先日、DJライブキッズあるある中の人presents
「ライブ行きたい~最大箇所数の夏ツアー編」を見に行ってきました。
↑一番後ろでずっと見てた
元々すごく気にはなってたんです。
有名DJもとより、Twitterに数ある「バンド応援アカウント」のトップと言っていいアカウントのイベントですから。このアカウント始めるまでは男性ということも知らなかったけど。
零細紹介アカウントには間違いなく学ぶことがあるだろうと。
でも同時に、同じ邦ロック界隈でも、今までほとんど実際に触れてこなかった世界だから、ネットの噂だけでは不安がありまして、
- 聴き専やぼっちでも楽しめるのか?
→家で音楽をじっくり聴き込むのがライブと同じくらい好きで、ライブ行っても多少体を揺らす程度でじっくり聴き込み、しっかりステージを見つめるタイプ、とでも言いましょうか。
まさに僕。まぁアルカラとORANGE RANGEとかは違うけど(小声)
あとはインディーズ紹介アカウント、
TwitterでよくTLを確認する者として、
- 出演バンドをしっかり見てくれるのか?
- お客さんは暴れて叩かれるタイプのライブキッズばかりじゃないのか?
- そもそも大人は行っていいのか?
みたいな不安がありました。
残念ながら一定数アンチもいる、バンド応援アカウントトップのあるあるさん。
そこの理由とか、そこや無料イベントに対してのスタンスとか非常に知りたい。
ということで、仕事休みの日に当日券出るという情報を得たので、行って参りました!
ライブ前
基本的に事前予約制で、名簿と照らし合わせして、ドリンク代を払って入場という感じらしい。
高速バスみたいだね。意外と当日券で来ているお客さんもそれなりにいました。
さすがにその時の会場の写真は撮ってないのですが……
若い!
常時5,6人年上っぽい人もいましたが、
見渡す限りのディッキとバンTのボーイ&ガールズが、1月メチャクチャインディーズバンド6組のライブの時には、ほぼ私服が20人(年齢層もバラバラ)くらいしかいなかった太陽と虎(ライブハウス名)にギューっと詰め込められている!
ここのキャパは200~250名くらい。
で、8割くらい埋まってたので160人くらいだったのかな。
ただ始まる前はライブ前というか、
Twitterでしか絡んだことない人との集会所みたいな雰囲気になってました。
今回出演したのはw.o.d.、マイアミパーティ、数式とライオン、Su凸ko D凹koi、彼女 IN THE DISPLAY、ドラマチックアラスカの6組だったけど、ライブ前にある独特の、
「あ~~、ついに目の前にあのバンドの音が聴ける~~、ご尊顔を拝見できる~~」みたいな緊張感はあまり感じられなかったです。
ドラマチックアラスカとSu凸ko D凹koiのファンは何人かいたけど、大多数が「このバンドのために待ちわびてました!」という空気がなく、恐らくw.o.d.やマイアミパーティの予習はあまりしてないんだろうなって感じ。まぁ何人かはいたんだろうけど。
でも元々ライブバンドと有名なバンドしか知らないライブキッズを繋げるための企画だし、
この緊張感がないということは、純粋に音楽が楽しめる状態でもあると思う。特に行き慣れてない子は。
だから、あるあるさんに選ばれたインディーズバンドは本当にとてもアウェーであり、とても大チャンスなんだろうなという。
あの日ライブ見た人は信じられないかもしれないけど、普段インディーズバンドは年齢層バラバラで数十人のアットホームな雰囲気でライブやってることが多いです。
それに比べたら、非常に異質な空気かもしれないけど、ものすごくピュアに聴いてくれる人がメチャクチャいるって感じなんだろうな。
だからあの空気感ってすごくバンドが燃えるんじゃないかとも思うんですよね。ある意味油断しているから、届けばかなり深く届いてくれるような。
深く届けられた側も「今日最高の出会いがあった!」と充実感を持って帰れるだろうし。
ここまで計算されているのなら、やっぱりあるあるさんはすごいし、ぼっちは最初いづらいかもしれないけど、ライブハウスデビューとして、とても意味があると思いました。全然選んで来た人はナイスな一歩だと思います。
まぁでも普段のインディーズバンドのライブハウスの雰囲気をあるあるさんデフォで考えちゃうと、あれ?と思っちゃうかな。
まぁそれはそれでまた違った楽しみ方あるから、インディーズ好きな子と繋がって、ライブハウス行ってね!
