最早スーツでライブ見るのがデフォ。
遊津場です。
めっちゃめちゃ仕事が大変な分、「ライブって楽しいね」と思う日々です。
20日には神戸のサーキットライブMarch of Lover、通称マチラバーに行きました。97,98年生まれのバンドが主体。まさに革命途中なバンドがゴロゴロ。本当な意味で脂が乗っているバンド達のライブで楽しかったです。
30日のインタビューを手伝ったメランコリーメランコリー企画の「邦楽のすゝめ」もそう。音楽の呪いは強いぞ。
そして超新世代が見つかる十代白書も行きました。昨年より人も入ってたのと、MCのFM802樋口さんも話してましたが、コロナ禍に活動を始めたバンドの「それでも」ライブに対する思いみたいのが詰まっていて感動的でしたね。
DAYBAGおめでとうございます!
では、先月のベストソングと先取りアーティストを見ていきましょう!
March's Good Songs!!
【さすがのバンド部門】
○ASIAN KUNG-FU GENERATION『You To You (feat. ROTH BART BARON)』
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アジカンらしい日本語の使い方で人間の縁を描きながら、三船さんの大人っぽい透明感のある歌声が良い変化をもたらして、すごく気持ちの良いけど少しカオスじみているバックコーラスもある。
そして「You To You」というキャッチーなワードリズム。
最高のバランスで響き合っているコラボ曲。
○KANA-BOON 『メリーゴーランド』
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早いビートとまくし立てるパートからは初期感。でもシンプルなバンドサウンドを保ちながら余裕を持って変調するところはメジャーで何年も活躍する彼らの巧さだらけ。そういうにも含めて原点感のある1曲と呼ばれる良曲。光れるよ。
MVもコインランドリー、バンドマンのダンス、謎の美女、シュールな画、オフショットありとバンドのできる全てを詰め込んでいるような。場所も地元のよみうりランドだし。
○Mrs. GREEN APPLE『ニュー・マイ・ノーマル』
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正直最初聴いた時は「2年待った割には普通のミセスだな」と思ったんだけど、やっぱりよくよく歌詞とか見ながら聴くと2年の歳月で必要なPOPの色が残ったというか、きっとそれには脱退した2人の色も本来入れたかったけど、それはできなかったハプニングの中でも、盟友のサポートもあって、ここまでのクオリティに仕上げた凄みが伝わってきた。
「ロマンスの香りに〜」って入るところはやっぱ凄いよね。
【今抑えておきたい!若手アーティスト部門】
○Rudo『象る』
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ロックバラードなんだけど、欲しいポイント欲しいポイントで盛り上がりがきて、クライマックスはきっちり最高潮に持っていく。
でも声色や言葉の本来持つ美しさは崩さず、嘘偽りのない素材の味が届く。
きっちりと今の日常から前に歩み出したい人にピッタリな曲だ。
○Cody・Lee(李) 『世田谷代田』
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メジャーデビューを控え、今までのCody・Lee(李)を形成したきたものが歌詞に出てきて、それを優しい散歩メロディで奏でていくから、誰もがノスタルジックに浸れる1曲。
ROJACKの時とかの高橋さんかなりメンタルきてそうだったから、ここまで辿り着いてきたの本当にすごい。
○hananashi『ato』
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何も突飛なことはしていないけど、バンドマンらしく泰然自若に構えながら芯に強い折れない心を感じる歌詞とシンプルなグッドメロディが強い共感を生む。息つく間もないくらいライブの中で身に付けたものでしょう。
だからかライブ見た時、ハンブレッダーズ と対バンしてほしいと思ったんだよね。GLOWRYかnanoでお願いします。
○yutori『キミニアワナイ』
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やっぱりこの歌声は聴き惚れてしまうな。もう上下に持ってかれる強い力。
サビはほぼ同じ歌詞の繰り返しなんだけど、だからこそ「それだけ」という言葉に力が出てくる。あんまり聴いたことなかったかも。
大阪の初ライブは間に合わず見れなかったけど、あの物販の長蛇の列。今の世代を一気に引っ張るかもしれない。
【ジャンルレス部門】
○藤井風『まつり』
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こんな幸せな世界線どこにあるん…?
