出会い厨より、情報厨

これがTwitterで次来るバンドを探す理由。Twitter ID@sakidori_yutuba

『ヲトシアナ』で嘘とカメレオンにご入学しませんか

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嘘とカメレオンのチャム(.△)さん。
基本的に白いサイズ大きめの服で、手首になんかいろいろ付けてて、キラキラしたアイラインしてる、笑顔の可愛いほぼ全作詞担当している女性ボーカルさん。
ライブでは腕組みヘドバンが特徴的。


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この方なんですけどね、全曲の詩を担当してる嘘とカメレオンのNEWアルバムの中にいなかったんですよ。

正確に言えば、ちょいちょい顔は出してました。
1曲目の『百鬼夜行』、ラストの『キンイロノ』は今の嘘とカメレオンの気持ちを歌ったような曲でしょうから、さすがに。

でもその他の10曲では、完全に姿をどこかにくらましてました。
代わりに歌ってるのは、赤毛のショートカットの活発な女の子だったり、トゲトゲの髪型した(ヒーローアカデミアの爆豪みたいな)悪ガキだったり、眼鏡をかけた引っ込み思案の三つ編み少女だったり。
で、やっぱりリード曲の『フェイトンに告ぐ』が主人公だと思います。なんかその変わりたいけど変われない系のダメダメな男主人公みたいな。
それを取り巻く、支えるヒロインみたいなのが、物語シリーズかのように出てくるんですけど、チャム(.△)さんはそこにいないんですよね……。どう聴いても。


言ってしまえば、キャラソンのよう。
これを歌ってるチャム(.△)さんが想像できないというか、想像しようとしてもどんどん顔面が崩れて、すぐそのキャラクターになるんですよね。
最初に書いた通り、いろいろ特徴があって、何より美形だから覚えやすいはずなのに。それを越える曲の強さがあるということ。


各種インタビューでも答えているように、みんなルーツバラバラなんで、いろんなタイプの曲を詰め込んだ、とてつもなくバラエティに溢れた名刺代わりの作品と言ってしまえば簡単なんですけど、それじゃ説明足りない新しさがある気もします。


キングレコード学園、1年嘘カメ組

結構バンドって言っても自身の経験を直情的に表現するものじゃないですか。
だからこそ熱が伝わるみたいなところあるじゃないですか。だからこそ生のライブが一番伝わるみたいな。CDはそれをパッケージしたものーみたいな。


でも嘘とカメレオンは……
実は一度ライブ見たことあるんですね。
去年の7月に。『されど~』のフィーバー中ですよ。
ぶっちゃけ煽りに煽って、かなり力業でライブを盛り上げるタイプなんですよ。
今は変わってんのかもしれないですけど、まぁ当て振りイベントを売りにしてるということは、ライブパフォーマンスの激しさは変わってないんだと思います。
それはそれでプロフェッショナルだったし、嘘とカメレオンの紛うことなき本質です。

でも本当にいい意味でそれがパッケージされてない。
アルバムにある曲は本当に丁寧な"作品"。フィクションばかりというか、嘘とカメレオン自体はCDでは徹底的に曲に対して裏方に徹しています。作詞したチャムさん含め曲をリスペクトしてるというか、だからこそいろんなノリも入ってる。
それは決してCDは大人しくてつまんないというわけではなく、曲ごとに姿形ごと変化していく面白さで溢れているということ。
女性バンドマンで、ほぼ自分のことを感じさせない歌詞を書ける。それ自体がなかなか少なく、新しさだと思います。

だからこのアルバムの12曲中11番目にあの、『されど奇術師は賽を振る』が入ってるんですけど、その待ち受け方が違うんですよね。
アルバムを順番に聴いていって、シングル曲や先行のMV曲がやってくると、「はい、安心感」「待ってましたよ、メインディッシュ」となるものですが、このアルバムだと「この曲は何色なんだろう?」「どういう立ち位置のキャラクターなんだろう?」と改めてフラットな気持ちにリセットさせられた状態で聴きざるを得なくなってます。

このアルバムは通して1つの物語になってるタイプではないですが、どの曲も各々の個性を持つ、言うならば学校の1クラスです。
活発な子もいれば、引っ込み思案な子もいて、変に達観した子もいれば、目立たなくともしっかり夢を追ってる子もいる。
『されど~』はクラスのお調子者の男の子というところでしょう。
ただそれだけであり、別にこの「1年嘘カメ組」の全ての姿ではない。でもクラスには欠かせない1人。
たまたま彼が、なんかで全国のコンクールで入賞したという感じで、最早クラスで浮いてる存在ではない。ただの一学生だったことがアルバム聴けば分かる。

それでメンバーは先生の立ち位置。
クラスの子を支えている。
でも担任がチャム(.△)先生だけだったら、優しすぎてまとめきれないところを、副担任の渡辺先生(ギターでほぼ全作曲を担当。眼鏡の人)が締める。男子生徒やギャルを怒鳴る。他の3人も科目や場面によってしっかりクラスをサポートしている。
(これ要するにアニソン色が強くなりそうなところを、渡辺さん中心にロックに、ライブバンドにさせているということです。)



なのに今でもまだ、そのちょっと目立ったお調子者ばかりを見て、「あそこのクラスは全員お調子者だ」「きっとみんな落ち着きがないんだ」と決めつける者がいます。
甲子園出てる高校見たら、「きっとこの学校はスポーツしかできないんだろうな」と思う人のように。意外と偏差値高いところも多いのに。(まぁ本当にやっちまってる所もあるけど…)

かくいう僕も『されど~』君と初めて会ったときは、お友達になれてなかったと思います。嫌いではないけど、まぁ、うんって感じ。

でも前作のミニアルバムも聴いて「あれ?なんかイメージと違うな」となり、このフルアルバムも聴いたんですが、今ではすっかりクラスに溶け込めました。
『フェイトンに告ぐ』君、『うみねこの鳴く街に』さん、前アルバムからの『Lapis』ちゃんは、もう完全に意気投合して、この週末に遊ぶ予定です。
あ、文章がキモくなってきた。



でも、ライブは激しいんですよね。
ここまで丁寧に作り上げた学生日誌というか、学園漫画をビリビリに破り捨てるかのごとく、先生達が暴れまくる。
ただそれが「せっかくの丁寧さが勿体ない」ではなく、むしろそれが爽快なところが、このバンドの独自の強さなんだと思います。