それ以降はもうぼっちでも行ける、無敵のライブキッズになれるよ(?)
ライブスタート!
少し異質さ感じつつ、ライブスタート!
てっきりトップバッターがDJかと思ってたけど、あるあるさんが注意事項とバンド紹介をしていました。
しきりに「全てのバンドを楽しんで!」と言っていて、やはりそれが一番の本音なのだろうと。<各ライブレポートはこんな感じ>
①w.o.d.
【ライブレポ①w.o.d.】
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2018年7月23日
様々なバリエーションで圧倒的な音のメガトンパンチが止めどなく降り注ぎ、若い子達の脳ごと心地良く震えていた
しかし唯一のMCではライブハウスとライブバンドならではの緩いやり取りがあり、この空気感も知ってもらえればライブハウスを楽しい場所と思ってくれる人が増えそう
↓
転換DJ
↓
②マイアミパーティ
【ライブレポ②マイアミパーティ】
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2018年7月23日
転換DJで熱くなったフロアにMVではダイヤモンドダストのような美しい世界を作り出すマイアミがどう出るか気になったが何のその。熱気を更にぶち上げた
しかしMC後の『夜明け前』以降は完全にマイアミのペースに持ち込み、客に革命の序章を見させた。さすが夏福出演者
③数式とライオン
【紹介バンド続報③数式とライオン】
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2018年7月23日
英詞でほとんど初見にも関わらず、明らかに新人レベルではない、理知的な所作と猛々しさが混じる演奏は名前にピッタリで、一気にライブキッズの心を掴んだ
特に3曲目の孤独がテーマの曲は多くの人の脳裏に焼き付いたはず
これから何度、入場規制作るんだろう
↓
転換DJ
↓
④Su凸ko D凹koi
【ライブレポ④Su凸ko D凹koi】
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2018年7月23日
自分で「腐ったSHISHAMOです」と言っていたが、宮崎朝子がどれだけ泥水を飲んでもこのオリジナリティの塊のような生を感じる音楽は生まれない
面白い俳句や日記は、普通に次の曲への流れとして最高にカッコよかった。本当に仰々しいSEにふさわしいバンドになれるかも
⑤彼女 IN THE DISPLAY
【ライブレポ⑤彼女 IN THE DISPLAY】
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2018年7月23日
見た目やツーステキッズも発生するので激しいだけと勘違いされがちかもしれないが、ここまで良い顔で歌っているボーカルはおらず、間違いなくそのおかげもあって歌詞が非常に真っ直ぐが届いて、僕はとても聴き込んでしまった。ワンマンも飽きなく楽しそうだろうな
↓
転換DJ
↓
⑥ドラマチックアラスカ
【ライブレポ⑥ドラマチックアラスカ】
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2018年7月23日
規模の全く違うカンラバで見て以来だが、風流の感じる日本語と攻撃力のあるギターロックにさらに磨きがかかっただけでなく、7年であらゆるバンドを見送ってきたからこそ得た"売れる覚悟"もビリビリ伝わり、間違いなく進化していた
これはさらに覚醒するかな
なるほど、転換中にDJかますんだ。
ライブの各時間は20分と短め。
転換DJで武道館クラスのバンドの曲の1番までを矢継ぎ早に流して、メチャクチャ盛り上がってすぐバンドに引き継ぐので、
少し不安もあったけど、マイアミパーティもSu凸ko D凹koiもドラマチックアラスカもしっかり熱を受け止め、ライブキッズのテンションを落とさず演奏していました。
そのDJタイムでは、サークルやモッシュ、ツーステはもちろん、撮影や肩車も合唱もなんでもアリでした。
広いとは言えないライブハウスでわちゃわちゃしてて、最初「危なくない?」と思ったけど、なんか不思議と安心感がありました。
フェスより人が少ないのもあるけど、恐らくキッズ達は、本当にあるあるさんを尊敬してて、あるあるさんの顔に泥を塗らないように、本気で周りの安全を気にして、助け合う気持ちがあって、本気で楽しむ、というのをやり遂げようという気持ちがあったから、不思議と安心感があったのかなと。
