9月11日(日)に下北沢4会場サーキットライブイベント「旬は巡る。」が開催されます。
単発イベントも東京のみならず、各地で開催されてますが、
サーキットライブとしては4回目の開催になります。
ネクストブレイクの登竜門として、今年も40組のアーティストが出演します!
東京って、毎週してんのかってくらい、サーキットライブやってます。
そうなると出演者が似たり寄ったりになるんじゃないかと思いますけど、やっぱり各々色や個性が出るんですよね。
例えば8月に同じ下北沢で開催された「NEW LINK」というサーキットライブイベントがあったんですが、出演者が1組も被ってないんですよ。
でも互いに「あ、これはネクストブレイクだな」という出演者が揃ってます。面白いね。
その中で「旬は巡る。」はより愚直に、ライブをしたり、音楽を作ったりするアーティストが揃っている気がします。
四季折々感のあるタイトルに背いて申し訳ないですが、正直カラフルというよりは、
若き職人達が1つ1つ丁寧に作り上げた、シンプルなんだけど何年でも誰でも着倒せる服のような、
そんな日々の生活に寄り添う音楽を鳴らすアーティストが揃っている気がします。
毎年巡ってくる新しい旬の音楽から、耐久性のある、噛み応えのある音楽を、主催者も1つ1つじっくり吟味して、毎年並べている。
そんなイベントに思いますね。
あんまり僕のイメージをつらつら語ってもあれなので、そろそろ紹介に入ります。
ほな僕も負けじとじっくり全組紹介したいところですが、それだと伝わりづらくなるので、8組を厳選してピックアップしました。
どうぞ。
amanojac
名古屋発ツインボーカルスリーピースロックバンド。
愛知のライブシーンは今本当に勢いがあって、
コロナで大変な中、若手バンド20組ほどで2年連続全国ツアー組んだりと精力的なエリアです。
その中心にしっかりいたのが彼ら。
その活躍もあって、Eggsで常にランキング上位をキープし、名古屋のライブイベントでは欠かせない存在になっています。
でもその前から縁あって活動知ってますけど、結構もがいていたイメージも実はあります。
あるコンテストでは、他の同世代の東海バンドが優勝する中、入賞で留まったこともありました。
そういった経験を経て、少しずつ開花している見逃せないタイミングですよ。
当日も桐山さんの一度聴いたら忘れない熱いフレーズと、対照的にクールなオオタケさんのボーカル、らんこさんの躍動するドラムが響き渡ります!
Hello Hello
「奈良の若手バンドと言えば?」
この問いに彼らを答えなかったら、モグリですよ。
持ち味と言えば、ハイトーンボイスの使い分け。
2020年の夏福というイベントで初めて見た時は、まだ活動したてくらいだったはず。
で、今年の3月に見た時、音はゴリゴリ、声はメリハリ、空気は一変と、堂々としたライブ。
歌詞の甘酸っぱさが一気に広まっていました。情景が出る歌詞。来年、青春ドラマ主題歌する(予想)。
7月に発売された1stアルバムはタワレコ10店舗で発売。
いよいよ全国区へ歩みを進めています。
”これから始まる僕たちの音楽を聞いてくれよ”
MOCKEN
3月から8月までの全国ツアーも完遂し、ギターも正式加入。
最高な状態で、バチボコに8月・9月のサーキットライブを荒らすでしょうMOCKEN。
僕自身、昨年からずっと存在を気になっていて、やっと6月に大阪でライブを見ましたがヤバイ。
もうスイッチが入ったら、誰にも止められない。自然とお客さんも全身全霊でぶつかり合う、ライブらしい充実感に溢れたライブでした。
でもやっぱり歌詞もいい。
音源で聴くよりも、生でだといかに曲に全てぶちまけているかが分かる。
9月には大阪でammoと対バンも決定。TOKYO CALLINGにも出演。
正直、もう少しサーキット出演とか時間かかるかなと思ってたけど、もう掴まれたら抗えへんのは皆同じみたい。鷲掴みにされに来てください。
ORCALAND
今までこのバンドについて書いたことないんですけど、
