邦ロック最前線情報局

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関西の原石大集合!十代白書2023ファイナリストをチェックしてみた


今年もこの季節がやってきました。
言うなれば今年度の、この1年の関西No.1のU20アーティストを決める大会です。

本当に今、関西のこの世代が充実していて、
全国のリスナーの注目度はどんどん上がっていると思います。
それはコロナ禍の中でも関西の若手アーティストが頑張ったから他ならぬでしょう。
その中でも独自のアプローチで全国区となったasmiなど、この大会の優勝者・ファイナリストは大きなきっかけを掴んでると感じます。

今年も魅力のあるファイナリストばかり。
しかし現地で見てますが、当日勝つのは、やはりその日一番良いライブをした出演者!
それを楽しむ一助になるブログであれば幸いです!
それでは、どうぞ!

※最新情報は公式サイト・SNSをご覧下さい。
※紹介順は出演順ではありません。

公式サイト
https://juudaihakusho.com/

ゆらる

伸びやかな歌声と全力な演奏が魅力的なロックバンド。変に変化球は投げずとも、自然と耳がついていくメロディと歌詞。
昨年の十代白書の予選もチャレンジしており、ついに掴んだ決勝となりました。

予選のOSAKA MUSEで見たんですが、トップバッターながらストレートで決勝進出でした。
12月と2月のライブ動画が上がってたのですが、やっぱり2月のほうがより充実感も感じて、急成長の最中じゃないでしょうか。こういう勢いのあるバンドは一気に行く可能性あります。
ちなみに4月には4人体制になるとか。


www.youtube.com


THE SOUND STAR

中高生3人姉弟バンド。
あらゆるコンテストでも名前を連ねており、その勢いは関西のみならず全国に。
Eggs総再生回数も20万回超え、YouTubeも積極的に投稿、これぞZ世代のバンド。
ライブハウスだろうが、路上だろうが、オンラインだろうが、ホールだろうが…
ブレずにやってきた3人がBIGCATで輝くか。

eggs.mu

oOo

読み方は「オー」
なんだか不思議と関西のライブハウスシーンを追っていると、まだ音源等もなかった頃から徐々に名前を聴き始めた。
ともすればハードルも上がった中、激戦のセカラン予選をストレートで突破。

11月に初音源&MV『また』を公開。
柔らかさの中に、全貌の掴めないスケール感がある。3/22解禁の新曲では、どんな姿を見せるだろうか。
その後もしっかり関西の先輩、同世代、後輩と対バンを重ねた彼らの包み込みに期待。

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センチメンタルリリ

京都から10月始動の新星がBIGCATに参上。

ギターポップロック”を掲げる彼ら。
それに恥じぬ、描く情景が心にしっかり染み込む『国道25号線』。
どのタイミングで鳴らしても心を軽くするだろう『風穴』。
バラード調の『ワンルーム』も生で聴いてみたい。

将来的に関西ライブハウスシーンから、さらに多くの喜怒哀楽に寄り添えそうな彼らが、当日はどんな曲で勝負するのか注目だ。
公開ほやほやの初MVドン


https://youtu.be/ZpIsPPZEmIk


CRYSOON

ライブハウス関係者からは「このファイナリストの中でも、ライブバンドらしいバンド」と聞く。
なるほどライブ予定を見ても、先輩バンドにもどんどん向かっていって、
SNSのライブ動画を見ても、言葉より先に音楽で伝えようという気持ちがビシビシ伝わって、
大阪のライブハウスの伝統を繋いでいくバンドになるかもしれない。てかまず見たい。
長袖を着に来たお客さんを後悔させるほどの熱いライブを。

https://twitter.com/CRYSOON3?t=uHiyxH6SUwcBEtR1bB80Mw&s=09

イアイリ

高校2年生のSSW。テスト中に曲が浮かぶとか。
オリジナル12曲もYouTubeにあるのが、まず豊富ですごい。
他のSNSにはカバーはあるけど、YouTubeにはオリジナルしかないのは、偶然かもしれないけど、自信ある感じで個人的には好きなスタンス。
17歳という特有の年齢の揺れ動きを情感たっぷりに歌う姿は、SSWを聴かない層にも届きそうだ。「ごっつんこ」って歌詞いいな。

