前作のレビューから約半年。
僕はこの日をずっと待ってました。
袋とじコンピ、3作目のレビュー!
その前にこの間、フォロワーも増えたので改めて「袋とじコンピ」の説明をしますね。ちょっと長ったらしいけど。
☆☆☆☆☆
売れる前から、知ってたし
https://twitter.com/UreruMaeKara?s=09
この名前、邦ロック好きなら知っている方も多いでしょう。
バンド紹介アカウント5つ挙げてと言えば、必ず出てくるでしょう。(僕は30番手くらいかな…)
この方は過去にもコンピCDを作成したり、自主フェスを開催したりもされたりもしてて、界隈でも尊敬を集めるアカウントなのですが、
現在、インディーズファンの間で着実に広まりつつあるのが、運営されているオンラインCDショップなんですね。
その名もアンダースコアレコーズ。
この10月でついに開設1周年を迎えました!普通に仕事の傍らされてると考えたら、1年続いたのはスゴいことです。僕ももう何作品もレビューという形で携わっております。ありがとうございます。
このアンダースコアレコーズには、様々な著名コンテストで名前を見るようなバンドなど、着実に有望な若手のCDの取り扱いも増えておりますが、
中でも独自の肝入りの企画で、過去2作が完売しちゃってるのが、この袋とじコンピというコンピCDなんですね。
なんとね、届くまで収録アーティストと曲が分からないんですよ。
僅かながらヒントはありますが。
ただ過去完売ということは、
噂が噂を呼び、良いものと評価されてるというわけなんですね。
今回はちゃんとしたサウンドエンジニアまで付きました。わぁ。
やっぱり本当のリスナー目線で作られたコンピなので、聴いてて飽きない曲順なんですよね。それは普段は聴かないタイプのバンドも思わず聴いちゃう流れになってるということ。
その理由は売れ前さんという、この大手アカウントを通して、時にTwitter外からアーティストの声なども取り入れて、しっかりインディーズアーティストと関わって信頼を集めてきたからこそ、充実感のあるコンピCDになっております。
また過去のアーティストは完売に伴い発表されてるのですが、ラパンテットやぼっちぼろまる、まちがいさがしと言った着実に伸びてるアーティストが参加してました。
今回もインディーズ好きなら思わずニヤリとするような収録組がいます。
いつか登竜門のようなコンピCDになる可能性も、少しも秘めてるのでは。
という以上の点を踏まえて、
今回も私が名前を出さず、レビューしていきたいと思います!
気になったら、すぐ注文しちゃおう!
あ、値段は送料のみだから。
完売しちゃう前にね!
〈過去のレビューはこちら!〉
※バンド名は伏せたままです
「袋とじコンピは、良い作品に決まってるし」って話 - 出会い厨より、情報厨
「袋とじコンピvol.2も、相変わらず良いに決まってるし」という話 - 出会い厨より、情報厨
それでは
レビュースタート!!
大ボリュームの16曲入り!
- M1.感想
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いきなり今勢い掴みつつあるバンドから始まります。
応援歌らしいが、バンド活動で見えてきた"光"に対し、自分達で自分達を鼓舞して、バンドとして道を切り拓いていこう!という強い気持ちがこもった1曲だからこその応援歌だろう。
キラキラしてるぜ!
- M2.感想
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美しい歌声とサウンドで進んでいくなーと思ってたら、どんどん悲しい歌詞になっていて、ギターも実は悲しく鳴っているふうに聴こえてくる不思議。
関西シーンでもかなりの新星だけど、今煌めきを見せている理由はこれなのか。
- M3.感想
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この曲、前からYOUTUBEで知ってたけど、まぁ正直特に普通だった。
でもこうやってCDに入ることで細かな息づかいや声の震えが分かって、そこに歌ものらしいギターロックが合わさって、かなり魅了された。ミスチルが超若手の時とか、こんな曲出してそうと思えるくらいには。
歌ものは特にだけど、どうしてもYOUTUBEだと細かな力強さが伝わりづらくなるから、こういうコンピCDで改めて聴けるのはありがたい。
- M4.感想
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様々な美しい世界観の歌ものが続いてからの、1音で雰囲気を変える歪んだギター、喉を掻き切って絞り出すような独特な声の女性ボーカル。
若者が命擦りきらしながら歌ってるこの感じは涙出ますよ。
また、歌もの続きから突然のこの感じは驚く。それはよりこのバンドに囚われやすくなることを意味してます。
ある意味このバンドとコンピの狙い通りですかね。
- M5.感想
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終始切ない……
聴いてるこっちも、いろんな感情を思い出してしまうよ。
力強いボーカルも相まって。
でもこのバトンを受けて、次はどんな曲が来るのかが楽しみなのが、袋とじコンピなのよ
- M6.感想
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うぉい!バトン!(笑)
予想外なサウンドに渡しすぎ。
でもこれは誰もが好きになる伸びやかさとキュートさを合わせたボーカルとサウンド。お耳幸せー。
このクオリティで様々な引き出し持ってますと言われたら、他どんな曲持ってるのか気になって仕方ない。
- M7.感想
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ガールズバンドというのは既に公表済みだが、調べたら見た目も可愛らしい。
でもSilent SirenやHelloMusicのように、可愛いだけのサウンドのガールズバンドで済まされたくないのが伝わる。ハロミは一人男だけど。
この曲は可愛い系かもだけど、しっかりハンドメイドした感がある。
少しずつ知られるところにも名が出てきており、普通に将来有望です。
- M8.感想
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疾走感のある、奇を衒わないストレートなラブソングがしっかり届く。
歌にしたら言えるんだよ!という歌手の原点みたいな。
- M9.感想
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まさかの8分弱の超大作。
実はずっとテンポ自体は同じなんだけど、右肩上がりに演奏のテンションも上がっていくし、歌の世界も進んでいく、割と人生の縮図みたいな曲。と言ったら言い過ぎかな?