インディーズ紹介アカウントとして、いつか書いてみたかったんですよね。
正直『0:22』を初めて聴いた時、「めちゃめちゃ良い曲だ!」と思いました。
でもこの曲をYoutube広告に出していたんですけど、ほぼ最初の5秒無音なんですよね…。
それってかなり致命的なことだと思って、そこで冷めた部分ありました。
そして年齢も正直あります。今や高校軽音出身バンドが関東のロックシーンの中心ですから、当時23くらいなのはギリギリかなぁとか思ってました。
ただ他も含めて、とにかく曲が良い。
そこからのORCALAND、僕の見る限りですけど、相手が10代だろうとも、かなりライブを重ねていました。
正直シーンも違うし、プライドの面もあったはず。
でも着実にその名を伸ばし、年齢的にはハンデもあったはずだった大手のNo Big Deal Recordsのオーディションでグランプリを獲った時、「やっぱり曲やライブなんだな」と僕が勝手に再認識したきっかけのバンドです。
『やってらんねぇ』は、このライブハウスのお客さん、出演者、関係者にとっても強いアンセム。
叫べれないけど、拳で応えたい。
徳永由希
関西からは先述のHello Helloと、カミコベにも出演した月と徒花(兵庫)がいますが、大阪からは徳永由希。このチョイスが旬が巡る。っぽいですね。
その理由は「うーん、まず聴けば?」とあえて言ってしまったほうが伝わる気もします。
隠し切れないピュアな鋭さが、よりJ-POPやロックなサウンドの味を引き立てさせるので、普段ロックバンド聴かない人にも届きそうだし、ロックバンド聴く人にはもっと届いてほしい。
新曲『茶番劇』もどうアレンジされているか楽しみ。
関西の多くのSSWから尊敬されており、9月にリスペクト企画も計画されている(進められている)とか。
先日弾き語りのライブ行きましたが、歌声とギターの音以外介在しない、すざましいライブでした。
フィルフリーク
『あなたの日常を少しドラマチックに。』
男女混声ロックバンド。
今年に入り4ヶ月連続リリースし、MVも1年で6本作成のハイペースぶり。短編映画も作ってる。もちろんライブもやっている。Oh、ハードワーク!
この透き通った歌声で、ラブソングを歌われたら堪らんね。なんとなく冬から立春頃の曲のイメージがありますが、新曲『アオに浮かぶ』の季節は夏。清涼感たっぷり。
弱さも脆さも兼ね備えているけど、汚れなき強さも内包されている。
癒されながらも、強く奮い立ちたい人へ。
マリースメック
MOCKENと同じ、埼玉から期待のロックバンド。
ツタロックのオープニングアクトとしてO-EASTのステージにも立った。
9月22日のワンマンもソールドアウト。
8月3日に発売したミニアルバム「TADE」を聴いてみてほしい。
七色の変化球の使い手ですよ。
しかもただのらりくらりってわけでもない。
強大なエネルギーに包み込まれるような曲もある。
結構、どの曲も意識ごと吸い込まれますね。
でもその中でも哀愁や夕暮れを感じるような『残り香』や『Sunny Side』は個人的に特段好き。
秋を内包しているような。9月にちょうど良いじゃない?
輪廻
正統派のイメージがありましたが、新曲『バンドマンきらいかも』で新境地を開いた輪廻。
こういうタイプの曲は歌わないのでは?と思ってたけど、しっかりモノとしているのは地力の高さでしょう。
コンテストでグランプリを獲ったり、大型のイベントに抜擢されたりしたけど、
大人からの「10代ガールズバンド」の鎧を脱いだ今が、輪廻史上一番強いのではと感じてます。
今回の出演者には他にも10代から活躍しているバンドもいるけど、しっかり「今」を焼き付けに来てほしいなぁと思いますし、それが分かるのがサーキットの良さですよね。
輪廻も最初に正統派って書いたけど、8月24日発売のミニアルバム、そんなことなかったりして。そんなワクワク感もあるバンド。
でも『大人になったらさ』のライブ動画でのMCが夢が叶っても、あなたの近くで鳴り続けるバンドになってる未来は見える。