RPGとかに出てくる秘境にいる地域の神か何かですか?
連れてきてくれてありがとう。
ただ幸せなだけでなく2番のギターとかで強さや奥深さも出してきて隙がない。優しく歌っているはずなのに抗えない。
あとイケメンすぎる。
○TOMOO 『酔ひもせす』
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真っ直ぐなPOPな女性シンガー。そんなにハマらないジャンルなはずなんだけど、これはとにかく普通に良いんだよね。
「もう聴き終わったちゃった!」ってなっちゃう。音に無駄がないって感じなのかな。シンプルに聴こえてレベル高いことしてそう。
【グッドライブ部門】
※新設!
○3/20 「the satellites」at 神戸KINGXS
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初ライブ。やっと見れました。
年齢、コロナ、音楽シーン…何度も自力では関係ないところで壁が生まれてきた男達が、良い音楽・良いライブで乗り越えてくるカッコよさは今見るべき衝動です。
パワーだけでなく表現力の高いステージングで見る者を惹き付ける。
○3/26 「なきごと」at 心斎橋JANUS
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7ヶ月ぶり2度目。
初っぱなからギターロックがトップギアでヤバかった。昨年見た時はもうちょっと浮遊感がある感じだっただけに強強で参った。
こりゃもうフェス級だろうと思ったらメトロック出演!そりゃそうだ。
○3/30 「ayatori」at OSAKA MUSE
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2/25の自分の企画出演以来。
その時より断然良いライブしやがって、このやろー笑。
この1ヶ月でライブもかなり重ねてるし、濃い時間を過ごしてきたことが分かった。次へ次へ更に行きそうです!
月間ベスト先取りアーティスト大賞!
先月、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の7組です。
- the 奥歯's
- 猫背のネイビーセゾン
- サバシスター
- MONONOKE
- Aotenjoe
- モラトリアム
- iwaty
このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……
iwaty!
<紹介ツイート再掲>
余計な力が抜けてるけど、込めてる思いや伝えたい言葉はしっかりしているからYouTubeの4曲どれもメリハリがあるし、清濁巧みなサウンドもそれに応えていて、ずっと一耳惚れが続く
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2022年3月30日
加えて『青年CHICKEN』はフルCGアニメーションMVのクオリティが凄すぎる
新世代と括るには勿体ない美味が長く続く持ち味 https://t.co/lrb5VYtwU8
☆もっと深めてみる
VaundyとかWurtSとか、いわゆるクリエイティブ系のネットシンガーは沢山増えたけど、iwaty自身の持つ歌声や歌詞の落ち着きやスマートさ。そしてクリエイティブ能力の高さとそういった仲間を引き入れてのフルCGアニメーションMVというのはちょっと抜けているかなと思いました。そして単純にどの曲も良い。
ネットや邦ロックという枠にも囚われない様々なフィールドでの活躍に期待したいです!
MONONOKEも正体不明なシンガーだけど、弾き語りでも活躍できそうな生感があってiwatyとは違う魅力。
バンドの魅力でいうと、既に紹介する前から広島で活躍していたthe 奥歯's、神戸で活躍していた猫背のネイビーセゾンは進化が止まらず、ホーム外でのライブハウス出演も増えている。京都のモラトリアムも十代白書準グランプリで活躍の場が広がるでしょう。
東京のAotenjoe、サバシスターはもうなかなか個性が強い。そこにグッとくる曲の強さは一聴の価値あります。
今月も先取り様でした!
あーとーがーきー
ちょっと先月はライブに急遽行きすぎたし、シンプルに他にも出費多かったので、今月はゆっくりする予定です 笑
2022年もさらに挑戦は続けていきたいモードなので今後もよろしくです!
それでは、この辺で。