邦ロック最前線情報局

元地方勢の目線から、邦ロックの最前線を

【勝手にリスナー目線で】関西の原石集合!十代白書2022ファイナリスト紹介!


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314124101j:image

各地で卒業式も行われる今日この頃。
今年も十代白書の季節がやってきました!
関西のNo.1十代アーティスト決定戦!

最近はより10代の活躍がバンド、DTMer、SSWなどのジャンルに捉われず脚光浴びている音楽シーン。
でも古くは未確認フェスティバルだったり、ROJACKや関西でもeo Music Tryも終了し、こういうコンテスト、とりわけライブを重視するコンテストは減っています。

だからこそ近年の存在感も際立つコンテストに。2011年の開始から既に多くのスターを生んでいますが、これからさらに十代白書から飛び立つアーティストが増えそうな予感があります!
『ヨワネハキ』でブレイクしたasmiもこのコンテストの優勝者です。

その今、最前線にいる決勝進出14組を今回紹介します!毎年のごとく!勝手に!
結果はどうしても出ますが、あなたにとっての関西の原石が見つかれば幸いです。それじゃどうぞ。

 

※チケット等正式な情報は公式HP、SNSの確認をお願いします。
※紹介順は出演順ではございません。

十代白書 – 十代才能発掘プロジェクト!

 

DAYBAG


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314123758j:image

POPでテクニカルでクリティカル。
高校時代から活動し、キーボードも加入し、昨年から数多くライブを重ねながら3ヶ月連続配信リリースにMVも2本公開と、この1年の精力的な活動はファイナリストの中でもトップクラス。
小気味良い『escape』『ドッペルゲンガーダンスホール』は思わず体を揺らす。個人的に好きなのは『夏、潮時。』。寄せては返す波のような心情の移ろいをじっくり丁寧に、しっかり光るところは光ってというサウンドが新たなDAYBAGらしさを見せた。
ライブハウスで鍛えた多彩な手数を見せる彼らが限られたこのステージで何を見せるか楽しみだ。


www.youtube.com

 

フィラメント


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314123812j:image

奈良からの刺客。決して簡単ではないJANUSの予選を勝ち抜いて上がってきた。表立った活動歴はそこまで多くないけど、「オリックスファンのフォロワーさんがスタッフしてたよな」というイメージで何となくバンド名は聞いたことありました。
曲自体もEggsに1曲のみの公開だが、この曲が良い。情感込めた歌い出しから、グサっとくるサビの歌詞。その世界観を壊さないギターロックのバランスも良い。
どんな曲を揃えてくるか分からないが、BIGCATを包み込む可能性を秘めているぞ。

 

eggs.mu

 

Lala


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314123828j:image

一昨年はバンドで準グランプリ。昨年ボーカルayahoがソロで出場し、今回が2度目。
ハードルが高い中、決勝に残った時点ですごいし、ayahoさんはアニメ主題歌やドラマ主題歌が決定するなど、個人での活躍も目覚しい中、バンドで、ライブで結果を残そうとするそのストーリーも強い。正規メンバー募集中だそうです。
青春の酸いも甘いも伸びやかで芯のある歌声で表現。バチバチとしたドラムがそれを支える。旧体制の楽曲ではあるが『雨のち、』では如何なくその良さが出ている。
きっちりライブを重ね、先月のサーキットライブでは入場規制も。仕上がった状態で悲願のグランプリなるか。

www.youtube.com

 

Pale Moon


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314123841j:image

神戸からも新星、というか月。僕も今回ファイナリストになるまで名前を知らなかったが、かなり関西のゴリゴリのライブバンドと対バンを重ねているし、僕の企画にも出てくれたMade in Me.とも対バン決まっていて、グッと今、興味を引きつけられています。
Eggsに唯一上がっている『それでも』からも、このバンドは現場に強いんだなと感じさせるし、BIGCATの舞台でも熱さを後ろまで届けるのでは。3ピースの良さをガツンとぶつけていくだろう。

eggs.mu

 

Kruglyy


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314123900j:image

こちらもまだ活動歴1年もないが、同世代のバンドやポップな先輩バンドと対バンを重ね、自らのポップセンスがメキメキ上がっていると噂のロックバンドがしっかり目標の第一関門を突破した。クルグリと読みます。
昨年11月・12月とMVを公開。抱え込んだ苦しみを和らげるような、そんな安心感に溢れた4人の音を届けてくれる。
実は昨年10月にライブも見て、そこからの進化も見届けたい1組。ピースフルなアクトに期待。

www.youtube.com

 

レトロマイガール!!


