時にこの名を恥じる。
外部依頼でない限りは、僕発信では本当に良くて、売れるアーティストだけを紹介したいので、聴いたアーティスト全部は紹介してません。あくまで僕目線ですが、恐らく5~7組聴いて、これは間違いない!広めたい!と思って紹介するアーティストは1組いるかどうか。
要素はいろいろあるんですが、やっぱり1曲よりは2・3曲聴いて判断したいし、SNSの使い方やホームページなんかも参考にしています。
なので実際に聴いて、「う~ん、この曲良いんだけど、この曲だけで判断は難しいから、今回はスルーで!」というバンドが正直いるわけです。
そんで「次の音源発表まで待とう♪」と思ってたら、待たずしてコンテストで結果を残したり、グイグイ成長して次のステージ行って、僕が「逃した魚は大きいぞ~!!」って風呂場で叫びます。
他にも単純に「僕の情報不足!」で先取れなかったアーティストもいます。
なので今回は僕が「逃した魚は大きかった!」「俺の目は節穴」「いやいつの間に出てきてん!?」ということを感じさせた、超期待の若手バンドを紹介します!
ただ一般的にはまだ先取りと言えるレベルのバンドだと思うし、結果出始めてる分、あなたの好きが見つかりやすいと思います。
普通の先取り情報になってるよ。
(先取り屋さんにとっての基準はMV1万回未満と言われてるから、それ超えてると多いと言って基本先取らないけど、実際は20万回くらいまでは先取りだと思うし、バンドの意識もそうじゃないかと聞いたことある)
それでは、いってみよう。
ムノーノ=モーゼス
楽しげと切なさの混合。
現代っぽいキャッチーさと90'sのような歌謡サウンドの混合。
様々な要素が喧嘩せず手を取り合っているが、僕は『シーブリーズ』の概要欄にあるシティパンクという説明が一番しっくりくる。
神戸を中心に活動してるから、たしか僕はパノラマパナマタウン経由で知ったかと思うけど、速いテンポでキャッチーさはあるなーと思った印象で終わってしまっていた。
が、しかし今は神戸から関西、全国のサーキットに必ずと言っていいほど出演するバンドに。今年のミナホも多くの人気者とともに、第一弾で発表された。
それで今改めて聴いてみると、歌モノもめちゃくちゃいいわ。
奇妙礼太郎のように耳に残る歌声の余韻はボーカリストとしての高さも感じる。
これは関西だけに留まらないわ。
あぁもうりんごジュース飲むから、先取れなかったこと許してほしい~
ムノーノ=モーゼス - 夢見るふたりんごジュース(MUSIC VIDEO) - YouTube
青はるまき
先取れなかったというか、「どこに音源あるの?」って状態から、どんどん有名な業界人に推されていた印象。
どこやどこや言っていたら、いつの間にか『りんご飴』が公開されていて、あっという間に広まった感じ。
ここまでシンセのキラキラと瑞々しい歌詞やバンドの持つ雰囲気が合致しているバンドもいない。
それはBrian the Sunにオープニングアクトに選ばれた後、自身のツアーにも来てくれるほどBrian the Sunを魅了したことが、そのレベルの高さを証明しているだろう。
各世代を引っ張るバンド達の中には、こういうすごく鮮やかな音色を笑顔で奏でるのが似合うバンドがいるので、その枠に入りそうな予感。
あぁもう100円シングル買ったから、先取れなかったこと許してほしい~
【MV】青はるまき『ブルースター』 [公式] - YouTube
シロとクロ
ROJACKで「山陰の大器」みたいな書き方されていて、これはさらに都会に揉まれたらどうなるんだろうー、とか思ってたら『Night walking』がもう10万回再生越えてるやん。というかもう上京はしてたやん。
名前に似合わず色んな色を出すし、生で見たら、きっと想像以上に男らしいんだろうなとか思ったり。次はどんな姿を見せてくれるのかが純粋に楽しみ。
あぁもう甲子園で島根代表応援するから、先取れなかったこと許してほしい~
シロとクロ 「night walking」(Official Music Video) - YouTube
レイラ
今、間違いなく力強い女性ボーカルギターロックバンドが増えていて、業界としても「次のポルカを!」「できればテクニシャン系よりはパワフルなやつを!」っていうのを探している空気がすごい。
