蝉が鳴いてないだけでもう夏。
遊津場です。
有観客ライブ、増えてきましたね。
まだ心配が付きまとう面はありますが、一人一人のリスナーの協力のもと、徐々に安全が拡大して、個人的には関西だと9月の野外のハジマザ、KANSAI LOVER、10月のMINAMI WHEELがほぼ通常開催になれば……という気持ちです!
そもそもまだ8月のジャイガやRUSH BALLもアナウンスまだですから。意味のある灼熱の太陽の下にいたいもんです。むしろ熱中症が怖い。
あとAWAで公開した野球がテーマのプレイリストがプレイリスト全体で1位を獲得したんですが(えっへん)、いち野球好きとしても、プロ野球が始まってからの人の動きって、全然変わってきてると思います。
徐々にお客さんを入れていくプロ野球とコロナがどう関連していくかは、
音楽イベント好きとしても引き続き見ていきたいと思います。
それでは6月見つけたグッドソングと先取りアーティストを紹介します!
月間ベストソング大賞!
ジャンルなど関係なしに、単純に先月僕が聴いて「いい!」と思った曲です。
大賞は最後に発表します。
◯片桐『きみはうつくし』
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なんて暖かいんだ……
コロナで悶々とした気持ちが、どんどん小さな暖かい灯火に変わっていく歌詞とサウンドの心地よい表現力は、今後、片桐としてもHakubiとしても、大きくなることを予感させる。
いつかCMソング歌って、その歌が話題になると思う。片桐さん。(もうTVタイアップ最近決まりましたね)
◯阿部真央『まだいけます』
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こんなにロックなのですか!?という前半と、キャッチーでいながら、しっかり深く問い掛ける歌ものも良くて、さすが10年選手のアルバム……
いや、でも僕は彼女は世代なんだけど今まで聴いてきませんでした。しかし今回この1月発売のアルバムは僕がたまたま聴いたんじゃなくて、阿部真央が全方位へ歩みを止めなかった結果、興味なかった僕の耳にも届き、心震えさせたという、まさにブレイクする若手と同じ曲線な感じがする。
ここにきて27才がもうすっかりメジャーなシンガーのファンになることは普通ない。でもファンになりました。
◯teto『invisible』
◯WOMCADOLE『ヒカリナキセカイ』
◯ハルカミライ『夏のまほろ』
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ツイートもしたけど、三者三様に忘れかけたリスナーのロックンロール魂に火を着けたというか、
ネット上で満足を強いられていたリスナーを強引に連れ戻してくれた。
tetoはコードの美しさなんかどうでもいい(結果として美しい)掻き鳴らすギター、
WOMCADOLEのブチギレたようなサウンドに怯むこの感じ、
ハルカミライのとにかく汗臭く肩を組みたくなる哀愁と熱狂の青春サウンド。
それを手軽ではなく濃密な時間を使って叫ぶ。やっぱ僕はこっちが好きだぁ。
◯グローバルシャイ『黒人ラップ』
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もうどこから誰から何から話せばいいか分からない、
バンドというよりアニメとかに出てくる個性的集団なグローバルシャイ。
この『黒人ラップ』を昨年の出れんの!?サマソニ!?の時点から気になってたんだけど、YouTubeではもう何やってんだか分からなくて……(笑)
最近、サブスク解禁したこの曲聴けて、やはり忘れられないインパクトとリピート必須の魅力に取り込まれました。
来年は世界がもっと彼らについてくる。
◯Broken my toybox『Morning glory』
◯ミスターリトルブレイブ『ヘッドフォンガール』
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アカウント開設した年から、オススメし続けてるバンド2組。
どんどん洗練されて、今がベストって雰囲気です。どうぞ。
そして!今月のベストソングは……
SiM『BASEBALL BAT』!
明るく軽快なサウンド×SiMのレゲエパンクのハードボイルドなサウンドがそもそも一つのノれる音楽の大発見だし、
歌詞を見てみると、一見バットを振り回すただのならず者と思いきや、
たくさんの「普通」や「権力者優位のルール」によって殺されていったアイデンティティの代弁でもあって、
誰もが奥にしまってしまった思いを奮い起こさせる力を呼び覚ませる。まさに死を見てきた悪魔ならではの所業だと思った。
まさにそれは表現活動を自粛させられている今のアーティストにも通づるし、
敷かれたレールに抗えたくても抗えないライブキッズ達にとっても、最後の武器となる曲だった。
あのMVの豪華な共演はSiMの人脈だけじゃなく、シンプルに過去曲を超える名曲だから集まったんだろうなと感じさせる1曲です。
月間ベスト先取りアーティスト大賞!
今回、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の5組です。
- EVI
- THE HOPKINS
- レストナ
- 細井鳴り
- bokula.
このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……
bokula.!
<紹介ツイート掲載>
数名のフォロワーさんの間で名前出てたけど、これは爽快に駆け抜けていく歌も、ゆっくり歌い上げてく歌も、胸ぐら掴む歌も、どこにスポットライトが当たっても輝いていくだろう
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2020年6月23日
既に高い総合力とあとほんの数名が封を開ける時間を待ちわびているバンド
内包された10代の感情を爆発させたい人は聴こう https://t.co/sU4ehSrC1r
☆もっと深めてみる
また広島から期待のバンド。
少年性の真っ直ぐな力強いサウンドの中に、
少し陰の落ちた歌詞が同年代中心に刺さる、
っていう不動の流れを感じるバンドと言うだけなら、もはやオススメできないんだけど、このバンドはそこに加えて、一度噛みついたら絶対に逃さないという執念深さみたいなものを感じれたなぁと。
もちろんまだこれからのバンドだけど、どのようなタイプの曲も妥協した深さの穴は作らないだろう。じっくりと、丹念に、ロックンロールと歌詞を深めていき、引きずり込んでいく可能性をとても感じ、そこが手軽なネットの海に疲れたロック好きに好まれていくと思い、大賞にしました!
正直クオリティやセンスなところでは、EVIは今年紹介したバンドの中でも抜けている。下半期、都内を中心に出演機会がグンと増えるだろう。
THE HOPKINSも何者にも形容しがたい個性が光る。ジャンル何?レストナも福井のロックシーンを引っ張っていく熱さを感じるし、今月も先取り様でした!
あーとーがーきー
季節感のないまま上半期は終わってしまいましたが、きっといい曲はたくさんあったはずなので、また上半期ベスト10のブログ書きます。なる早で。
それでは、この辺で