でもこの魅力が付くのって、絶対時間かかるでしょ。
音源とライブで、別方向に振り切ってるんだから。売れる前は「CDにもライブの熱をもっと込めれば?」もしくは「詩の世界観をもっとライブに活かせば?」と億万回言われてるんじゃないでしょうか。
実際嘘とカメレオンは下積みの長いバンドで、メンバーの年齢も去年出てきた若手にしてはそこそこです。


でもこの苦労が現代にハマった。
恐らくYOUTUBEの『されど~』での印象でライブを見に来た人がほとんどの昨年に対し、想像以上のライブの熱、音源の練られた作り込みと、1度のみならず2度"ネットのイメージ"を裏切ったところが結果として一歩先に行けたし、「あ、これ一発屋じゃないぞ!」と"再度"口コミで広ませるのに十分で、業界もほっとけなくなってきた。
本当にぽっと出だったら、2度も裏切れなかったでしょう。まさに『予想は嘘よ』。



まとめ


YOUTUBEで突然スマッシュヒットしたバンドはアンチも付きやすいもの。
嘘とカメレオンも同様です。
バンドなのに曲以外の部分でキャラ付けをしてしまうと、あーやこーや言われますし、言う人の気持ちも分からんでもないです。

でもその覚悟を背負って、なりふり構わずやっていく感じまで来たなら、止まるわけにはいかない。
ここのカッコよさって、もっと分かられてもいいのかなーと思います。

メンバー同士もとても仲が良いらしいです。それが本当かどうかはどうでもいいんですが、バラバラな曲を繋ぎ止めている、チームワークの強さみたいなものは、調べるほどとても強く感じました。

これから高いフィールドで戦ってチャムさんがどんな歌詞を書くのか。そしてどんな作曲の引き出しを渡辺さん中心に開けていくのか。
そして今後、どんなクラスメイトが増えていくのか。


きっとどのタイミングでも驚きを見せてくれるバンドだとは思うのですが、もうこの『ヲトシアナ』のタイミングで、このクラスにあなたも編入してみても、損はないです。





それでは、この辺で。

フェイトンに告ぐ

フェイトンに告ぐ

  • 嘘とカメレオン
  • ロック
  • ¥250

バンド名って大事だよな

例えば『Flower』という名前のインディーズバンドがいたとする。


これで検索すると、まずLDHグループの女の子達が出てくるし、yuiがやってるFLOWER FLOWERも出てくるし、いろんなバンドの『なんたらFlower』という曲も出てくるし、国内外のフラワーアレジメント的なものも検索に引っかかる。

よってその『Flower』というバンドにたどり着くのは面倒くさい。


この"面倒くさい"というのが実にやっかい。この"面倒くさい"の中には、「いやそのバンドの曲名も一緒に検索すれば出るでしょ」「そのバンドの出身地も付ければ出るでしょ」という僅かすぎる行為も含まれる。

時間にして1秒。
正直手間にも思えないような手間。
だけど手間。


実はここって発信者と受け手でかなり差があると思う。
だってメチャクチャいるんですよ。『Flower』みたいなバンド名のバンドが。他には『Flower Girls』みたいなのが。


まだアルバイトをしたことない人とか、部活入ってない人には分かりづらいかもしれないけど、「そこまで説明しないとor簡単にしないと分からない!?義務教育本当に受けてた!?」って機会、本当に多い。でも立場逆になれば僕もそう。
しかも今の情報化社会によって、広告ではファーストインプレッションがより重要になってます。YOUTUBETwitterのとかでもついつい見ちゃうとかあるでしょ?

特にアーティストなんて、ネットにあげたら、不特定多数の趣味モードで気を抜いてる人に届けるわけだから、こういう僅かな手間のせいで、届いていない可能性、メチャクチャあると昔から思ってる。
現にミナホでチラシとかいっぱいもらったけど、一発で覚えたバンド名と覚えれなかったバンド名あるんだよね…


もちろん「メンバーが花沢、花田、華子、父が華道の偉い人の4人だからFlowerじゃなきゃダメなんです!」みたいな人もいるだろうし、
そんな名前によるハンデがあろうと、楽曲やライブの良さで跳ね返せばいいだけの話なんです。
実際「HAPPY」や「joy」って名前で若くして名声挙げてるバンドもいるしね。今joy解散したの知って悲しんでるけど。
「2」はサラバーズの流れがあるから却下。大胆な名前よね。


でも「04 Limited Sazabys」とか「NICO Touches the Walls」とかさ。
正直よく見ると「なんだそりゃ」って名前なんだけど、なんか語感はすごくいいよね。
KANA-BOONとか本来ただの虫ですよ。しかも虫界でも地味。
でもなんかその語感チョイスとかフォントとか他者から見たメンバーの感じとかと何となく合ってて、そこは無意識なのかもしれないけど、そこに唯一無二のセンスあることが分かる、気がする。

まさに「名は体を表す」という感じで、名前でなんか伝わってくるものがある、なんかしっくりしてるっていうのは、実は売れてきているバンドには往々にして感じるものです。
でもあまりにありきたりな単語や文字列だったりすると、それを感じにくくはなるんですよね。「なんでその言葉背負った?」みたいな。


もちろん結果論でもあるんだけど、個人的にまとめると、「なんだそのバンド名!」ってバンドより、「なんでそのバンド名?」ってバンドは少しハンデがある気がします。
面白がられるのはまだしも、不安がられたら損だと思います。

しかしそれはインパクトがあればいいわけではなく、意味のない英語の文字列やなんてことない日本語なのに、でもなんか意味がある感じがある気がさせたり、しっくりさせたら僕は無性に聴きたくなります。そういう尺度でバンドを漁ってみるのもいいんじゃないでしょうか。

まぁだからと言って改名して名前考えるくらいなら、いい曲作るほうに頑張って下さい。むしろ乗り越えたら必ずその音楽は本物ですから。つまりHAPPYはすごい。





ちなみにこの「遊津場」って名前、トータルとしては満足だけど、若干語感と見た目がごちゃってなってるのが少し不満です(笑)
名前に「つば」ってあるのは少し汚いよなぁ……


それでは、この辺で。

Lucy

Lucy

  • HAPPY
  • ロック
  • ¥250

ミナホは802DJのより俺のオススメを見てくれ、な14組

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あれあれ?遊津場お怒り?

ブログ、まだまだ弱小なんですよね。
だったらRTの分、コマーシャル的に再生される動画のほうが、いろんな人が見てくれると思ったんだけど、あのク○アプリが。いや、アプリというより不適合なマイク送ってきやがったあの会社だな(マジでミスらしい)。アプリごめんなさい。"イラ○ラするアプリ"に昇格です。
……他の紹介アカウントと差別化図りたかったんです(泣)


そんな怒りに任せて、ミナホに出てくるオススメバンドを勢いのまま紹介するんで、802DJのより参考にしてください。
FM802、大好き。


1日目だ、オラァ!


