昨年25周年を迎えたMINAMI WHEEL。通称ミナホ。
26年目の新たな取り組みとして、関西の学生アーティスト向けのミナホ出演を賭けたオーディションを初開催しました。
正月から動き出し、100組ほどの応募から予選を勝ち抜いた7組とゲストアクトBIGMAMAの計8組がBIGCATにて熱いライブを見せました。
若手の登竜門的ラジオ番組「RADIO INFINITY」のMC・ハタノユウスケが進行していると、挨拶でBIGMAMAの金井も出てきて「音源聴かせてもらって、盛り上がることは確定した」という1日。
その通りとなりました。公式ではないのでメモ程度ですが、まとめたライブ速レポを書き記します!
音源とか載せてないのは最新の彼らをライブハウスで見てほしいからなので、SNSチェックしてね。
①台所きっちん
MCハタノさんもバンド名から可愛いバンドかと思ってたのと僕も同じで、前情報的にユーモアのあるバンドかと思ってたので、ここまでゴリゴリとした汗臭いバンドサウンドでビックリ。
つきみやウマシカてへのリスペクトを感じるけど、何より自分達のガールズロックを持ってることがひしひしと感じる。ラス曲のギターボーカルとベース2人の声量が重なるパワーは2倍以上でした。
②幻想痛
先日のセカランで見たときにも感じた通り、生きることへのキラキラとドロドロ、優しさと痛みを赤裸々にダイレクトに伝えるライブをBIGCATでも見せてくれた。
「勝手に関西シーンに魅せられてきました。今度は僕らの番です」と夢をここまで自力で引き寄せた彼らの鳴らす『大人主義』(間違ってたらすみません)は観客の大小ある夢持つ心にまで響きわたる。真摯に歌うボーカルはもちろん、見てるだけで世界観に没入できるドラムもなかなか見所でした。
③Marie's Girl
15分で5曲詰め込む様や、倒れ込むように弾く様、新時代を掴む意志を込めたMCなど、ライブでないと見れない感動を与えてくれたので、彼らの言う存在証明はできたと思うし、またこの箱で会える気がする。
現場を中心に注目を集めてるけど、歌詞の優しさ、真ん中さとかは10年代を越えて00年代のスリーピースロックにも通ずるところを感じる。つまりラジオを聴いてる層にも合いそうです。
「おねがいしまーす」「味変だと思って」とリラックスしながらも、唯一のHIPHOPとして存在感をしっかりと、会場とコミュニケーション取りながら、鋭柔自在のフロウ。自然体の中に重低音響くトラックが心地よい。これでライブは3回目程度と驚かせた802っ子。
クラブだけじゃなくて、いろんなところでライブをしていきたいと宣言していたが、これは各地のライブハウスの選択肢に入るエンターテイナー。
⑤Dignity Destination
寝屋川の高校生バンド。このボーカルさん、3月でたまたま弾き語り見て強い印象を受けた人だ。バンド頑張るって言ってたような気がするけど、もうBIGCATで出会えた。
その時のような古き良きロックスターのど真ん中を系譜して、その熱量を堂々とフロアにぶつけ合って、拳と拳の勝負だった。「何より笑顔で!」と言われた後にベースがカメラに向かってピースしてたの見逃さない。地面を何度も踏みしめて体全体でロックンロールしてた姿が焼き付く。
⑥Telepathy
シリアスでノイジーなんだけど、透明感のある歌声とスリーピースで各楽器が鳴らしてる音が分かりやすくて、とても良いコントラストに。強い曲がどっぷり届く。
オーディションの時はなかったのは、恐らく最後の曲。これは一応5月に企画に呼ばせてもらったことがあるから言うけど、当時は整理中の個性がギュッとなってて良い曲でした!4月から重ねてきたライブ数を感じる15分でした。
様々なロックバンドのスタンスがある中、面白いところを抽出してくれるバンドです。
⑦コロブチカ
京都代表!NEW AGE!
音楽って気持ちいいなぁ!
バンドって最高だなぁ!
そういった言葉通り、トリで1番晴れやかに音を鳴らしていた思うし、京都バンドのプライドとシンプルな気持ちで、会場を巻き込んでいたライブ。
終始若さ溢れるライオットは、『ユーズド・ユース』でしっかり序盤聴かせたのが効いてました。マジで。
⑧BIGMAMA(ゲスト)
ゲストのBIGMAMA。世代で言うとアラサーの僕とかになるかもしれないけど、今日恐らく学生バンド全員が惚れたでしょう。
純粋に圧巻だったし、生音ではないと生まれない5人のアンサンブル。東出さんがバイオリンを鳴らさないとあんな奥行きは生まれないし、金井さんと柿沼さんのボーカルとギターの絶妙なバランスはAIでは計算できない。もちろん「シークレットシークレット」の囁きも。
20年以上続くロッククラシックは、この時代になって、生ロックバンドじゃないと感じない筋肉をこれでもかと見せてくれました。特に今日は若者に負けじの攻めたセトリだったと思うし、触発させた7組は自信にしていいと思う。
MCは今日も少なめだったけど「今日出た若いアーティストに捧げます!」と話して始まったラストの『神様も言う通りに』は、歌詞の〈3秒あれば僕達は未来を変えて行ける〉も相まって大エールになったでしょう。
「フレッシュさに負けないように」(東出)
「我々も優勝の3組に残れたかな?」(金井)
「思わず絶対踏んではいけないミュートスイッチを押してしまう熱量」(柿沼)
「みんなに投票したい」(安井)
「本当に気合入った。刺激もらった」(ビスたん)
全力のBIGMAMAを見せてくれてありがとう、若き関西の学生アーティスト!
そしてミナホ出演権を獲得したのは、
- コロブチカ
- Marie's Girl
- 幻想痛
の3組でした。
関西シーンを盛り上げれればとエンディングでも言ってたけど、京都1組と兵庫2組と新たな裾野は広がってると感じる。
十代白書は出れなくなったアーティストへの架け橋となる貴重なイベントなので、来年もこれは続けてほしいです!