四少女と共に仙台にも行きます。

始動してまだ1年…?もうなんかずっと前からいるような厚みのあるライブ活動を重ねています。やっぱり経験とは数字ではなく質。
しかも常にガチンコ。ハツラツとした楽曲から、シリアスで深く突き刺すような楽曲まであり、さながら青春映画です。
今を刻みます。

僕の11月の企画も盛り上げてくれたし、200〜300人規模のライブハウスでは見ていますが、
800人規模のSOLD OUTのBIGCATでの躍動は、また別の感動をくれそう。
短い時間でどんなロックンロールを届けるかも楽しみだ。

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豆原百音

奈良の19歳SSW。
昨年の予選敗退のリベンジを果たす。
今大会では番狂わせ宣言。

YouTubeに許可ありっぽいライブ動画あったので聴きましたが、
ダンスホール』とあったので「ミセスのカバーかな?」と思ったら違う。オリジナル曲か!と気付くのに遅れるくらいしっかりとした曲でした。
『赤色』の思いの乗ったサビも段々と心に登ってきます。

こういう正統派なSSWがバンドとの共演でどういう化学反応を見せるかも、十代白書の面白いところですね。本人も邦ロック好きそうだし。
特に今回は強い音のバンドが目立つし、存在感が出そうです。

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Chim Chap

こちらも「何者⁉︎」感のあるロックバンド。
メキメキと存在感が増しています。
アー写の時点で色気がありますが、楽曲もふんだんに含んでます。
BIGCATって”アイスティー”の提供ないよね?飲みたくなるんだけど!
でも『カシス』のMVはスタジオで楽しそうで良いギャップ。

ムードを作るし、変えるしってところに定評のあることが分かるバンドなので、
会場の巻き込み力はかなりあるだろう。
しかも16日にはハンゲキフェスで名だたるメンツと共演するし、デカい会場でも演奏してくるし、準備万端だろうな。
どんな香りをまとわせてくるか。

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ハニカム

大阪寝屋川スリーピース。
僕も他メディアで今年の一押しと紹介させていただきました。
強くも優しく、ドラマのあるバンドです。
シンプルにこの季節に聴きたい。

a-girafe.com

十代白書の話題に目を向けると、思いのほか後輩達が増えてきた感じはありますが、
The rightやCRYSOON、Pale Moonなど、今やライブハウスシーンには欠かせない、
鍛え上げられた過去のファイナリストと真正面からぶつかり合っている回数は随一ではないかと思います。
内からもしっかり強さを感じるでしょう!

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Viewtrade

ポップをナナメから視ている。
ナナメの革命を起こしにきたロックバンド。
キャッチコピーから既にストレートではなさそう。
今月の東京見放題にも出演しており、その革命はちょっとずつ広がっていると見て間違いなさそうだ。

巧みなリズム感と溢れるボキャブラリーが光る楽曲はインターネット文化とも相性良さそうで、
コメディアニメの主題歌に2年以内に選ばれると思います。
まだライブは見たことないけど、これがライブでも出せるってことだもんなぁ。
仲良いフォロワーのオススメなので楽しみ。

登場は鮮烈だった分、他にはない経験値もあるはず。革命の時は来た。

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muk

現代病焦燥イノセントロックバンド。
彼らも11月の企画に出てもらいましたが、その時に「十代白書応募しました」と聞いて、
いや今年の十代白書どうなるのと思いました。

彼ら自身「ホームのライブハウスはない」と言ってましたが、本当に大外から爆発的なライブを重ねてきて、
今や東京でも「ミナホで話題になったバンドですよね」との声が僕に届いてきました。
そして東京でもライブする機会が増え、確実にリスナーが増えています。

1月の自主企画もSOLD OUT。
でも休むことなくライブしまくってます。
Chim Chapと共にハンゲキフェスにも出演。
当日のBIGCATの舞台も、今僕が思い描いている景色を遥かに超えるでしょう。

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多聞

どうやら高校生SSW。
SNSもシンプルというか、年相応って感じだけど『ハト』という曲が普通にカッコ良くて焦ってる。
ライブ動画もあるんだけど、逆に知らないまま現場で目撃してほしいさえある。

崎山蒼志リスペクトが伝わるけど、切り取るワードやなんか轟音も似合いそうな雰囲気は間違いなく彼から出る個性。
それをどういったステージングで伝えてくるのかが楽しみな男。
今後ライブ増えるでしょうね。

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from NOW

ハニカムと同じ、寝屋川出身。
秋頃から名前を知り始めたんですが、ライブを沢山重ねて、迎えた年明けのESAKA MUSE予選を実際に見ました。
正面突破のバンドサウンドで、もう倍々ゲームのごとくボルテージが上がっていくフロア。
音源もたしかに背中を押してくれる力があって良かったんですが、
ライブはさらに「まーだ、こんなん寝屋川にいたんかい!」となりました。本当に強固。ブレがない。
彼らの同世代は特に好きになるでしょう。

もちろんどの曲を演るかは知りませんが、「大阪」という言葉を叫ぶ準備はしときます。
出演時間は分かりませんが、夕日が沈むのを止めるくらいのロックバンドのインパクトを。

eggs.mu

カニバル

ツインボーカルで片方は映像作家としても活動。
もちろんアートワークにもこだわり。
そのある意味別枠なクリエイティブな世界観をきっちりバンドにまで反映させるのは、まだまだ数少ない。しかもこの活動歴で。バンドマンは普通にカニバルと友達になって刺激もらってほしい。

そして楽曲もひとクセもふたクセもある。
そしてそれがライブでフロアを食い荒らす姿を目の当たりしてますが壮観です。
バンド編成が被ってないのも後押ししそう。

楽しませてくれることは間違いないでしょう。
一心同体になりましょう。

eggs.mu