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グッドモーニングアメリカの後、何見ようかなー?西端のほうに来ちゃったし、中央エリア間に合わなそうだし」というあなたはそのまま残ってAOI MOMENTを見ることをオススメします。

ファイヤーって感じの熱のある金廣さんタイプではないけど、それに負けないクールで清涼感のあるトクナガさんの絶唱は、グドモの熱と相まって、あなたの心をいい感じに包み込むでしょう。

AOI MOMENT [ex.桜草] 『スイングバイ』 MusicVideo - YouTube




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「いやいや東の方に来ちゃったよー」という人はこのバンド。
若さゆえの透き通った凛とした世界観が、この下半期頃から注目度がギューンと伸びているバンド。
十代にして脳髄に染み渡ってくる歌声と演奏は大器と呼ぶにふさわしい。
あとミライオトロックに出てるバンドは個人的に応援しています。

https://eggs.mu/artist/we_are_litone



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「WOMCADOLEの後、何見ようかなー?」という人にオススメ。
しかし、既に関西の若手でも群を抜く勢いを見せているので、早めに行かないと入場規制の可能性も高いです。

もう初めて紹介して1年半くらい経つけど、オーラを纏いつつも、計画的に、貪欲に、驕らない。
そういう姿勢がファンにも確実に伝わり、応援して安心感があるというのも、ofuloverの大きな強みで躍進の理由と感じている。
つまり、今からでも全然愛を注ぎやすいバンドなので、ぜひ今、曲を聴いて数年後のBIGCATにも立ち会いましょう。

ofulover「風を刺す」【official Music Video】 - YouTube




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今、FM802でもプッシュされている機会が増えているこのバンド。
そこで僕も気付いたけど、昼間のラジオでJACK=ON=THE=FIDDLEの曲が流れたら似合いすぎてる曲、何曲かあるわ。聴きながら洗濯物たたんでたら絶対幸せ。
そんなバンドなので、お酒すすんだこの時間帯にライブハウスで、得意の洋楽のグルーヴを活かした曲が流れたら、間違いなくハッピーにノれるからオススメ。
ちなみに僕は『そこに春が来て』という単純に心を打つカッコいい曲が一番好き。

JACK=ON=THE=FIDDLE - Easy Lazy Groovin' 【Official Music Video】 - YouTube



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ハイトーンボイスが好みです!という人は、間違いなく見るべし。てか好みじゃなくても見るべし。いろんな人に勧めてきて、沼にハマる確率が結構高い。
歌声だけじゃなく、歌詞も演奏もクリアに透き通っていて、ただ素質に頼っているだけじゃない力強さがある。
ミナホ前日には空想委員会、phatmans after school、The Floorの豪華スリーマンのオープニングアクトを務めるまで成長している。

fibgloo/夢喰鳥【MV】 - YouTube




2日目だよ

<まぁ行けないんですけどね!>


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「へー、男女混合で和太鼓使うんだー」となるが、多分終演後にはそんなこと忘れて、ただただ新感覚の喜びに浸っている。
セカオワゲスの極み乙女。のような、勝ちきる個性派が出てきたなと感じた。
と書いたみたものの、マジで見てみないと分からないと思う。僕の分まで見てきてください。遊津場1月度最優秀先取りバンドなんだけどな。

暁音 - 誰も(Music video)AKANE - "No one" 和太鼓×電子音 - YouTube



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東北訛り(多分)全開の女性ボーカルそのままの、天然性で表現力豊かな伸び伸びとしたボーカルと、都会的なサウンドなクオリティ高いポップセンスが見事なミックス。
こういう普段関東の実力ある若手バンドが、関西を染め上げてこようとしてくるのも、ミナホならではの魅力ですよね。
今は4人で活動してます。

Egw Eimi / はっぴーえんど - YouTube




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04 Limited SazabysやreGretGirlが所属する事務所がNo Big Deal Recordsが繰り出す、今年のスーパールーキー。
今年の全国流通版発売前から、その幽玄かつ希望への道筋を見出だすその歌は素晴らしかったし、米津玄師好きによく僕はオススメしてた。
ただ今はよりロックバンドとして骨太になってる。からこそのワンマンソールドアウトでしょう。

Plot Scraps『レーゾンデートル』Music Video - YouTube




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1日目の最も勢いのある若手がofuloverなら、2日目はこの、いつまでもそのテンポで。
関西に留まらず、ライブハウスの大小に関わらず、お客さんをフルテンに盛り上げる新盛り上げ隊長という感じ。
実は結構、去年のミナホでの入場規制が今の活躍に繋がってる気がする。
でもただ盛り上げるだけじゃなく、心優しきダメ男だからこそ作れる個性のある詞曲は、時に笑顔に、時にカッコよく。だからこそ愛される。真のHEROになるため着実に爆進中です!


SUPER HERO / いつまでもそのテンポで - YouTube




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このバンドは今まで紹介したバンドより知名度があるでしょう。もう知った頃には伸びてた。
でも先日のカンラバというライブでメチャクチャ衝撃を受けたんです。
YOUTUBEで聴くと「あぁ美しいね。」で終わってしまいがちなんだけど、生で聴くとsumikaが『Lovers』してんのか、それともUNISONがオリゾンをなぞってんのかってくらい、ポップで美しい旋律が鼓膜を響かせる。
そういうのが好きな人はドラマストア見て、そのままthe peggiesでシメちゃえばいいと思う。

【MV】ドラマストア / 至上の空論 - YouTube





3日目でございます

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音のメガトンパンチで脳髄を揺らす。
あるあるさんのツアーで見に来たライブキッズがその音でビリビリしていたのが今も印象的。
今年に入ってからの躍進を続けており、泥臭くもオシャレなサウンドに磨きがどんどんかかっている。

w.o.d. - 丸い真理を蹴り上げて、マリー。 [OFFICIAL MUSIC] - YouTube



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『夜に鳴る』で彗星のごとく現れ、「本物の女性版夜の本気ダンスやー」と言われてたのも今は昔。
本当に曲ごとに届いてくる感情が変わってくるようなまさに表現者としてのレベルの高さ。そして見事に止まらぬ活躍でミナホを射止めた。


