いや、ブログ2回目にしてタイトル重っ!
本当は原点バンドのRADWIMPSを次のテーマに書こうと思ってたんだけど、さっき”その一報”を受けて、急遽書いてみたいと思いました。
身内がそうなるって初めてなんで、この今の気持ちはかなり尊いものに感じてて、ここに記して残すことで、祖父との忘れ形見になるかなとも思ってます。
え?”人の死すら商売にしてる?”(TheMirraz「パンドラの箱、ツンデレっすね」より)。身内だから許してよ…。やめて…週刊文春のように叩かないで…。
その一報を受けて、最初に浮かんだ曲
RADWIMPS「最後の歌」と「バグッバイ」でしたね。つーか直前まで、お客さんの対応しながらRADWIMPSのこと考えてたし。
いや、まじ当時20才くらいで、なんであんなシンフォニックにアルバムを締められる曲書けたんだよ。野田さんを誤って「神」と呼んじまったじゃねぇか。その顔にホクロはあるのかい?
RADWIMPSのアルバムを中学生で初めて聴いたとき、
「これがカリスマか!!」
と鳥肌立ちまくったのは、今も覚えてる。
(またRADについては後日さらに詳しく)
と同時に2枚のアルバムの最後の曲に、”最後の”歌、バ”グッバイ”……
あれ?解散するんですか?
と本気で思ってました。
それはまぁ、そんな浅はかな予測だけでなく、
当時のRADWIMPSには、いつ爆発してもおかしくない繊細さもすごくあったんですよ。実際2009年頃に解散手前まで来てたとのことだし、その若き天才ゆえのピリピリ?はちゃんと曲にも出てました。聴いてても少しハラハラしてたし。
正直今でも、突然解散しても「しゃーないかな」と20代前半のファンは思えるはず。
今は仲良さそうだし、智史戻ってきてくれーの思いのほうが、もちろん強いけどね。
- そんで今の一昔前はそういうピリピリした雰囲気が流れまくってるか闇が深そうな若手バンドばかりでした。今で言うと、みんな雨のパレードの福永さんみたいな。
ベボベ小出さん、サカナクション山口さん、plenty江沼さん、当時のandropやandymori、ART SCHOOL……明るいのはTHE BAWDIESとたなしんだけ。ファイヤー。
今、いわゆるONAKAMA系のバンドを「アイドル化してる!」って批判しているファンいるじゃないですか。多分その人達は多感な10代の頃、こういった繊細すぎるバンドが推されてた環境で育った反動からだと僕は考えてます。
僕的には明らかにその流れを今の流れに変えたバンドが数組いると思ってるんですけど、それはまた別の機会に。
その多様さこそが邦ロックの強み
で、話を戻しますが、身内の死の時にも頭の中に流れる曲を作れるのって、邦ロックだけだなぁと思いました。
それはやっぱりいろんな表現者が生まれるから。
例えば今回の”離別”がテーマなら、去年僕がNo.1ソングだと決めているQOOLANDの「現実と非現実」もそんなテーマがあるし、WANIMAの「THANX」もたしかそうだったはず。
でも作者のタイプは一昔前の普段神経質でライブでは鬼みたいになるQOOLAND平井さんと、現代っぽい普段もライブも人懐っこさの権化のようなKENTAさん。
この相容れないような2人が”離別”に関して表現すると、メッセージに微妙な差があって、その差でその人にとって大事な曲がどうかが決まるという。実に面白い。
これは別にアイドルとかを否定しているわけじゃない(むしろジャニーズは好き)けど、MVに数千万のお金をかけて「ライライ、ライ○ングサーン」って言ってるアーティストチームにはそんな個人に寄り添う曲、作れないでしょ。まぁあれはまだ震災チャリティーソングだけどね。でも邦ロックという世界に魅いられたティーンエイジからしたら、死を悼む曲として違和感あるよね。
比べて邦ロックは全然鬱でもいいし、猫飼いたいって連呼してもいいし、個人的な友達との思い出も歌っていい。
そんな自由な音楽だからこそ絶対自分にしか分からないはずだった感情を歌ってくれる曲が生まれるから、僕らは感動しちゃうんですよ。
それをキラキラしてない頃から知ってる(もしくはことがあったであろうと容易に予測できる)人達が0から手作りで完成させてるから、なお感動するんですよ。
(ここが伝わるかどうかが、ロック好きに好かれるシンガーソングライターやアイドルとの差)
まぁ裏事情とかは知らんし、その代わりONAKAMAのところで書いた通り、音楽性やスタンスについての論争が絶え間ないですけどね(笑)
それはそれで面白いじゃないですか(他人事)
ほんと邦ロック好きって妄想家(自分のこと棚上げ)
今回の一報は去年の秋頃から覚悟してたことでした。
年齢もそれなりだし、頻繁に会いに行ってたんで、悲しさはさほどです。
”きっと大往生さ”(推しバンドのMade in Me「19hours」より)
ただ、もうちょい輝いた姿を見せたかったなっていう悔しさはあります。
こんなひねくれた感情も奮い立たせてくれる曲、
探せばありそうと希望を持たしてくれる邦ロックなんてもんを好きになってよかった。
それでは、この辺で。
おじいちゃんがいる朝と、おじいちゃんがいない朝では世界は少しだけ違ってるよ。
(下記アルバム収録曲「バグッバイ」より)
- アーティスト: RADWIMPS
- 出版社/メーカー: EMI Records Japan
- 発売日: 2014/02/05
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る