ただこの曲も爽やかさ裏腹に、出会いと別れを歌っている。そこに対する讃歌かどうかは人それぞれかな。
- M10.感想
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M4のように、でもまた違った角度で、若さゆえの虚無を伝えてくれる。
Aメロで押さえてた感情を、サビでは決意ある強い気持ち、表情をもって、マイクの前に立って歌う姿が鮮明に想像できる。
さらなる深みが出そうだから、これから年を重ねてもバンド続けてほしいなー
- M11.感想
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あれ?このバンド…と思ったら、よっぽどインディーズにアンテナ張ってますね。お得な音源手に入れられたね。
なんだかとても虚しい「イエイ」
自由も不自由も、虚しさも暖かみも表裏一体なんだなと、感じた。
六畳一間の深夜のベッドで聴くのも、意味もなく明かりが灯る都会の夜景を見ながら聴くのもアリな曲。
- M12.感想
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世界観も似てるし、この歌声を聴いたら、おそらくあのバンドが出てくるでしょう。
そのバンドと同じように、世界観がパーソナルな情報を凌駕してるし、優しい音で強さを出しているところに大物感。染められました。
センスのある音楽をこのバンドも聴いているんだろうな。人を生かす、おんがくを。
- M13.感想
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タバコをくわえて、千鳥足で、見開いた目で、ボサボサの髪で、吐き捨てるように歌い、自分の気持ちに正直にギターを弾いてる。
お行儀悪く、倦怠感をぶちまけようぜ。
ロックンロールはそれが許されるから。
しかしこの"1人組ロックバンド"は器用な方でもあるんだろうなと。
- M14.感想
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これはまた毛色が違うというか…(笑)
あ、しかも30秒後はそうなるのね。
でも大人がまた世間の目を気にせず、また0から作り上げようとする、その覚悟は、聴けば聴くほど分かるから。
- M15.感想
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ラスト前に、ベースラインがここまでもかとくらい気持ちよく響く楽曲。ベースの方がされてる別のバンドは名前知ってるって人もいると思う。徐々に気品高くなるキーボードとドラムも注目。しかし歌声は色気増す。
ここまで結構感傷的な曲も続いてたから、ちょっと湯船に浸かろうよって言ってくれてるような曲。
- M16.感想
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遊び心もちょっと感じるミディアムテンポなバンドサウンドに、人懐っこさとダンディーさがある甘い歌声とコーラスとのハーモニー。この抑揚のついた全体の感じ大好き。
「いろいろ忘れていったり、失ったりするけど、【ここ】にあるものは嘘じゃないからね。」
結構今回のコンピはこれが全体のテーマな気がする。そのまとめとしてしっかり響く良曲です!
まとめ
最後の16曲目の感想でも少し触れたけど、この袋とじコンピは毎回テーマがあって、
今回は様々な「出会い・別れ・虚無」を描いていて、それがテーマなのかと思う。
恋人だけではなく、若さゆえの虚無や成長ゆえの忘れ行くもののこととか……
となると歌ものが中心になってくるのも分かる。
だから今回のレビューは歌詞がしっかりしてる分、何度も聴き直す必要がありました。
鳴らし方もアーティストによって違うしね。本当にいろんな手段でこのテーマを表現してます。
だからレビューは大変だったけど(笑)、おかげで聴けば聴くほど、歌の世界が鮮明になっていく、そんな広がりのある曲がたくさん入ってる、いつまでも聴きごたえのあるコンピCDとなっていました。
こういうのはやっぱり、よくあるジャンルの似た仲良しバンドが集まっただけのコンピCDでは出せません。
なので、あなたの好きなタイプの曲、必ず入ってるという自負があります。
ぜひ、このブログで気になった方は、アンダースコアレコーズURLから手に入れてください!そんな人いたら嬉しさで鼻血ブーです。
それでは、この辺で。