やらない人はやらなくてよかったし。
あと実際のSu凸ko d凹koiや彼女 IN THE DISPLAYの時に発生した小さなモッシュやサークルに対して、「ちょっと!初めての人もいるんだから、ほどほどに!」っぽい空気を感じたのも、あるあるさんのライブに対する思いを受け取ってる人が多いからなのではないかと。(普通はもっと無法地帯になってたと思う)
ぶっちゃけ何人かDJのモッシュ目当てだけでバンドは見てない人もいたんだけど、まぁ別に引き立てて叩くようなものでもないと思います。
ライブの目的から考えたら悲しいけど、なんの迷惑でもないし。
(それよりかはw.o.d.をスマホで撮影してるおばさんにムカつきました。親とか関係者だと信じたい💢)
やはりドリンク代のみという料金面でもそうだけど、DJタイムでは何でもOKにするとか、ある程度批判を受けてでも、振り切ってやってるというのが、やはりDJとしてでも1人抜け出した存在になっているのかなと思いました。
正直、w.o.d.やマイアミパーティはDJタイムを何かいろんな感情が芽生えながら見てるんじゃないかな、という表情をされているような気はしました。
でもそこはもう折り込み済というか、もうじっくり曲を聴かせるDJとか、マイナーものを流すDJとか全部経験して、今のこういうスタイルになっていることがヒシヒシと伝わって、飄々としてそうで、ネット社会を生き抜いた貫禄も少しあるなと。
でも「芯はやはり有料のライブだよ!」ということもバントには伝わってるから、今回のあるあるさんのツアーに参加したのでしょう。
ドラマチックアラスカも、あるあるさん自身も「今日楽しかっただけじゃ意味がない!」という旨を実際当日に言っていました。
20分じゃ出演者の魅力も伝わらないし、あくまでライブハウスの雰囲気を知ってほしいためのライブ、もしくは音源を手に入れるきっかけになるためのライブだと。
あるあるさんのライブだけに何回も行ってるから、ライブ慣れしてると思ってるようではダメだと。
僕もあるあるさんのライブは、ライブでもかなり特殊な部類だと感じています。
それを知らず、一部の人がそのテンションをフェスに持ち込んだりすると、あるあるさんや、ネットではしゃげる系のバンドやそのファンの評判を下げることになります。
自分がそうなるのは嫌だなと思った人は、お金をなんとかして、ぜひ普段のライブハウスに足を運んでみてください。
「無料だから」とか「あるあるさんが選んでいてハズレがないから」とかじゃなく、「そのバンドが好きだから」という理由1つでお金払っていくライブハウスは、また特別なものになると思います。
それに関してのオススメライブは、僕や情報系のアカウントの人、インディーズ好きな子に聞けば、いくらでも教えてくれるんじゃないかと思います。(むしろ前のめりで)
まとめ
石左さんやロッキンライフさんのインタビューもちゃんと読んでるんですけど、あるあるさんは突き抜けて貫いているからこそ成功しているので、その精神力・行動力はやはりタダ者ではないです。
まぁ叩く人がいるのも分かりますが、音楽に向かう姿勢なんて、それぞれかなりこだわりを持つから、仕方ないだろうし、本人もファンも分かってますよ、多分。
ただ、あるあるさんだけでは補填できない部分もあると思うので、一情報アカウントとしては、「なんかこういうこともしたい!」と思う1日でした。
くそほど地方勢で、音楽の趣味もアカウントの特性も微妙に違うしね。(もう僕が思い付くようなことは全部やられてるんだろうけど)
総じて本当に来てみてよかったと思ったし、なんか自分が初めてライブに行ったときの気持ちも思い出せて、ぼっちで大人見してても雰囲気良くて楽しかったです。
でも主役はやはり中高生だと思うので、当日券が余ってて、応援しているインディーズバンドが出ていたら、大人聴き専も大人見してみるのもいいんじゃないでしょうか?
そして、何よりライブキッズにとってはTwitterやYOUTUBEでしか分からなかった世界が広まって、様々な感受性が1日で刺激されると思います。
ライブは楽しい、という人以外にも、自分も音楽したい!というきっかけにもなるかもね。
あるあるさんのライブを終えて、"次"が見つかる子が、いっぱいいればいいなーと思いました。
そういうアカウントに僕もなって、若い力で邦ロックを盛り上げてみたいですね。
それでは、この辺で。
※最新情報や詳細は公式アカウントをご覧下さい。