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314123923j:image

大阪北摂スリーピース。eo Music Tryの投票審査に当時高校生で進出。昨年発売した1st EP「愛情日和」が様々なメディアに取り上げられ、ここ最近の注目度の高まりは関西の若手バンドでも随一になっている。
MVにもなっている『逃避行』だけ聴いても曲展開や歌詞の面白さ、コーラスの使い方にも惹かれる。個人的には『ヒート・ヘイズ』のスピード感を操りながら、歌詞が全く耳から零れ落ちないところに地力の高さを感じる。
ライブハウス愛が溢れるこの日。この3人もしっかり華を添えるだろう。

www.youtube.com

 

a妻.


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314123936j:image

シンガー部門を勝ち抜き進出。
MVが1曲上がっているが、まだまだ謎が多そうなシンガー。この曲やDJも出るイベントに出演しているところを見ると、PCとマイクでしっかり自分の空気感を作り上げるか。コメントからも「やってやる」というモチベーションを感じる。
いまだ混沌な世界に残していく言葉達を焼き付けたい。

www.youtube.com

 

川西奈月


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314123948j:image

ピアノでの弾き語りを主とするSSW。ライブと各種SNSやアプリで弾き語り動画を定期的に公開中。
オリジナル曲はキラキラした清涼感のある『キミの物語』や何気ない街景色をPOPに愛に彩る『きっとラブソング』。ただ最近、川谷絵音にリプした動画やカバー動画で見せる歌声は大人な綺麗さを持った歌も魅力的。
「ハタチになる前」だからこその彼女の等身大のステージが鳴り響くだろう。

www.youtube.com

 

橋本泰河


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314124004j:image

幸せそうに真っ直ぐ歌うSSW。
いろいろな弾き語り動画やオリジナル曲がある中で、Twitterの固定動画にしているのはユーモア溢れる曲。また、アコースティックギターだけとも限らない模様。
春の陽気が似合うからアドバンテージがあると思って楽しく歌ってほしい。BIGCATに朗らかな風を。

www.youtube.com

 

En


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314124127j:image

昨年から大阪各地のライブハウスで積極的にライブを重ねているエモ/パワーポップバンド。場数は十分と言っていいだろう。バンドマンからもお墨付き。あんまり言葉は要らないタイプの本格派だ。
英歌詞と日本語詞のどちらも乗りこなすタフなメロディ。颯爽と駆け抜けていくその音はBIGCATも通過点にするかもしれない。

 

www.youtube.com

しおん
f:id:sakidoriyutsubarock:20220314124154j:image

歌う喜びに溢れている昨年準グランプリのSSW。
この1年でもバンド、SSW問わず多くの対バンを重ね、ミナホなどのサーキットライブにも出演。自主企画も成功したそうです。

飾らない歌詞とPOPセンスは昨年からそのまましっかりと成長していることを感じるLIVE MV。優しいリズムながらラスサビでは手を挙げて一緒に楽しくなれそう。一気の飛躍へ!

 

www.youtube.com

azure
f:id:sakidoriyutsubarock:20220314124214j:image

こちらも正体不明と言っていいロックバンド。着々とライブを重ねている。
ツイート見る限り吹田から登場。北摂はレトロマイガール!!だけではない、と胸を張るようなライブをしてほしい。

Twitterの新曲も含め何曲か聴きましたが、キーボード編成のバンドのらしさをしっかり活かして、J-POPの良いところを彼らのセンスにしっかり落としている印象。お客さんたちもこの雰囲気にコクッとやられるかも。

 

www.youtube.com

モラトリアム

f:id:sakidoriyutsubarock:20220314124240j:image

京都は鴨川から、映像審査から、一気の大まくりを見せそうなのがこのバンド。
京滋地方のバンド特有の、心臓で歌って情景ごと揺らす激音の正当継承者だと思った。クセのある存在感は残すだろうな。

ラストティーンより愛を込めて、思い切り解放してほしい。

 

www.youtube.com

佑菜


f:id:sakidoriyutsubarock:20220314124315j:image

ゆっくり、目を閉じながら聴きたくなるようなSSW。曲の通り「勝ちたくないけど、負けたくないけど」の性格が出てるような優しくも芯のある歌声。
その癒しある歌声と仕上げてきたライブの成果が出れば、会場は「今日1日良かったな」ってなるだろう。

 

www.youtube.com

 

あとがき

今回は14組と多い!それほど激戦だったのでしょう。本命、対抗、ダークホースとバランスよくいます。

もちろんコロナの影響は少なくない中、あらゆるやり方で自分達の活動を進化させていく途中の魅力的なアーティストだらけ。どのような結末を迎えるのか楽しみに待ちましょう!

 

ちなみに僕は今年は仕事でいけないので、結果知った後に配信かな…。

ライブハウスに初めて来たって人も多くて、会場の空気がすごくいいのにな…。来年こそ!