邦ロック最前線情報局

元地方勢の目線から、邦ロックの最前線を

企画ライブ報告書

2年ぶりの企画ライブ「MUSE-BURN」にお越しいただきありがとうございました。出演者の方々、そして杉本さんを始めとするOSAKA MUSEの皆さんも本当にありがとうございます。
いろいろな経緯とかなんなら企画ライブの作り方とかも書いたほうが面白いかなとも思ったんですけど、それすなわち遊津場の活動とは?に繋がりそうなので、そんな長編大作は省きます 笑

したらばライブを事細かに伝えることができるかということなんですが、これが主催者目線の一方向すぎてね。なんか非常に難しいんですよね、言葉にするの。ライブ・音楽そのものの感想からブレちゃいます。
あと普通に照れ臭い。内々で大切にしときたい…

もちろん伝えたいんです。だからライブレポをしたい時は別のライターに頼むかな。

書けない言い訳として、これは他のイベンターさんもどうかは分かりませんが、実は開演したら、結構いろんなところに目を配って見てるんですよ。主催者こそ最前で見るパターンもありますが、僕はできることなら来てくれた方の一人一人の表情を見たくて、よく見えるところで見たい人なんです。もちろんメチャメチャ聴いてましたけど。
今回はコロナ禍なんでできなかったんですけど、ライブ終わったらすぐお客さんにコミュニケーションを取りたい。だから転換BGMもあんまりこだわってないです。実際前の企画ではカイロ配りながら話聞きに行ってました。
それがひょっとしたら物販への誘導にも繋がるかもしれないし、一番は出演者との心理的な距離をほどよいところにしたいですよね。新しい出逢いが落ちてないか常に見るのは個人イベンターだからこその役割かなとも。ただ今回は物販も列ができてて良かった。

あと普通に時間とかも見てます。実は今回も10分弱押しました。「も」がポイントですね。

ありがたいのが今までに続いてスタートから見てくれる人が多かったんですよ。ずっと最前で見てくれた女子高生と思しき3人組や、両サイドからしっかり見てくれていた大学生の皆さんどうでした?僕の感想よりそっちです。
もう既にあらゆる検索方法を駆使してTwitterにある分の来場者の感想を見尽くしましたが。(急にいいねしてごめんね)
事務的な話になりますが、学割も意味あったかなと思います。

正直今回は、いざ集うと主催者もビックリするほどライブのカラーがでした。ギターのコード1つも被ってないんかっていうくらい。my sister circleの安心感。Landerの轟音。ayatoriの人間臭さ。弥生時代の末裔のカッコ可愛いさ。あるゆえの引き込む力。このどれもが全部違いました。
異種格闘技戦だった」と言った出演者もいましたね。前の企画でも「オーディション感がちょっとあった」って言われました。
やっぱりそれはこういうアカウントのイベントならではのブッキング・出演順の面白さだと自慢させてください。元々界隈とかジャンルに捉われない組み合わせは意識しました。実際過去に対バンあるのはmy sister circleとLanderくらいらしい。
だからこそお客さんも初めから見てくれる人が多いという好循環にもなってる(なってたらいいな)と思います。そんな音楽好きのお客さん、あとついでにSNSのフォロワーさんは誇りですよ。そういうお客さんを持っている出演バンドもです。コロナがなければ開演遅くなって仕事終わりから間に合っていた人がいたのは憎い!
ただ、通な人も多いのか、目当てで最前で見てる人はまぁいて、真ん中の列空っぽで、後ろの方めっちゃ人いるのも僕の企画の傾向かなと思います。そりゃオーディションっぽくなるわ 笑。これからも楽しみながらもじっくり見てあげてください。そしてその輪はどんどん広げていきたいと考えている今日この頃です。

初の平日開催というのもどうだったんですかね。仕事の調整、仕事終わりにスーツで動くのはちょっと大変でした。でもおかげで新しい目標も明確になったかもしれません。詳しくはまた誰かに話すとして、とりあえず「もう平日開催はしない」と時々言っていた発言は撤回します。まぁ人を呼ぶなら土日ではあるんですけどね。

ということで全力楽しむスイッチONかつ、周囲へのセンサー全開でしたんで、レポ書けるように記憶しようとは見てません 笑。ライブ終わってからずっと昇天してましたし(後日ちゃんと感謝感想は伝えました)。出演者のMCもリハからの所作の1つ1つも全部メチャメチャ嬉しくて幸せな時間だけだったんですが、一番はっきり覚えているMCは焼き鳥さんのDAISOのMCかも…。

ということで文末とあとInstagramにもしっかり写真をアップしているので、そこでカラフルな雰囲気を味わってください!

このカラフルさを残していくのは正直難しい。東京にもいますけど、特に大阪はイベントやイベンター自体に個性が強く、時にバンドの新曲のカラーがリスナーではなく特定の誰かのためのカラーになっていることもあって。音楽もビジネスなので仕方ないんですけど、それが見てて辛いことがあるんです。

その中で誰にとっても良い意味でアウェーで緊張感のある、お客さんもどう心持ちしたらいいか分からないような"無色のステージ"を関西に準備し続ければいいかなと思ってます。最初が無色なら、きっと見たことない色のあるライブになる。そう強い手応えを感じた日でした。

 

そのためには他のイベンターさんや関東やそれ以外の土地のライブハウスのことももっと知らないといけないのかもね?みなさん、これからもよろしくお願いします!

 


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マイシスがトップでなければ、最初から見に来てくれる人はここまでいなかったでしょうね。『Midnight City』への繋ぎカッコよかったです。
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Landerがどれくらい轟音だったかというと、後ろに設置してある共演者の物販を振動で次々と机から落としていくくらい轟音でした。ライブハウスに愛されるバンドなので新しい道も心配してません。
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ayatoriはSNSで毎回熱い思いを言ってくれてたけど、ライブはもう音にしっかり込めていてめっちゃグッときた。サポートドラムのらっきょさんのドラムの安定感もすごい。
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新生・弥生時代の末裔を見た気がします。OSAKA MUSEの照明にしっかり映えてました。代表曲に新曲と惜しみない30分に感謝です!
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『讃美歌』のあのムードはこの企画の終盤に相応しいハイライトでした。ハッキリとした音像が突き刺さる。あるゆえはきっとOSAKA MUSEでまた会えます。