9月はのんびり。
遊津場です。
今月はやっとchick in wisteria、アポロノーム、ルサンチマンと見たかったバンドのライブが見れて良かったです。
あとはEggsキュレーター紹介ページが完成されてました。
https://eggs.mu/music/project/eggs_curators
卒論のことを書いたのは、
「大学で3位と書くと、すごく文章力がものすごく高いように見える。しかし、それが本当にすごいのかの判断は別のデータから見るべきで、それは様々なコンテンツの音楽レビューにおいてもそうなのだ」
というメッセージです。嘘です。
それでは、今月もいきましょー
月間ベストソング大賞
今月は中堅どころが良かったです。
その中で大賞は……ラストに!
【MV】バックドロップシンデレラ/さらば青春のパンク【11/2ベストアルバム発売】 - YouTube
◯赤い公園『凛々爛々』
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「凛」と「爛」という字は、結構見た目も語感も気持ちいい。
だから安易に使いがちな言葉なんだけど、その言葉が本当に喜んで曲に参加している軽快なナンバー。
個人的には今まで一番新ボーカルの歌声に合っていて、聴いてて分かりやすくテンション上がるなかにも、新生赤い公園のクリエイティブが迫ってくる。
もう今の赤い公園を新生というのは違うかもしれないけど、その鮮度が常に健在なのは、それもすごいよね。
◯緑黄色社会『想い人』
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将来的に朝ドラ決定的。これももうドラマの主題歌だっけ。
今までの王道感に閃光ライオットから知ってて、少しバンド好きとしては物足りない部分もあったんだけど、
そのまま王道でついにぶち破られた感じ。
純粋な美しさの中にも、様々なストーリーのカオスティックなメロディーも感じられるのは、何事があっても自分達の音楽を信じてるからだろうな。
◯No Buses『Trying Trying』
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なんか見るだけでこんなにシュールで楽しいバンドはいない。
カラオケで歌いたくなるわけでも、細かなルーツを探りたくなるわけでもないけど、ライブが見たい。
それこそが勝利だし、それこそPPAP的、ワールドワイドな中毒性じゃないか。
◯テスラは泣かない『自由』
◯GOOD ON THE REEL『YOU & I』
◯バックドロップシンデレラ『バズらせない天才』など
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僕が学生の頃に知った頃から、
テスラは泣かないは変わらず猛スピードで地球儀を回している。
GOOD ON THE REELは彼らなりの言葉を大切にしながら、
キュートなラブソングを書いているところに、
最近のバンドが目指すべきアイデンティティの確立の仕方を見た。
バックドロップシンデレラはイマイチ最近何してるのか分からなくて、聴かずにいたんだけど、
プライドを持ってロックシーンを楽しんでるんだなと知り、
引き寄せられた中の『さらば青春のパンク』を今聴いて、
ライブハウスは死なへんと思った。
ただの個性派かと思ったら、ここまで美しい黄金比な4人組になっていた。
他にもめ組やモーモールルギャバンも洗練されているから聴いてほしい。
熟練されゆくロックンロールを。
◯平沢進
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何これ……
カリスマ性がイカれてるのは、フジロックのYouTubeのコメント欄で確認できる。
本来目指す対象にもならないけど、本当に唯一BURNOUT SYNDROMESの熊谷さんは諦めず食らいついてるよな。
○かしわ『みりん』
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題材の変わった目線もいいんだけど、
やっぱりロックバンドには書けないというか、
多分同じような失恋ソングは探せばあるんだけど、
ここまで言葉をリフレインさせるのは、
さすが高校生からラッパーとして活躍してることあるし、
無駄な言葉がなく、彼女との長い日々がぴったり5分に。
そしてサウンドは進化を常に求める貪欲さが、この静かなグルーブの中にある。
そして先月のベストソングは…
レルエ
『プレイアデス』!!!
この曲を聴くと、2時間分のファンタジー映画を見た気分になる。
こういう聴いた瞬間、心身を別次元にトバしてくれる曲、
あらゆる奇跡と努力と出会いが交差しないと生まれないし、
そこにバンドが気付かないと、
どう頑張っても曲がまっすぐ届かない。
しかしレルエはまっすぐ届いたどころか、
最後はなお加速して届いてくるところが、もうずるい。
あいみょんや髭男に目を捕らわれている間に、
さらなる最新変幻が進んでいるのが邦ロックシーン。
既に100万回再生アーティストだが、その上の上に行くだろう。
そして超初期に実は先取りアーティストとして取り上げました
月間ベスト先取りアーティスト大賞!
先月、「これから楽しみ!」と思って厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の6組です。
- 晴れ時々響の雨
- a veny pafa
- Lyric Jack
- ミテイノハナシ
- Jam Fuzz Kid
- 弥生時代の末裔
このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……
a veny pafa!
「夜半に月は落ちる/A veny pafa」をEggsで聴こう。
https://eggs.mu/song/9222fa9bd5318f3d5ced3f36f653db8998eb8dde6f5ed44e25ccd1751daf322a
#eggsmu #nowplaying @AVF_pafa<紹介ツイート再掲>
猛々しく飛ぶドラゴンのような轟音と捉えどころのない疾風迅雷なサウンドはYouTube動画でも十分魅了された
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2019年9月10日
『夜半に月は落ちる』とかはその轟音と溢れ出る熱量が凄すぎて、正直歌詞とか聴き取れないところもあったけど、様々な角度から映し出され、照らされたその姿から放つエネルギーに本物を見た https://t.co/Huw3VPrV5e
☆さらに深めてみる
轟音と静寂の捉えどころのない落差。
ここに落ちる人と、落ちない人はまだまだ分かれそうだし、
Lyric Jackのほうが、今のリスナーの求めるポップさというかエモさを持っているとは思う。
でもこういうアカウントだし、a veny pafaがこれからあらゆる音楽性を吸収していくとするならば、そのワクワクはかなりあるなと思って、悩んだ結果、彼らを月間ベスト先取りに選びました!いやまぁ僕に何の影響力もないけど!
晴れ時々響の雨の既に荘厳な世界観も今後どうなるか楽しみだし、
弥生時代の末裔のキュートとクールのバランスは必ず好きな人も多い。
Jam Fuzz Kidのファンキーさは既に注目されつつあり、あとは近年邦ロックとは切っても切れない関係な歌い手よりミテイノハナシの10代でのあの完成度も最果てない未来を感じさせて、
今月も先取り様でした!
まーとーめー
さて10月はミナホもあり、レディクレ等年末のフェス状況も分かってくる。
11月にはアメ村天国やBUTAFESもあり、関西はなかなかにライブな秋。
あとはドラマチックアラスカと3markets[ ]の対バンツアーも魅力的ですね。
とにかくインフルエンザも流行ってくると思うので、
皆様も体調には気を付けて過ごしましょう。
それでは、この辺で。