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おやすみメリー

神戸VARIT代表。
ソロプロジェクトですが、現在正規メンバー募集中。

Eggsに夜が本当に押し寄せた時に聴きたい1曲のみあるが、多くは謎に包まれている。
去年のカミコベのオーディション(見事準グランプリ)で名前を見た時は、
他の曲がYouTubeにあったような気がしたけど気のせいかな。
ただ、夜の神戸で積み上げてきたものが、昼の大阪に刺さるところを見れるはず。


eggs.mu


琳子

19歳のSSW。
5月には東京のサーキットライブにも出演。
RTしてるバンドがクセが強くて良いな。

サブスク配信曲『siki』は打ち込みサウンドも特徴的。キラキラした中に夢遊感。
インスタのオリジナル曲の弾き語りもレモンの柑橘感やsweetさが伝わって、この表現力にあらゆる将来性を感じる。
無限の可能性を感じる、キュートな歌声に酔いしれたい。

siki

siki

  • rinko
  • J-Pop
  • ¥153

フクスイボンニカエス

吹田(関大?)から。4人組ロックバンド。

個人的に先日Eggsで配信された『春の終わり、六月の夏』が好み。あっという間に時間が過ぎ去ることを知ると、マジ泣けてくるんだよね。
『ブルードライバー』は始まりから違う味でサービスエース
いろんな「らしさ」を感じます。特にボーカルの植田さんから音楽愛感じるからかな。
気を抜いていると音でボッコボコにされるとのことです。実力者の中でも堂々としたライブをするでしょう。

eggs.mu


ブランデー戦記

『Musica』は僕も思わず口ずさむ。
多くの経験値を短期間で積んでいることでしょう。
先月の15日にライブも見ましたが、その頃よりもまた進化してる可能性あります(この日が正規ドラム復活の日でもありましたし)。

ライブ見た時に重なったのは、『リッケンバッカー』が伸びた時に見たリーガルリリーでした。ライブ見てもBAYCAMPに所縁のあるリリーやルサンチマンと合いそう。
と思ってたら、BAYCAMP常連の神聖かまってちゃんとの対バンも決まってビックリしました。そんな大阪の10代バンドいたかな。

何かに媚びることのない、強いスタンスの3人を焼き付けてほしいです。

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195 ich-kyu-go

決勝進出時の「おいおい、あいつらが来ちゃうよ!」という反応がすごく、気にならざるを得ないバンド。
ミクスチャーラウドロックという音楽性もさることながら、そこに人間の強さも間違いなく乗っている。
というより普通に引き出しも多いし、ラップパートもカッコ良ければ、サビで伸びやかに歌う様もカッコいい。
爆発させるタイミング、方法にセンスの良さを感じる。『パラダイスロスト』のサビもキャッチーで好き。

他の出演者とはまた違ったアンダーグラウンドも知る彼らがゴングを鳴らした時、BIGCATの形はちょっと変わる。



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松下華


こちらも17歳のSSW。ただ最後と決めているとのこと。
予選は骨折してたが、MUSE BOX担当者をそのライブで驚かせた。すげぇな。

『十六の春』の落ち着いた歌声に引き込まれるし、「間」も素敵。音楽偏差値が純粋に高そうだ。
soundcloudの『泣きたい夜には、きっと』も5分以上あるが、全く聴き疲れしないし。

十代白書終了後は受験で活動休止するらしいが、さらに頭良くなって歌う彼女の歌は気になる。
ここで一回サクラ咲かして、また来年も別のサクラ咲いてほしい。

十六の春

十六の春

  • 松下華
  • J-Pop
  • ¥204

Bloom


最後は本当に情報が少ないバンド。
ただ既にイナズマロックフェスに出演経験がある。

キーボードの橋本さんはスターダストプロモーション所属。
でも年明けは関西でも気になる若手バンドに混じってライブハウスにも出ているし、十代白書前にもしっかりライブを重ねる泥臭さを感じる(実は22日行く予定)。
インスタでライブ動画を見ると、全然一朝一夕でできる世界観の感じではないし、花嵐を巻き起こす⁉︎


https://instagram.com/bloom_8341?igshid=YmMyMTA2M2Y=