まさかの月2回名古屋
遊津場です
固定ポストの通り、現在フリーで活動してみてます。
別に「俺は音楽ライターとして生きていく!」と決断したというわけではなく、様々なタイミングが重なって、この活動でどこまで可能性を広げられるのかが気になってきたし、試せるラストチャンスだと思って行動してます。
ありがたいことに、いろいろお話の機会などは少しずついただいてきてますし、やっぱり僕に求められるのは開拓やなぁ、と感じてきたので、まぁしばし独特な生き方を見てもらえれば幸いです。会ったらPET飲料くらい奢ってください。
では、そんな目線となった僕による、
先月のベストソングと先取りアーティストを見ていきましょう!
February's Good Songs!!
【さすがのバンド部門】
◯ハンブレッダーズ『DANCING IN THE ROOM』
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CDTVはメインステージ、大阪城ホールは即完。
今年はとんでもない1年を帰宅部に提供しそう。
それでも、この曲は全くハンブレの帰宅部感が失われてなくて、でもフェス規模の雰囲気も明るくするくらい軽快で。宅録アーティストも筆折るんじゃないか。筆というか、キーボードクラッシュ?
◯Paledusk『PALEHELL』
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正直今まであまり食指が動かなかったバンドだったんだけど、この曲でやられた。ハーモニカでやられたし、英歌詞がちょうど邦ロック好きにも刺さってくるやつだ、これ。
あと何よりシャウトな歌声がクリアなサウンドに合ってるから、雑味が全くない。これが市民権を得ているバンドの実力か。
ちょっとFACTやベガスを初めて聴いた時の感覚に近かった。アリーナ級になるバンドかも。
◯リーガルリリー『春が嫌い』
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殿堂入りです。
出す曲、出す曲、異様な刺さり方するから、多分レビューしちゃダメなやつ。
何よ、このサビ…好きぃ…
触れさせたくない柔らかい部分を開きざるを得ない感じがしっかり春の歌。
◯かずき山盛り『チキン is うまい!』
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聴いてて、手にフライドチキンの油を感じさせる曲って、この世にありました?
相手の感覚をコントロールするって、卍解で聞いたことある気がするけど?
これくらい歌詞って自由で良いんだと思う。
ひょっとしたら、これくらい本音を歌ってるこの曲はメチャクチャパンクなのかもしれない。
普通にスカサウンドも心地よい。
【今抑えておきたい!若手アーティスト部門】
◯chef's『ヒッチコック』
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1秒で心を掴むイントロはトレンドでもあるけど、別に時代が無音イントロ時代でも、1分イントロ時代でも関係なく評価されるべき曲。
そこから4分間、いつの間にか完全に絡め取られるテクニックは若手随一。
防御力が無意味になるchef'sのおいしい時間には抗えるものなら抗ってみてください。
◯さとう。『3%』
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カップルの話を盗み聞きしてもた。
歌詞と歌声と優しいアコギだけで、街の情景を寸分違わず共有させる凄さ。
え、しかも2人の続く可能性も…なんですか?
終わり方もドラマチック。
3%というタイトルで、これ以上の曲できるかね?
Qualmというバンドのボーカルで、取り上げたことあったけど、ここに来て評価されてきて良かった。バンドも動き始めてた。
◯ざらばんし『心がくたばるよ』
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定期的に曲をリリースする、まぁいわゆる最近良く見るソロアーティストなんだけど、ほぼバンドサウンドに傾倒してる。
この曲は先月知って、正直なんとなくTikTok音源に使ったんだけど、聴けば聴くほどに好きになってる自分がいる。
WurTSとの違いなんか性悪がしろ。
ざらばんしのこの曲が好きやわ。
◯LOT SPiRiTS『ライクオアリブ』
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ライブ見たら好きにならんわけないだろうな。
その可能性100%なロックバンド。
1つずつ心を掴んで、いつの間にか全国に心の支えと公言する人が増えてるタイプだろうな。
いつだってロックバンド馬鹿は最高。
【アルバム部門】
これらは既にレビューしてるので、そちらを読んでみてください!
- Chevon『Chevon』
- MOCKEN『STAND BY ME』
- Bocchi『思春期と時間旅行』
- Broken my toybox『My Fantasia』
【ジャンルレス部門】
◯a子『惑星』
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メジャーデビューも発表し、SXSWにも出演するシンガーソングライター。去年の『あたしの全部を愛せない』から個人的に気になってました。
MVもなんか対比というか、生命力や運命、これからメジャーシーンに行くことへの彼女なりのメッセージを感じる。
違う生命体のような歌声も含めて独特な世界観ながら確実に胸を熱くさせる。このスケールで伝えられるのはSXSWに選ばれるアーティストにピッタリすぎる。多分息長い。
◯TOMOO『Present』
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すっごい良い曲、「卓越」という言葉では足りないくらいの歌詞とサウンドメイクなのに、なんか身近にいそうな無邪気なOLさんな感じがある、誰もが好きになるTOMOOの良さが余すことなく詰まった1曲。
メチャクチャ関ジャムで評価上げて、出す曲がこれっていうのも、名刺代わりみたいで良い。
TOMOOの愛の歌は、リスナーが受け取って完成するのがすごいな…
◯SKRYU『Screw Driver』
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2番の親への愛よ……
「車でお迎え」というテーマで、ここまでユーモアもありながら共感させるから、歌っちゅうもんは、この世に必要なんだと思わせます。mihimaru GTどこまで通じるんか分からんけど。
従来のHIPHOPのイメージとは違った日常的な視点というのは、去年の『How Many Boogie』のヒットで知れ渡ったと思うけど、ここから国民的ラッパーになる階段を登ってるんだと思う。
Creepy Nutsの世界的ヒットで業界自体盛り上がりそうなのも後押ししそう。
月間ベスト先取りアーティスト大賞!
先月、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下のや組です。
- ジャストリブート
- 透明ピクセル
- Dally's Work
- THE あろーんず
- 猫の眼
- おそロシア革命
- skool shutter
- Sadamori Kouki(メンフクロウ)
このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……
THE あろーんず!
<紹介ツイート再掲>
☆もっと深めてみる
まーた石川から新星です。
プッシュプルポットを例に出すのは安直だけど、彼らの初期の時のような、本人達の不安さも隠しきれない不器用さがありながら、力強く優しくライブバンドの音のピュアな力が、このバンドにもある。
でももっと幅広い歌モノとしての力も秘めてる気がするし、そうでありながら器用貧乏にはならないで、目の前の人も、一人部屋で聴いてるリスナーからも共感を得るんじゃないかというバンドです!
ジャストリブートと透明ピクセルの次が高校新3年生の2組も個性が大好き。先取りも先取りだけど、なんか爆発の予感がある。猫の眼も輝いていて、これからライブ重ねていくと存在感出そう。
既に完成度の高いDally's Work、全く知らなかった広島のライブシーンからおそロシア革命とskool shutterも、コアでセンスのあるリスナーから、幅広く広がっていくのではないか。
その広島2組からsoundcloudの世界も触れたんだけど才能がいっぱいあってビックリ。Sadamori Kouki(メンフクロウ)はその中でもイチオシです。
今月も先取り様でした!
あーとーがーきー
さて、3月はフェスも増えるし、コンテストも増えて、色々動きが見えるシーズンです。
あなたの新生活にも寄り添う曲がたくさん出てきますように!