ラパンテット「ドラマチック」 - YouTube



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今年のサマソニに出演も果たした、突如現れた技巧派ニューカマー。
ひねくれ者こそ騙されたと思って見に行ってほしい。
ぶっちゃけまだまだ情報とかあまりないけど、先月取り上げた頃には再生回数数千回だったはずなのに、4.8万回いってるし、4日のライブでは時速36kmやthe shes goneが出るライブでオープニングアクトを務めている。
つか、シスゴいないんだ。

秋山黄色『 やさぐれカイドー』 - YouTube




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今回唯一の運営のミス。
なぜKing Gnuとtetoの裏に楽しくてたまらなくて、参加せざるを得なくなるこのバンドを入れたのか。やめてくれよ。(まだ悩んでる)(ハンブレもいるとか)
め組のポップセンスがヤバいことに関しては、ブログに書いたのでどうぞ。
ドラマストアもそうだけど、こういうポップロックこそ百聞は一見にしかず。まぁどうせライブに来たのなら、意外な攻撃力に驚いてほしい。

邦ロック界の千鳥に推したいのは、め組 - 出会い厨より、情報厨



仏のまとめ


いい音楽を聞いてたら怒りなんてどこか飛んじゃいましたわ。
ごめんねアプリ。ただしイヤホン会社、てめぇはダメだ。

過去のミナホなどを見ても、やはりここは全てのバンドにとっての目標とすべき点でもあり、通過点でもある大事なイベント。
だからインディーズバンドは本当に溢れるばかりいるけれど、このミナホに出てくるバンドは本当に歌の力を信じ、ギラギラしている精鋭のインディーズバンド達がほとんどだと思います。(あと一生懸命工夫してアピールしている不出場バンドにも原石がいる)

なので安心して、全く知らないバンドでも、体調が許す限りは見ていってほしいですね。
僕の経験でも、一昨年全く知らないなか見たメランコリック写楽、去年その状態だったいつまでもそのテンポで、がどんどん飛躍していったのはとても嬉しく、新たな邦ロックの楽しみ方が芽生え、間違いなくこんなアカウント始めるきっかけの一つになってます。


そんな参考になれば、幸いです。
802DJのみなさんもそうだと思うし、見てほしいなこのブログ。アイコン本当にごめんなさい。





それでは、この辺で

遊津場pre.月間ベストソング大賞~2018年9月度

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あなたの好きなアーティストもぼくりりと同じ事を思ってない保証はない。
遊津場です。


今月は何したっけな。
やっぱロクロラとカンラバですわ。

eo music tryにも踏み込んだことしようかなと思ったんですけど、ああいうので何かに肩入れするよりは、やっぱりあそこにいるノミネートアーティストを聴いてもらって、自分にとってベストなのを探しだすのを促したかったんだけど、アイデアが出ませんでした。

実際は面倒くさくないけど、ああいう登録して投票って、なんであんな壁があるのかね。
まぁ登録するってなんか情報をかすめ取られている感があるからね。
後はなんかいろいろメールが来そうとか。でも実際はメールとかは受け取らないように登録できますよ。主催者にとっては悲しいだろうけど……



そんな9月に出会った素晴らしい楽曲、先取り紹介バンドをコンテスト形式で振り返っていきます!





◇月間ベストソング大賞!

今月、年代・ジャンル・有名無名問わず、僕が聴いた全楽曲の中から、
メチャクチャいいじゃん!と思った楽曲を列挙します!

今月も気になった楽曲一覧を先に発表し、最後に月間ナンバーワンソングを発表します。
どれか予想してください(無理)



☆今月気になった楽曲一覧☆


◯FEEDWIT『シュナウザー


もうトリプルボーカルで男女ボーカル、ハイセンスな言い回しといった、
個性の大渋滞の進化が止まらない。
意味深な歌詞でのらりくらりとしてたと思ったら、いきなり核心を突くようなドシンとくるCメロの歌詞が最高。
女性ボーカルも上手くなったと思う。

実は紹介バンドで流通版は2枚とも買った。
実はMV以外の曲が本当にRADWIMPS好きな人は絶対好きだと思うので、
wimperにオススメしてる。



打首獄門同好会『はたらきたくない』


単純にいまだ新作が面白いのが凄いし、引き出しどれだけあるんだよ。
大サビで全ての働いている人が幸せな気分になれるし、
プレミアムフライデーのテーマソングにしてほしい。


◯MONO NO AWARE『轟々雷音』


まさかの2週連続選出。
もうアルバム買えよ。

歌詞を読みながら聴く人が絶頂する歌詞。
YouTube見たら分かる。
説明できない。


モーモールルギャバン『7秒』『IMPERIAL BLUE』


もはや刻み込まれたリズム感覚が他のバンドとは別次元すぎる。
それが様々な経験をした3人がここにきてセルフプロデュースしたことで、
より引き出されて純度の高い楽曲となり、無形のエモさが誕生している。
世界各地でライブもしたし、これが地球基準って感じなのかも。


◯SHE'S『歓びの陽』


最初スペシャでたまたま流れた時、
絶対三浦大知w-inds.かと思ったら、彼らだった。
個人的にはああいう打ち込み的なサウンドという、
ついにSHE'Sに本当に合うサウンドが見つかったのではないかと感じた。
ピアノロックバンドの新たな道を切り拓くかもしれない。
あとカンラバのライブも良かった。


BUMP OF CHICKENシリウス』『望遠のマーチ』


じゃあこれをいわゆるBUMPっぽいバンドが歌っても同じ評価されんの?って。
BUMPだから良いって思ってるだけじゃないの?って考えちゃうんだけど、
結局そう思いきれないんだよね。
BUMPの今の立ち位置からでも、
この普遍的な音を鳴らしてることに感動が止まらないんですよね。


◯melt into the cream『光が射して』


誰もまだ知らないだろう。
紹介バンドなんだがMVの曲ではなく、
先月やっと通販で手に入れたアルバムの中の1曲。
既に無敵感が完成されているじゃないか。
本当に少しのきっかけで大爆発するから、その瞬間を僕は待ち続けるよ。


◯teto『マーブルケイブの中へ』


僕の中で新作アルバムが傑作だと決定付けた1曲。
いくらなんでもマーブルケイブなんて言葉は出てこねぇよ…
他の曲にもそんなシーンがいっぱい。
その理由を僕なりに考察したブログはこちら
www.yutsuba-rock.net




そんなBUMPやtetoを抑えて、今月最も良いと思った曲は…



ウソツキ
『名もなき感情』!!!

嘘じゃないよ!

