あの雨ばかりのお盆はなんだったのか。
遊津場です。
マジであれで心身共に崩した。
本当にカビるんじゃないかという変な感じで、お盆休みめっちゃつまらなかった…。甲子園も全然しなかったし…
むしろお盆明けのフジロックを見てたときのほうが夏休み感あったな。無料でRADWIMPSとKing Gnuがあれだけ見れるってヤバい。と同時に配信をマネタイズするのは本当に難しいんだろうなと思いましたね。
お盆なんとなく活動できなかった分をせっせとやってて、メチャクチャこのブログをギリギリに書いてます。働きながらのほうがメリハリつけながらできるのかしら?いや、ボーッとしてんないつも…笑
ではこの夏の気になる歌をまとめましょう!
月間ベストソング大賞!
先月カッコいいと思った曲をズラリと!
大賞は最後です。
◯MINOR THIRD『マテリアルカード』
◯SULLIVAN's FUN CLUB『パンタ・レイ』
◯インナージャーニー『ペトリコール』
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自由な発想でスリーピースの可能性を広げつつ、いろんな心情を写す青色が押し迫ってくるMINOR THIRD。
途切れ途切れな言葉紡ぎから記憶が一気に拓ける展開が感動的なパンクバラードを見せたSULLIVAN's FUN CLUB。
表情豊かに凛としたカモシタサラの歌声は魅力をどんどん増し、そこに各々の力強く出す重いバンドサウンドがあって、唯一無二の生命力が芽吹き出すインナージャーニー。
成長していくこの未確認フェスティバル最終世代がやけに好き。
合同でインタビューもされてたのでチェック!
◯岡崎体育『Fight on the Web』
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なんでこんな掲示板のテキストを正確に音に変えれるのだろうか?
初期のネットネイティブ×ライブハウス出身の、このバランスはもう20代前半では出せないし普遍的で敵わない。
◯yutori『君と癖』
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逆にこっちは令和10代。青春やなぁ。
あんまり長く語るのが似合う音楽でもないんだけど、この今しか出せない疾走感がきっちりパッケージされたこの淀みなさは意外と難しいから貴重なんです。
まだまだ伸び代があるのは間違いない。
◯Ezoshika Gourmet Club『陽炎の中へ去りぬ』
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この曲はどこを切り取っても純粋無垢な夏の思い出の曲なのに、心の揺れ動き方の煩雑さは半端ない。まさに陽炎。転調のタイミングとか名詞を使うタイミングとかが全てポップかつオリジナリティじゃないと出せない。
ちょっとエゾシカで一番好きを更新かもしれない。反応もなんか今までと違う感じもある。
◯Mega Shinnosuke『甲州街道を飛ばして』
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ここまでクールなギターが主役な曲も久々な印象。淡さがカンストしたタイミングで意を決して始まる「夢が覚めても」の歌い始めの力強さ。そしてそこからの畳み掛け。音楽が本当に必要な寂しい気持ちの夜に差し出せる曲。
◯時速36km『輝きの中に立っている』
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コロナの転換期をしっかりチャンスに変えたことが感じるアルバム。聴いたらイメージが変わる誠実さや見据えているレベルの高さ。というより従来の「バンド」のイメージではないバンドだったんだという、その苦悩さも感じた。ストーリーテラーとしての実力の高さも窺える名作。
『ムーンサルト』はマジでオリンピックの曲に使われてもよかった。あとメチャクチャ良いことを書いているけど、手書きのライナーノーツ本当にパッと見では読めない(笑)。
◯忘れらんねぇよ『これだから最近の若者は最高なんだ』
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聴くだけで若者はもちろん元気になるし、
アイドル猫から見たら同じ
俺もあんたもゴリラ
とか、もうそりゃそうだな!って思えて、結局みんな元気になれる曲。
本人の今を包み隠さないその全力さにコロナも年齢も関係ないようだ。
◯佐藤千亜妃『Who am I』
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あんまりきのこ帝国は聴いてこなかったけど、ラジオで流れて「そりゃ多くの若手に尊敬されるミュージシャンだよな」と思わせた1曲。
中毒性と電子的で複雑なビートもあれば、母のように包み込む美しい歌声。
いつかアニメ主題歌とかでさらにブレイクするんじゃないか?
さぁ、そして先月のベストソングは…
Cody・Lee(李)『異星人と熱帯夜』!!!
映画主題歌にもなった1曲。
ツインボーカルのハーモニーや掛け合いあり、ポエトリーあり、ラップあり、不思議な浮遊感と生活感が同居するバランス、前衛的なんだけど懐かしさもあり…とCody・Lee(李)の集大成的な作品だった。
12月のフルアルバムでは出し切ったとも言っていたが、その充実感とライブでもどんどんステージが上がっている充実感もあって、少しリラックスしてる感じが見えるのも、この曲の優しさに拍車をかけている。
今年の若手バンドの夏の名曲多かったし、エゾシカともかなり悩んだけど、ぜひ2組で『若者のすべて』を越える曲を作ってほしい。
月間先取りアーティスト大賞!
先月、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の6組です。
- 新東京
- millit
- Crab 蟹 Club
- AIRCRAFT
- 終日柄
- じぇいど町
このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……
AIRCRAFT!
AIRCRAFT『何も考えたくない』 MV - YouTube
<紹介ツイート再掲>
プッシュももらってライブも見たバンドですが、これは皆推したくなる。既存の個性の枠に囚われない楽曲群で、すごいスピードで関西ライブシーンを爆進!一度見ると一目も離せない状態だし、この4人だからっていうのも推したさを加速させてると思う
— 先取り邦ロックの遊津場 (@sakidori_yutuba) 2021年8月25日
これからも自由で表情豊かな日々を見せてくれるだろう https://t.co/dxAYEaUxK2
☆さらに深めてみる
ある曲では男女ツインボーカルがバランス良かったり、ただ暴れまわってるだけだったり、ベースの優衣さんがしっかり歌い上げたりと、即興的な側面もありながらしっかりとしたメロディでも勝負できる、その場にいて欲しいピースフルなバンド。
でも別にそれも魅力の全てじゃなくてイケイケGOGOの中でまた新たな魅力が生まれるだろう。楽しみ!
全くタイプは違うが終日柄も関西。最近関西インディーズのレベルは間違いなく上がっている。AIRCRAFTと共に期待大。
曲のクオリティの高さに驚いたのはCrab 蟹 Club。こんなコミカルな名前でただただカッコいいのずるい。秋山黄色好きな人とか聴いてほしい。
この時期は高校生の原石も大会などで輝き出す時期で、インストバンドのmillitとじぇいど町は特に目を奪われた。この2組含め、高校生バンドはこれから音楽とどう関わるかは自分を第一に決めてほしい。もし続けるなら応援します!
今月も先取り様でした!
あーとーがーきー
8月はいろいろ調子悪い時もありましたが、OTOTOYに寄稿できたり、他にも面白い話はちょっとずつ動いてます!
例年なんだかんだ新しいことは秋から始まることも多いので、こっからまた刺激的な音楽に触れていきたい!
ミナホ、やってくれよな!