そんな中にいたこのレイラは、「まぁまだ10代だし、優先的にフックアップされるのは20代のバンドかな…」「ROJACK取ったのはBlume popoだしな…」とか考えてたのに、なんのその、次々と薙ぎ倒してシーンの前に前にやってきた。
多分、その理由は同世代からの共感。
早くもyonigeよりちょっと下の世代の。
圧倒的な轟音をパワフルに鳴らしながらも、とてもピュアな女子の等身大の気持ちを代弁しているのが、心を掴んでいるのでは。
すいません、おっさんなんでそこに今まで気付きませんでした(25歳)。
ただ本当にこのレイラ、Blume popo、長靴をはいた猫、Sourireという、各々独自の圧倒性と儚さを持つ女性ボーカルバンドは、ロックシーンを引っくり返せると思う。
レイラ - エンドロール (Music Video) - YouTube
ユレニワ
すいません、まさかROJACKの時、10代なんて思わなかったです。
調べたはずだけどな……もしくはまさかこんな詞も含めてカッコいいのは10代じゃないと思い込んだのかもしれない。
それを知ってたら、JAPAN JAMが決まったとき「およよ!?」ってなってなかったかも。
まぁ要するに色気がすごいです。
しかもここ最近で「作られた色気」から「醸し出る色気」に変わってきていて、インディーズ至上主義の若い邦ロック好き以外の若いメジャーな邦ロック好きにも"伝わる"バンドになってきている感がある。
いや新曲の『缶詰』はかなり好き。
サバ缶買うから、先取れなかったこと許してほしい~
ユレニワ - 缶詰 (Music Video) - YouTube
FAITH
曲がどうこうというより(もちろんすごい)は、真似できない天性の明るさや美しさがあるというか、このバンドがいるだけでライブハウスの照度は2個上がるよね。
若者もハイスタ世代も関係なく手を挙げたくなる、これは1つの大きな、大きすぎる才能。
もう再生回数が知った頃には伸びてたのもあるけど、メンバーもみんな容姿もいいし、もうほっといても売れるわと思って、紹介しなかった気が(笑)。出身が長野ってものいいよね。
WANIMAやSpecial Thanksの時もそう思ったな……
これはメロコアやパンクの系統なのかは分からないけど、平成のロックがやり残したことをFAITHはやってくれる。
FAITH - Unexpected (Official Music Video) - YouTube
the paddles
『ファンファーレ』自体は、結構早くから知ってた自信あるけど、「他の曲も聴きたい!」と思ってたら「十代白書」獲っちゃった……
「他の曲も聴きたい!」って思わせたらまぁ、そりゃいいバンドだよね。
夏福出演者紹介や未確認フェスティバルレビュー動画でも言ったけど、ハルカミライを想像させる。
個人的なその共通点は他のバンドより、この2組は曲の展開が大きく変わるわけでもないのに、右肩上がりのワクワクが止まらねぇというところ。
今月発売の新ミニアルバムも、Trailerの時点で間違いなく、バンドとしての表現の厚みが増してることが分かる。ワクワク
錯乱前戦
なんか最近あえて80'sや90'sをしているバンドも増えてる気もするが、多分彼らにはこのスタイルしかなかったんだろうなって思わせる。
3曲聴いたが、どれも言いたいことはサビの一言だけなんだろうけど、そこに向かってあまりに猪突猛進で、フルスイングすぎる。
こういうワガママなホームランバッター、嫌いなわけがない。
あ、知った頃には再生回数多かったパターンです。
まとめ
まだまだ他にもステレオガールとか、揺れるドレスとかいっぱいいるんですが、まぁ僕のメンタルが持たないのでここら辺で。
あとメンバー見たら分かるように、ここ1・2年のコンテストで結果残した二十歳くらいのバンドが多め。実際はコンテストは関係なく、25や30くらいで注目されるバンドも多いですし、そっちのほうが多いかもしれないので、あくまで「コンテストで見つけた」くらいに思ってもらってたらと思います。
でも、まだ先取りできるバンドとは言いましたが、もう下半期どんどん注目のライブにブッキングされています。
バンドの応援の仕方はいろいろありますが、バンドの成長曲線を長く見るというのも中々に面白いので、ちょっと耳を貸してください。無駄ではありません。
この8組に先取れたofulover、長靴をはいた猫、Radicalism、Organic Callの4組を加えたフェスが見たい…………
それでは、この辺で。
あー、先取りたかった!