ウソツキ - 名もなき感情(MV) - YouTube


いや本当に歌詞が面白いし、
ウソツキの凄さを感じる1曲。
思わずブログに書いたら、スタッフの方に引用リツイートいただいちゃった♬
でも本当に『文学的』とか、日頃気をつけているけど改めて簡単にレビューに使っちゃいけないというか、
その言葉であまり楽しちゃいけないなって思った。
発売されたばかりのアルバムもこれから手に入れる予定です。
www.yutsuba-rock.net




ベスト先取りバンド大賞!


先月、厳選先取りレビューを行ったアーティストは以下の9組です。

  • 五秒ルール
  • Mr.seaside
  • ToyJoy
  • nee
  • リュックと添い寝ごはん
  • The Muddies
  • 高浪凌


今月は先日ツイートもしたけど、マジでハイレベル。そんな中から逆に一組大賞をちゃんと選ぶとするなら!




nee!!!

最後は好みです!

nee - 夜中の風船【OFFICIAL LIVE CLIP】 - YouTube

<紹介ツイートはこちら>

【さらに深めてみる】
もう教えて身に付いたとかじゃないんだろうなという楽曲。自分達の様々な好きな音楽の好きな様々な要素を鍋に突っ込んで、それでいて作られた音楽が美味しい。
これが天才の条件の1つだと思う。ももすももすやKoochewsen、教育番組等と並び、彼らの名前が浮かぶだろう。
ぶっこまれる鍋自体が今後どんどん良いものになっていけば、相当評価が今後高まりそうな気がする。



でも本当に今回は悩んだ。
五秒ルールのシャープさも評価されてしかるものだし、リュックと添い寝ごはんはMr.ふぉるてやウメイロに続くEggs期待の星。
そこに時代の流行りとは関係なく伸びそうなToyJoyとThe Muddies。
高浪凌とMr.seasideに関しては、もう伸び始めているし、この9組、どれかはあなたに合うと思います!



授賞式という名のまとめ


ウソツキには新しい「人を数えるときにカチカチするやつ」を、

neeには菜箸を差し上げます。


そして今月は全ての売れっ子バンドの通過点と呼ばれるミナホに!
7日だけ行けないのが、今頃悔しくなってきましたが、6、8楽しんできます!

ウソツキ、ミナホにいなかったよな。
台風も今のところ直撃ではなさそうだから、このsumika片岡さんいわく"大同窓会"のミナホに混じっていきたいと思います!








それでは、この辺で

「袋とじコンピvol.3も、聴かなきゃ損だし。」っていうレビュー

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前作のレビューから約半年。
僕はこの日をずっと待ってました。

袋とじコンピ、3作目のレビュー!

その前にこの間、フォロワーも増えたので改めて「袋とじコンピ」の説明をしますね。ちょっと長ったらしいけど。



☆☆☆☆☆



売れる前から、知ってたし
https://twitter.com/UreruMaeKara?s=09



この名前、邦ロック好きなら知っている方も多いでしょう。

バンド紹介アカウント5つ挙げてと言えば、必ず出てくるでしょう。(僕は30番手くらいかな…)

この方は過去にもコンピCDを作成したり、自主フェスを開催したりもされたりもしてて、界隈でも尊敬を集めるアカウントなのですが、
現在、インディーズファンの間で着実に広まりつつあるのが、運営されているオンラインCDショップなんですね。

その名もアンダースコアレコーズ
この10月でついに開設1周年を迎えました!普通に仕事の傍らされてると考えたら、1年続いたのはスゴいことです。僕ももう何作品もレビューという形で携わっております。ありがとうございます。

https://urerumaekara.com


このアンダースコアレコーズには、様々な著名コンテストで名前を見るようなバンドなど、着実に有望な若手のCDの取り扱いも増えておりますが、
中でも独自の肝入りの企画で、過去2作が完売しちゃってるのが、この袋とじコンピというコンピCDなんですね。


なんとね、届くまで収録アーティストと曲が分からないんですよ。
僅かながらヒントはありますが。

ただ過去完売ということは、
噂が噂を呼び、良いものと評価されてるというわけなんですね。
今回はちゃんとしたサウンドエンジニアまで付きました。わぁ。


やっぱり本当のリスナー目線で作られたコンピなので、聴いてて飽きない曲順なんですよね。それは普段は聴かないタイプのバンドも思わず聴いちゃう流れになってるということ。

その理由は売れ前さんという、この大手アカウントを通して、時にTwitter外からアーティストの声なども取り入れて、しっかりインディーズアーティストと関わって信頼を集めてきたからこそ、充実感のあるコンピCDになっております。


また過去のアーティストは完売に伴い発表されてるのですが、ラパンテットぼっちぼろまるまちがいさがしと言った着実に伸びてるアーティストが参加してました。
今回もインディーズ好きなら思わずニヤリとするような収録組がいます。
いつか登竜門のようなコンピCDになる可能性も、少しも秘めてるのでは。



という以上の点を踏まえて、
今回も私が名前を出さず、レビューしていきたいと思います!
気になったら、すぐ注文しちゃおう!
あ、値段は送料のみだから。
完売しちゃう前にね!



〈過去のレビューはこちら!〉
※バンド名は伏せたままです

「袋とじコンピは、良い作品に決まってるし」って話 - 出会い厨より、情報厨


「袋とじコンピvol.2も、相変わらず良いに決まってるし」という話 - 出会い厨より、情報厨





それでは

レビュースタート!!


大ボリュームの16曲入り!


  • M1.感想


いきなり今勢い掴みつつあるバンドから始まります。

応援歌らしいが、バンド活動で見えてきた"光"に対し、自分達で自分達を鼓舞して、バンドとして道を切り拓いていこう!という強い気持ちがこもった1曲だからこその応援歌だろう。
キラキラしてるぜ!


