邦ロック最前線情報局

元地方勢の目線から、邦ロックの最前線を

邦ロックのために、映画実写化は成功してくれ

昨日、ニセコイの実写化が発表された。
読んでないけど。
古味先生はデビュー作の「ダブルアーツ」が好きです。
同じ実写化するBLEACHは全巻読みました。
半分はネットカフェだけど。


「嫌だ!」「悲報」「ふざけんな」と、
やっぱりネットでは猛反対。
この声は届いていないわけがない。
でもやります。
過去のデータからどんなハズレ実写化作品でも、
売上10億は間違いないらしいです。
映画1本作るのは3~5億らしいので、
単純に考えたらプラス出るので。

あと、まだ2次元が3次元より良い作品なわけないと考えている関係者はまだ多いらしいんですって。
つまり音楽で例えると、
作品にとって実写化=メジャーデビューであり、
アニメ映画は一部例外を除いて、
ずっとインディーズ扱いみたいなもの。


実写化されるのは、
「やっと俺ら(実写主義映画関係者)が、
”作品”として認めたんだぞ。喜べ、ガハハッ」
(メジャーデビューされるのは、
「やっと俺ら(TVに出るアーティストが一番偉いと考えてるレーベル)が、
”音楽”として認めたんだぞ。喜べ、ガハハッ」)


撮影の時は、
「実写化《させてやる》んだから、
俺らのルールに従えよ、アニメ風情が。」
(「メジャーで金かけてんだから、
もっと万人受けするような音楽しろよ、バンド風情が。」)


こんな感じなんでしょうね。
実情は違ったとしても、
世間に伝わってるのは、こんな感じです。


そりゃ漫画家やアニメーターは、
生身の人間の使い方とか知らんし、
よく分からんまま任すでしょうよ。
(そりゃ今まで金なかったライブバンドは、
プロデュースの仕方とか知らんし、
言われるがままやってみるでしょうよ。)


でもこんな3次元の人は2次元(ライブ)のこと知らず、
2次元の人は3次元(芸能界)のこと知らずで、
良い作品が一発で撮れるでしょうか。


だから少ないんです。成功が。
(だから戻るんです。インディーズに。)


でも配給会社や出版社は、
間違いなく儲けるんだから実写化止めないでしょうし、
2次元のことを見下している人が、
ネットの声なんて本気で気にしないでしょうから、
失敗を失敗とも思わないで、生きるでしょうね。


ただいつだって評価が下がるのは俳優さんです。
見る人は大抵が素人なので、
俳優さんの演技ばかり批評されます。
あとはクソみたいなCGか。
(ただいつだって評価が下がるのはバンド側です。
JPOP聴く人は大抵が音楽興味ないので、
音楽性以外を執拗に気にします。
↑ルックス以外にも売上や学校での認知度とか。
あとはクソみたいなプロデュースか。)



アニメにはアニメの、
インディーズにはインディーズの、
良さがあるということに、
なかなか気付いてもらえません。
もちろん、こっち側にも「受け身過ぎる」、
みたいな問題もあるんでしょうけどね。

多分成功している作品やメジャーバンドは、
互いの価値観の共有が、
上手くできているんでしょうね。



……


……


やっぱ似てるわ。これ。



実写化映画と邦ロックの切れない関係性


ここからは完全に持論ですが、
関係性、結構あると思うんです。

アニメ・漫画の実写映画化ってやっぱりリスクが付き物なので、
あんまりアイドルやLDH系が主題歌歌ってなくないですか?

少女マンガでジャニーズ主演で主題歌なのは、まぁ抱き合わせと考えていいでしょう。

でも山田涼介主演なのに、
ハズレ臭のすごかったハガレンには、
ジャニーズのタイアップ付けませんでしたもんね。
※主題歌はMISIAでした。
暗殺教室」はHey!Say!JUMPでしたけど。

やっぱりアニメや漫画は、
音楽で言うところのインディーズなものだし、
結構表現とかキツいのも多いので、
ピュアが多そうなファン層的に、
アイドルは付けづらいんでしょうね。
だからバンドに回ってきやすい。


そして過去の作品とか見てみると、
実写映画化の主題歌というチャンスを、
活かしたバンドは結構いたと思います。
まぁ「君の名は。」ほどではなくとも、
あの感じを思い返してみてほしい。



BUMP OF CHICKENは、
ALWAYS 三丁目の夕日」の『花の名』で、
天体観測』以来、
久し振りに幅広い層に音楽を届け、
映画の大ヒットに合わせて、
『花の名』や、アルバムも大ヒットしました。
(ワンピース映画とテイルズのタイアップはあったけども、まだワンピースもそこまでの時だし、ちょっと人気落ちかけだったんです、この時)

ONE OK ROCKも、
るろうに剣心」のタイアップが、
初のまともなタイアップだったかと思います。
るろうに剣心は成功しましたし、
バンドの知名度はかなりこれで上がったはずです。


今までロックファンにしか分からなかった、
サカナクションの凄さも、
バクマン」で一般に知らしめたと思います。
全音楽担当ですよね、たしか。
その成功あって「君の名は。」で、
RADWIMPS全音楽担当と聞いても、
不安がありませんでした。


また「モテキ」というヒット作品では、
随所に当時流行ってたロキノン系作品が、
劇中に流れましたし(主題歌はフジファブリック)、
アジカンの「ソラニン」も、
タイアップはアニソンばかりだったアジカンの印象を変える1曲になりました。


運もあって、見事にチャンスを活かしたバンドが、
ロック界のトップから、日本の全体の音楽のトップクラスになってると思います。


だからまぁバンドにとっては、
悪くない流れなんだと思います。
作品の質はどうあれ。

作品の質が良ければ、
クリープハイプももっと変わってたかなぁ。
でもバンドにはどうしようもないよね。




ただ1つどうしても残念なバンドが。
それはSEKAI NO OWARI
担当した映画は進撃の巨人

あの時のSEKAI NO OWARIって、
今の星野源や米津玄師以上の勢いがあったし、
アルバムも50万枚以上売れて、
あとは希望の海外進出をするだけでした。

そこに日本の漫画では一番勢いのあった、
進撃の巨人」のタイアップが決まり、
見事なタイミングで、海外進出のチャンスを手に入れました。
主題歌「ANTI-HERO」「SOS」はそれを見据え、全て英詞。


しかし、映画が大コケ。
全く話題にならず。
そして曲は全て英詞にしたのもあり、
日本の音楽ファンに全く響かず。
結局その年の音楽番組では「RPG」か「スターライトパレード」ばかり歌ってたし。

恐らく深瀬さん、この計算外は、
めちゃくちゃ悔しかったと思います。



なので、邦ロックのためにも、
実写映画化は愛のある成功をしてほしいですね。


それでは、この辺で。
やっぱり添付音楽は