この期間に僕のヒーローアカデミアのアニメ全話見ました。
遊津場です。
ネット上でなんだかんだ傷付け合戦してる間に世の中元に戻ってきました。
なんだかんだ言ってる暇あったら、戻る日常を進化させる準備をすべきだと思うんですけど、多分無理ですね。
まぁでももちろん第2波の可能性はあるんですけど、「もう今年何もかも無理では……」という雰囲気は薄まってきたことはポジティブでいいんじゃないかなって思ってます。
個人的にはプロ野球という、無観客とは言えかなり大規模な催しが、開幕しても何事も問題なく進むのであれば、ライブとかそういったものも徐々に行えるのかなと思ってます。
さぁ、そして僕自身はINNOSENT in FORMALとevening cinemaの2バンドのコラボ企画「#イブセン」に参加させていただきました!
参加と言ってもアーティストの制作現場を見ているだけなんですけども(笑)、2人のミュージシャンの柔軟な思考は自粛で凝り固まった視界を広げてくれます。
YouTubeで「イブセン」と検索したらその模様が出てきますので、ぜひご覧下さい!僕はスベり散らかしてるらしいよ!
それでは、先月のオススメ楽曲&先取りアーティストをどうぞ!
月間ベストソング大賞!
先月聴いた楽曲から「これ良い!」というのをピックアップ。
最後に大賞発表です!
PassCode - STARRY SKY (Full Size)
◯おいしくるメロンパン『透明造花』
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とにかく「濃~く」なっていた。
聴きやすさというより、リスナーを逃げも隠れもできない方向に追い込んでいくような攻撃的な楽曲。
ベースの峯岸さんがホームライブハウス・渋谷CRAWLのYouTubeチャンネルで作成裏話を話していたので是非。
◯RADWIMPS『新世界』『猫じゃらし』
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ファン歴14年だけど、野田さんは本当にその時の心情が曲に出るなーと思った。
もう全然ポジティブになれないし、上を向いて歩くことさえ悩んでいるけど、それでも守れるものは守りたいという、その2つを2曲にして、どちらの感情もいっそ善悪ないまぜのまま零れ落ちないように作り上げたと思う。
神の描き方は昔から変わらないな。
◯MOROHA『主題歌』
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もうトレース。ここ数ヵ月の新聞を読まなくても、どんなことが世の中であったか分かるレベル。
曲もそうだけど、ネットという名の路上に出て、口座を公開し投げ銭で勝負する、そのスタイルがカッコよすぎ。SNS戦略を曲以上に練っているようなミュージシャンには逆に思い付かないだろう。
◯PassCode『STARRY SKY』
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単純にサビが1000点。
途中の変調によってラウド部分により闇が増すし、からこそさらにサビに光が増す。歌詞見たくなる。
前々からこういう作りの曲はあったけど、今回は突き抜けて僕の記憶にも鮮明に残る曲になった。
ドラマ主題歌だけど、アニメ主題歌だったらもっと売れてそう。でもドラマ主題歌だからこそ生まれたんだろうね。
◯Atomic Skipper『動物的生活』
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静岡出身、東海地方の若手バンドの中でも期待値が高いバンド。
これくらいの年齢の若手バンド、特にパンクな側面のあるバンドは、こんな状況でも頬をつねって無理やりにでも前向きなほうがカッコいい。
その力強さに加えて、時間の描き方や目線の奥行きを感じる歌詞が好き。
◯SHISHAMO『明日はない』『妄想サマー』
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SHISHAMO以外のトップアーティスト全般に言えることなんだけど、
自粛期間でシンプルな構成、メンバーだけで作り上げる曲が増えるので、そのバンドの個性が凝縮された曲もどんどん産み出されてる印象がある。
例えばsumikaの発表した4曲も彼ららしい優しさがより溢れている。
そしてSHISHAMOはスリーピースロックバンドとしての魅力もそうだけど、宮崎朝子という面倒くさい女子を書かせたら一級品のライティングもより冴え渡ってる。
◯ロップランク『骨の髄まで』
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過去先取りした秋田のガールズバンド。
改めて聴くと4月の新譜スゴかった。