  • M2.感想


美しい歌声とサウンドで進んでいくなーと思ってたら、どんどん悲しい歌詞になっていて、ギターも実は悲しく鳴っているふうに聴こえてくる不思議。
関西シーンでもかなりの新星だけど、今煌めきを見せている理由はこれなのか。

  • M3.感想


この曲、前からYOUTUBEで知ってたけど、まぁ正直特に普通だった。
でもこうやってCDに入ることで細かな息づかいや声の震えが分かって、そこに歌ものらしいギターロックが合わさって、かなり魅了された。ミスチルが超若手の時とか、こんな曲出してそうと思えるくらいには。
歌ものは特にだけど、どうしてもYOUTUBEだと細かな力強さが伝わりづらくなるから、こういうコンピCDで改めて聴けるのはありがたい。


  • M4.感想


様々な美しい世界観の歌ものが続いてからの、1音で雰囲気を変える歪んだギター、喉を掻き切って絞り出すような独特な声の女性ボーカル。
若者が命擦りきらしながら歌ってるこの感じは涙出ますよ。
また、歌もの続きから突然のこの感じは驚く。それはよりこのバンドに囚われやすくなることを意味してます。
ある意味このバンドとコンピの狙い通りですかね。


  • M5.感想


終始切ない……
聴いてるこっちも、いろんな感情を思い出してしまうよ。
力強いボーカルも相まって。

でもこのバトンを受けて、次はどんな曲が来るのかが楽しみなのが、袋とじコンピなのよ


  • M6.感想



うぉい!バトン!(笑)
予想外なサウンドに渡しすぎ。

でもこれは誰もが好きになる伸びやかさとキュートさを合わせたボーカルとサウンドお耳幸せー。

このクオリティで様々な引き出し持ってますと言われたら、他どんな曲持ってるのか気になって仕方ない。


  • M7.感想


ガールズバンドというのは既に公表済みだが、調べたら見た目も可愛らしい。
でもSilent SirenやHelloMusicのように、可愛いだけのサウンドのガールズバンドで済まされたくないのが伝わる。ハロミは一人男だけど。
この曲は可愛い系かもだけど、しっかりハンドメイドした感がある。
少しずつ知られるところにも名が出てきており、普通に将来有望です。

  • M8.感想


疾走感のある、奇を衒わないストレートなラブソングがしっかり届く。
歌にしたら言えるんだよ!という歌手の原点みたいな。


  • M9.感想


まさかの8分弱の超大作。
実はずっとテンポ自体は同じなんだけど、右肩上がりに演奏のテンションも上がっていくし、歌の世界も進んでいく、割と人生の縮図みたいな曲。と言ったら言い過ぎかな?
ただこの曲も爽やかさ裏腹に、出会いと別れを歌っている。そこに対する讃歌かどうかは人それぞれかな。


  • M10.感想


M4のように、でもまた違った角度で、若さゆえの虚無を伝えてくれる。
Aメロで押さえてた感情を、サビでは決意ある強い気持ち、表情をもって、マイクの前に立って歌う姿が鮮明に想像できる。
さらなる深みが出そうだから、これから年を重ねてもバンド続けてほしいなー


  • M11.感想


あれ?このバンド…と思ったら、よっぽどインディーズにアンテナ張ってますね。お得な音源手に入れられたね。
なんだかとても虚しい「イエイ」
自由も不自由も、虚しさも暖かみも表裏一体なんだなと、感じた。

六畳一間の深夜のベッドで聴くのも、意味もなく明かりが灯る都会の夜景を見ながら聴くのもアリな曲。

  • M12.感想


世界観も似てるし、この歌声を聴いたら、おそらくあのバンドが出てくるでしょう。
そのバンドと同じように、世界観がパーソナルな情報を凌駕してるし、優しい音で強さを出しているところに大物感。染められました。
センスのある音楽をこのバンドも聴いているんだろうな。人を生かす、おんがくを。


  • M13.感想


タバコをくわえて、千鳥足で、見開いた目で、ボサボサの髪で、吐き捨てるように歌い、自分の気持ちに正直にギターを弾いてる。
お行儀悪く、倦怠感をぶちまけようぜ。
ロックンロールはそれが許されるから。

しかしこの"1人組ロックバンド"は器用な方でもあるんだろうなと。

  • M14.感想


これはまた毛色が違うというか…(笑)
あ、しかも30秒後はそうなるのね。

でも大人がまた世間の目を気にせず、また0から作り上げようとする、その覚悟は、聴けば聴くほど分かるから。

  • M15.感想


ラスト前に、ベースラインがここまでもかとくらい気持ちよく響く楽曲。ベースの方がされてる別のバンドは名前知ってるって人もいると思う。徐々に気品高くなるキーボードとドラムも注目。しかし歌声は色気増す。
ここまで結構感傷的な曲も続いてたから、ちょっと湯船に浸かろうよって言ってくれてるような曲。

  • M16.感想


遊び心もちょっと感じるミディアムテンポなバンドサウンドに、人懐っこさとダンディーさがある甘い歌声とコーラスとのハーモニー。この抑揚のついた全体の感じ大好き。


「いろいろ忘れていったり、失ったりするけど、【ここ】にあるものは嘘じゃないからね。」


結構今回のコンピはこれが全体のテーマな気がする。そのまとめとしてしっかり響く良曲です!



まとめ

最後の16曲目の感想でも少し触れたけど、この袋とじコンピは毎回テーマがあって、
今回は様々な「出会い・別れ・虚無」を描いていて、それがテーマなのかと思う。
恋人だけではなく、若さゆえの虚無や成長ゆえの忘れ行くもののこととか……

となると歌ものが中心になってくるのも分かる。
だから今回のレビューは歌詞がしっかりしてる分、何度も聴き直す必要がありました。
鳴らし方もアーティストによって違うしね。本当にいろんな手段でこのテーマを表現してます。


だからレビューは大変だったけど(笑)、おかげで聴けば聴くほど、歌の世界が鮮明になっていく、そんな広がりのある曲がたくさん入ってる、いつまでも聴きごたえのあるコンピCDとなっていました。


こういうのはやっぱり、よくあるジャンルの似た仲良しバンドが集まっただけのコンピCDでは出せません。


なので、あなたの好きなタイプの曲、必ず入ってるという自負があります。




ぜひ、このブログで気になった方は、アンダースコアレコーズURLから手に入れてください!そんな人いたら嬉しさで鼻血ブーです。


https://urerumaekara.com/





それでは、この辺で。

とてもLOVE&PEACEなtetoのNEWアルバム『手』

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ちなみに本人達は「なんかヤベー、ってだけの感想のほうが嬉しい」って過去のインタビューで言ってたので、なるべく簡潔にします(笑)
ネタバレ感もあるから、それが気になる人はご注意を。



tetoのイメージって何ですか?

