邦ロック最前線情報局

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遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2019年10月度

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通勤前の朝の時間と、業務の時間は絶対同じ時の流れの早さではない。
遊津場です。
体感とかもうそういうことじゃなくてでな。(体感です)


10月は大阪のフェスに関していろいろと。
唯一のミナホ最終日に行った。
どれも良かったけど、念願のWOMCADOLEはやっぱりすごいな。若手バンドの「こうなりたい!」が詰まっているような、夢を与えるアクトでした。
来年こそは3日間開催できますように!

そして実はMIKROCKにあるバンドのスタッフをさせていただいてました!
スタッフと言えるほどお手伝いはしてませんが、いい経験というか、景色でしたねー。お金触れるのは怖いけど、それ以外だったら今後もいろんなバンドでしてみたい。あとHump Backも初めて見れた。

そしてレディクレ当選……!
レディクレに対する思いはこのブログ読んでください(笑)

多分今年レディクレ行けないから、思い出を語るレポ - 出会い厨より、情報厨


あとはアメ村天国行きたいが……
まぁそんな中、聴いていいと思った歌と先取りをそれではどうぞ!

月間ベストソング大賞!

普通に聴いててヤバーな音楽を、メジャー、インディーズ、ジャンル関係なく!
最後に紹介するのが大賞です。

MONO NO AWARE "かむかもしかもにどもかも!" (Official Music Video) - YouTube



◯MONO NO AWARE『かむかもしかもにどもかも!』


この曲は彼らの飄々さが出ていて面白いんだけど、他の曲を聴いたら、とにかく慈しみを込めたりもするし、
このSNSとかで言葉の存在が軽んじられる時代に、本当の意味で言葉を使いこなし、言葉も本音で応えてくれそうなロックバンドは彼らだけだよなぁと感じます。
これライブ噛まないのかな…(笑)


◯Vaundy『わかってないよ』


突如現れた新星。
別に邦ロックとか関係なく音楽シーンを泳いでいきそう。先取りたかった。
伸びている『東京フラッシュ』よりも、この曲のほうが好き。
歌声はやっぱり大事で、極めれば「あ」~「ん」の五十音って、50通りの楽器に変わるよねっていう。


◯Sano ibuki『決戦前夜』


まさにストーリーテラーというか、
止まらない時間を、ただただ小説のように進んでいく世界に変え、純粋無垢に前に飛ばしてくれる。
バンドマンとも、SSWとも、ネット発とも、ど
れにも属さない立ち位置で、縛られずブレイクする予感。そこに何かに似てる似てないは小さな問題になるんだよね。


◯CASANOVA FISH『深夜徘徊少年少女』


邦ロック好きなら特に、最もエモいと感じるような曲名。
そのハードルを見事にクリアする、年を取っていくことを考えないような、今に対する真剣さ。
同月公開のtetoやBambooもヒーロー性は感じるが、この2組の良さを感じる同年代一の剛球を投げ続ける彼らもなかなかにヒーロー候補。


KREVA『Na Na Na』


今年のラブシャライブ特番で見たけど、TVで見てても圧巻だった。
曲自体は6年前の曲で、MV見るとただ前向きな曲なのかなと思うけど、そのライブパフォーマンスや恐らく計算されたであろう会場を包み込む力は、KREVAがトップランカーとしてバンドを差し置き存在する証明でしかなかった。
実はちょっと歌詞は暗い部分もあるし。


TK from 凛として時雨『melt (with Suis from ヨルシカ)』


TKさんの世界観は、なんかもう逆に静寂というか、聴覚さえも奪われながら、心に届いてくるように感じてしまっている。
そこに入ることが許されたのはヨルシカのSuisさん。もうこれは痛みなき抹殺。

暗闇と光を縫い合わせた
曖昧な愛みたいな感情に会ったんだ
匿名の夜にしか息をしない
永遠よ 永遠よ 僕らを飲んでくれ

もう逃げ場がない歌詞だ。最強。

てか『kathersis』って1000万回も再生されてるんだ。絶好調じゃん……


◯Mrs.GREEN APPLE『Attitude』


アルバム自体でもあり、タイトルを冠したこの曲も好き。
ただアルバムを聴いていて、ツアー終わって、大森さんが本当に燃え尽きていないか心配なくらい、聴き終わった後、ミセスの色を全て飲み干してしまったくらいのメッセージ力。
かつてロックスターもぶち当たった壁に、尋常じゃない馬力で到達してしまったような。そこを乗り越えるには、ファンの力も大事だと思う。つまり、やっぱり彼らはロックスターだと思った。



さぁ、そして先月のベストソング大賞は……


トップハムハット狂『Princess♂』!

トップハムハット狂 (TOPHAMHAT-KYO) "Princess♂"【MV】 - YouTube



以前の『Windy Indie』もすごくいいなーと思って紹介したけど、この曲で完全に来年の注目株No.1を獲得した。
実際この曲は公開1ヶ月未満で100万回再生を達成。そりゃいくわなってくらい、誰も捉えられないくらいに流れていく歌詞が強すぎる。
爽やかな『Windy Indie』から一転、悪女をテーマにしたこの曲は、かなり毒気ついても、男女共にそれ以上にメイク・ザ・ユニークに踊らされる。

マジで来年は大型フェスにも呼ばれてるだろうし、Creepy Nutsの好調さや、このトップハムハット狂や前回紹介したかしわなどの若手、あとピプノシスマイクという存在もあって、
このキャッチーなヒップホップシーンがさらにもう一段階、音楽シーンを変えていく予感がする。





月間ベスト先取りアーティスト大賞!

先月、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の6組です。

  • lungs rose
  • Naughty Crow
  • 古墳シスターズ
  • toronto


このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……







lungs rose!

lungs rose「全息力」Music Video - YouTube


<紹介ツイート再掲>


☆さらに深めてみる

3人や4人では違う。
この2ピースだからこその音圧の空間には全く無駄なものがないので、
ノーガードでその歌声を受けて、完全にノックアウト。
時に静かに、時に叫び、ちゃんとメジャーなバンドも含め勝ち上がれるだけの迫力を失わないようにまとっていると感じた。
系統の違うようなライブ組み合わせでも、カンフル剤として置いて、そのまま主役を奪ってほしいし、
MASH HUNT勝ち上がるとかの前に、ユレニワと対バンしてほしい。


他にも大阪・The Papaya Collections、東京・toronto、宮城・鉄風東京と普遍的な個性を持つ若手バンドに期待しかない。
香川の古墳シスターズは、来年から活躍しそうだし、東京高校生のNaughty Crowも大きくなれる素材。
今月も先取り様でした!

なんかこれ、ドラフトの総評みたいだな(笑)


まーとーめー

年末も押し迫ってくる中、いよいよ今年の曲まとめも意識し始めるんですが、
同時に冬の名曲の誕生にも心踊らしていくでしょう。
特に今はセールスよりまず存在感みたいなところあるので、日々進化する音楽シーンを追っていきたいですね。

あと若おじのインタビュー読んでいただけましたでしょうか?
評判も良さそうですし、ぜひインタビュー依頼、待ってます(笑)



それでは、この辺で