広大なオーラを見せながら、まさに骨の髄の深くまで染み渡る2曲。
まだ誰も知らない存在だが、
関西のヤユヨ、関東のgoomiey、東北のロップランクと続く可能性。
◯さユり『葵橋』
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『ねじこ』以降、新たな扉を開け始めたさユりが本当に強い。
力強い歌声に打ち込みサウンドで軽やかさが混じり、
鮮明なはず青春の記憶に覚束なさが生まれ、
二度と戻れない日々感がより際立つ。
そして今まで歌に自分を重ねることが多かったシンガーのさユりが、
「そうやって君は成長していくんだよ」と、
導いてくれるような大人の頼もしさを「耕す」という歌詞から感じる。
来年、僕はさらに国民的シンガーになってると予想。
◯ずっと真夜中でいいのに。『お勉強しといてよ』
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圧倒的情報量を感じる。
でもそれで転覆させないACAねのソングライティング、メイキングの更なる成長と、
MVのアニメーションを含めたずとまよというチーム力の高さを感じる。
要するに「何度もミスをするたび成長していこう。壁を壊していこう」
という曲だと思うんだけど、
「勉強になった」という言葉から、
脳内図書館を聴き手に構築させるような大技には普通でないでしょ…
ブレないなぁ。
そして今回の月刊ベストソング大賞は…
Orangestar feat.IA『Henceforth』!
Henceforth / Orangestar feat.IA
恥ずかしながら先月知った人気ボカロPなんですが、
新曲、これは天才ですわ。
その清らかなサウンドも圧倒的なんだけど、
曲の中に聴き手の感情をすごく入れやすい隙間があるような気がして。
これこそがボーカロイドが歌うことの魅力じゃないかと思うし、
機械音の歌声で発音されるその歌詞に、
意味を付け加えるのは君自身だ!という、シンプルな歌の原点を見た。
最近の無駄に共感させる歌詞や、誰かの物語をSNSとかで常に見さされてしまう日常、
「これがいい」と言わなきゃ殺される世界に、
この曲は直球で風穴を開けた。
月間ベスト先取りアーティスト大賞!
今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の6組です。
- Euphoric Album
- Yobahi
- poor man's rose
- molly
- SPRINGMAN
- Candid moment
このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……
Euphoric Album!
なんと2ヶ月連続長野のバンド!
Euphoric Album - Daydreamer(OFFICIAL MUSIC VIDEO)
<紹介ツイート再掲>
また長野からイカれたセンスのバンドが出てきたぜ!
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2020年5月4日
英歌詞でも伝わるそのソウルフルなサウンドとカリスマ性は、アングラで平凡をぶっ壊す力もあるし、何人もが「どれどれ」と見てくる野外ステージでも彼ら色の熱狂で覆い尽くすだけのものを感じる
焦るバンドは多そうだ https://t.co/s3RlWJx6p0
☆さらに深めてみる
引き寄せられるカリスマ性の予感というのはヒシヒシと感じた。
歌詞とはまた違った唸りや変調みたいなところにも様々な感情が蠢いているのが伝わってくる。
北海道のCVLTEを見つけたときのような感覚に近くて、相手が玄人だろうが素人だろうが関係なく自分達の影へ落としていくパワーが魅力的だ。
もちろんまだ高校生バンドなので、どのような進路を進まれるかはご自由に考えるべきなのですが、最近熱い長野のロックシーンを決定付ける存在として、先取り大賞に選びました!
先月はかなり個性がとんがってるバンドが多くて、poor man's roseの切り裂くようなサウンドと浮遊感とメランコリックを共存している感じは、なきごととか好きな人に聴いてもらいたいし、Candid momentもただ大人しいサウンドだけでは出せない美しさと儚さであっという間に煌めいていきそう。
SPRINGMANも表面的な激しさやクセに頼らない歌の力でしっかりと壁を穿つ。
先月も先取り様でした!
あーとーがーきー
もう6月になるということは、そろそろ上半期のベストソングというまとめも出てくるでしょう。
やはり全体的に新曲のペースって落ちてるような気がするので、どのようなものになるか見物です。
そして秋以降は、今の鬱憤を爆発させた名曲が山ほど出てくるのかな。
その日を待ちましょう!
それでは、この辺で。