時代に逆流する硬派で無骨なバンド
とにかくライブが激しいバンド
衝動的に歌詞を捲し立てるバンド

YOUTUBEとか見聞だけのイメージでは、このイメージが強いかなと思います。SNSとかも頻繁にしてないしね。


ぶっちゃけこのイメージだと、10代の邦ロック好きには新鮮に映ると思うんだけど、その一世代上の僕と同年代あたりの人から見ると、どうしてもThe Mirrazと被っちゃうんですよ。対バンにも誘ってたから、teto自身も影響少しあるんだろうなと思いますし。

特に僕はミイラズ大好きだし、「それなら今もミイラズ売れていいやん」ってtetoが活躍するたびに思ってたんですね。



しかし、このアルバムでそのイメージが変わりました。
その一番の要因が、メンバーのピュアで真っ直ぐな人間性が、パッケージなしでぶつかってくるところなんです。
こんなこと言うと、The Mirrazが性格悪いみたいですが(笑)。
それ以上に本人達が「奇を衒うのはあまり好きじゃない」と一貫して言い続けてるとおり、本当に作り手の純度が過不足なく詰め込まれてるという感じ。

そして最終的にはすごく心が暖かくなるアルバムでした。
こんなに心がポッカポカになるアルバムは初めてかもしれない。でもあのライブの激しさ。このギャップがシーン席巻の理由でしょうね。

(結構インタビューとか見てたら、あんなゆるい感じなんですね。なんかそういうとこもプラス)



これがtetoだ、という前半


前半は2分前後のショートロックを矢継ぎ早に繰り出す。
「ネットとかの情報や権力ある人に振り回されず、本質を見ろよ。常識を疑えよ」と、ロックバンドらしい噛み付き方をしてるような曲達の印象。
その中に『高層ビルと人工衛星』がいることで広大な世界に対する無力さをより感じ、聴いていて自分の心と対話している気分になれる。


ここまではやっぱり今までのイメージ通りのいい意味でガサツなスピード感が印象に残る。
歌詞や演奏の上手さはTheMirrazより安定しつつも、パノラマパナマタウンのようなインテリでヒップホップ調ではない"バンドサウンドにだけ合う早口"を使いこなしていることに十分驚ける。

そしてなんか楽しそう。
あーもうじゃあ、このままの勢いでアルバム終わるのかなーって思った。



しかし8曲目の『散々愛燦々』から、なんとなく空気が変わっていく。


後半の「落ち着き」の正体


今回のtetoのアルバム、感想をザッと見ると、「なんか思ったより落ち着いている」みたいな意見もあった。

たしかにサウンド的には少し落ち着き、メッセージングが中心になってきている。
『拝啓』や『Pain Pain Pain』は激しさもあるけど、この2曲だって前半のショートロックに比べると漠然としたものが消え、確実に後半の曲はどれも誰かの顔を思い浮かべながら、書いている曲になっている。

その結果、僕にはサウンドは丁寧になっても、小池さんの感情はより乗っているような気がした。だから僕にとっては、後半のほうが、心の揺さぶりや拳を上げたくなる気持ちが強くなった。

そしてその伝わる感情が、本当に心よりの感謝であり前向きで、応援したくなる愛しいものだった。

さっき、The Mirrazより安定してると言ったけど、ロックンロールは不安定や刺があるからこそ丁度よくなるものもあるから、前半聴く限り、本当に僅かな差で思い出補正もあるかもだけど、ロックバンドとしてTheMirrazのほうが上だな、と思ったんだよね。

でもそもそもそういうバンドじゃなかった。このバンドは本当にピュアで、そして本当にこのアルバムは愛に溢れている。

どれがどの曲かはあえて伏せるし、各々の取り方によっても変わるだろうけど、

古参ファン、新規ファン、周りのサポートしてくれる方々、両親、家族、ペット、別れた恋人、好きな人……

このあたりに対しての愛や感謝、これからもよろしく、忘れないよ、いつまでも味方だよ、という感情が、「愛してる」や「立ち上がる」といった分かりやすいワード使わず、ビシバシ伝わるのだ。
というかそういう言葉をそのまま使う以上に伝わる作詞力。これの右に出るものはそうそういない。

やっぱりそれは小池さんを中心とした、teto本人の嘘偽りのない本当の本音だから。
だからキャッチーでもないし、もちろんありきたりでもない。かといって文学的でもない。
でも本当に小池さんがノートに書いているときの、シャーペンを握っているその「手」の血の巡りのような熱が直接届いているのだ。

曲を聴くと、その「手」から売れないときの苦労(そこまで若くないらしいし)や、これはちょっとtetoっぽくないからこうしてみるか、というtetoだからこその聴き手に対しての思いも伝わる。そんな今まで戦ってきた「手」から書かれた歌詞はそりゃ胸熱にもなる。でもこれは、やりたくてもなかなかできない。

ここまで言って、PCとかで作ってたらごめんなさい。



でもその「teto落ち着いた?」の違和感の正体は、そのJ-POPでも出せないような、純粋な愛の歌が続いているからだと、僕は思った。

『拝啓』の「浅くてもいいから息をし続けてくれないか」なんて、要するに「死なないで」ってことなんだろうけど、本当に辛い人にそのまま「死なないで」なんて言うと頑張っちゃって余計辛い。
でも『拝啓』のこの歌詞なら、そんな瀬戸際の人にも「今のボロボロの僕でも肯定してくれてるんだ」と届く、よりよい言葉だと思うんだよね。それはやっぱり経験値と真の優しさがないとかけられない言葉だと思う。




tetoにとって黄金比のアルバムだった

ただ後半のメッセージングが多過ぎたら、若手にしては少し重すぎるアルバムになってただろう。
やっぱ『dystopia』の泥臭さだって、tetoのその時の全てには変わりないし。

だからこそインタビューでの「ショートチューンの曲を3曲入れたら純度が高くなった」という発言の通り、前半と後半で本当に良い対比が生まれているように感じる。

前半でteto自身もやってて楽しい曲、後半でプロミュージシャンのtetoとして歌わなきゃいけない曲。
tetoにとっての違うやりがい2つが見事な黄金比になっている15曲のフルアルバムだった。



これでまとめとするが、このフルアルバムをもって、tetoにとって次の章が始まったと思う。
その都度その都度、その時のピュアな感情を大事にするtetoだと思ったから、いわゆる売れたバンドになった彼らの次の手は分からない。
やっぱりこういうのが大事と思って売れ線の曲を出すかもしれないし、いろんな音に手を出して挑戦的な作品もいっぱい出すかもしれない。

でもその根底には常にファンとサポートしてくれる方々への深い愛があると思うし、何より画面外の彼らはいつでも間違いなく妥協しないライブをしてくれるだろう。
今はこちらもただひたすらに、この音源とライブからもらえる愛を胸に、明日を生きていきたいと思った。




それでは、この辺で

溶けた銃口

溶けた銃口

  • teto
  • ロック
  • ¥200

「#邦ロじじばば勢」のタグ使ってる人はこのバンドが絶対刺さる

突然最近出てきたこのタグ。
個人的にはいい感じに20代社会人を絞れていいなーと思いつつ、まぁ娯楽ごとで年代区別は難しいよな、とも感じざるをえないこのタグ。


そんなことより、僕はこのタグを思いきり利用して、若手社会人には絶対刺さる、まだインディーズなバンドを急遽紹介します!
(若)じじばば勢と定義しましょうかね、僕は。


僕も25才なんですけど、
社会を知ってきたからこそより分かる、心身に若さが消えてきたからこそより分かる、周りが立派になってきたからこそ分かる、あれ?なんで生きてんだろう?本気で思い始めてからこそ、刺さるロックバンドをとりあえず4組挙げます!


他にもいろんなバンドがあるんで、その時はリプください。紹介します(笑)
あと普通に10代や大人世代にも通じるからね。

それではどうぞ!


最早、年齢か。テンゴちゃんにも着いていけない(笑)

キュウソ・ゲス極世代の最終兵器!Emu sicKS


Emu sickS / メタモルフォーゼ MUSIC VIDEO - YouTube

↑『あの頃思い描いてた大人になれたかな?』




関西の社会人バンドというと、ナードマグネットを思い付く人も多いでしょう。大型フェスにも引っ張りだこの日本語パワーロックバンド。

今そのナードに続くんじゃないかという、関西の社畜バンドが何組かいるんですが、その筆頭グループにいるのが、このEmu sicKSです。


当人達も社畜であることを公表しており、一時期ドラムのはやお氏のブラック企業ツイートシリーズは巷で話題となりました。(今はそれなりにまともな会社に転職済。多分)

まさにその社会経験が滲み出るような等身大な歌詞も魅力的で心に刺さりますが、僕が注目したいのはそのリズム。
ちょうどこの、(若)じしばば世代って、KANA-BOONやキュウソが出てきて、フェス受けロックブームになりつつある時期に大学生あたりだった人が多いと思うんですが、もしそのブームに乗ってフェスにハマってた人がいるなら、このサウンドはまず気に入ると思います。
パワフルなんだけど、キャッチー。でもちょっとクセもあるみたいな、少し分かりにくいからこそノれる、あの感じ。
まずは『トランジスタ』をどうぞ。

しかしそれが決して量産型なものではなく、個性があり、年々進化していることは、ついに昨年、全国流通版デビューを果たしていることが証明してます。
生のドラムは本当にハリケーンです。

また、キュウソのセイヤさんがCDショップでの写真をアップした時、手にはEmu sicKSのそのアルバムがありました。今もなお、その実力を認めている証拠でしょう。


僕も昨年から追い続けていますが、バンドを辞めずに続けてきたからこそ、関西ライブシーンでなくてはならない存在感が増してきていると思います。
ぜひ、社会の縛られた風習に飽き飽きしてる人は聴いてみてください。

夜明け前のジーニアス <情報解禁:2017年9月1日>

夜明け前のジーニアス <情報解禁:2017年9月1日>



ユニーク→涙腺崩壊。レベル27


レベル27「27才」official MV - YouTube

↑『27才に僕はなった。自殺の予定もなくなったよ』



こちらも関西シーンから。
別のバンドでも活躍する実力者が集まり結成されたオールドルーキーバンド。
見放題、ミナホ、そして今月初の流通版発売など、結成約2年でさすがの活躍を見せている。

紙袋がトレードマークでもあり、ライブでも随時に遊び心がある。

しかし実力者と言ったが、その実力がありながらなかなかブレイクに至らず年齢を重ねたメンバーの苦労を痛いほどさらけ出す歌詞が、印象的なツインボーカルから繰り出され、そのギャップに心が掴まれる。

『27才』や『コンビニエンスシンドローム』でも、「もうここまでくると死ぬのすら馬鹿らしい→だったらやるしかないのです」という曲中の物語のメッセージがグサグサと刺さり、まさになんとなく社会人になった人にとって格好の応援歌となっている。

どの曲も捨て曲なくそうだから凄い。



It's My Life。insomnia girl

insomnia girl『10分前後の戦争』(MV) - YouTube



こちらは関東シーンから。
MVからも分かるように、就活面接を題材にしたこの曲が共感を呼び、一定の伸びを見せた。
もっとティーンズに刺さってもおかしくないと思っていたが、やはり同年代からの支持のほうが高そう。

青学卒で、帰国子女で、社会人という、顔以外ほぼ川上洋平(本人談)なボーカルから繰り出される言葉のリズムは、やはり10代バンドのそれよりインテリジェンスで、初期のRADっぽさも感じさせる。
ぜひそれを『10分前後の戦争』に気になった人は英詞中心の曲『Echo』やEggsの曲も聴いてほしい。

一周回って赤裸々な曲が、(若)じじばば勢にじわっと染みるはず。



プチブレイク中。まちがいさがし

夏に遠回りする/まちがいさがし - YouTube



『ラブソングに騙されて』がスマッシュし、着実に知名度を伸ばすまちがいさがし


もちろんこの曲もいいし全体的にそうなのだが、(若)じじばば勢に聴いてもらいたいのがこの『夏に遠回りする』や『少しずつどうでもよくなる』。
年を重なるにつれ、なくなっていく(枯れていく?)感受性や増えていく諦めに対して、しっかりフォーカスされたこれらの曲は、スリマのような精神安定剤を処方してくれる。
おかげで大人になっても忘れてはいけないものを思い出させてくれる。
スリマとの対バン、面白そう。

社会人で男性バンドでありながら話題のずっと真夜中でいいのにのような立ち位置を手に入れた稀有なバンド。それはネットの使い方どうこうより、社会人になってからも音楽を諦めなかった彼らだからこその書けた曲が与えてくれた立ち位置であり、ぽっと出のバンドではこうはいかない。

その静かにも確固たるポリシーに、勇気をもらえる。



まとめ

他にも合うバンドはまだいます。
ほろ苦いリアルな恋愛を歌わせたら右に出る者のいない、シベリアンフィッシュツリーや、心優しきダメンズの華麗なる逆襲、いつまでもそのテンポでなど。今年ブレイクのネクライトーキーなんかも結構歌詞はこの世代向けですよね。

最近は10代バンドにもとてもいいバンドが増えまくっていますが、やはり一般的な大卒を越えた年齢になってもバンドをやり続けるというのはとても大変なことだそうです。

だからこそ30手前くらいのバンドのなりふり構わない感じがある、あの一瞬に賭けるライブのあの感じや、楽曲のクオリティの高さ。
時々売れっ子バンドよりもすごく心を震わせてくれます。



そこには同年代ならではの感覚もあるので、ぜひこの4組からいろんな諦めないバンドを探し、特有の強さを感じてください!








それでは、この辺で。