邦ロック最前線情報局

元地方勢の目線から、邦ロックの最前線を

ヤングタイガー2022 クイックレポート

ヤングタイガー2022のレポツイートまとめました。
セトリも知らず、即感情のまま書いてますが、今知るべき若き虎達の魅力伝わればいいなー!


場所:服部緑地音楽野外堂

その名の通り野外なので、今年の季節、いろいろ対策・覚悟してましたが、自然に囲まれ、風も吹いているので、想像よりは全然過ごしやすかったです!
ちょっと日差しが強いなーと思ったら、日陰だったり、芝生スペースのところに行けば問題なかったし、何より座れるのはいいね。

フードのタコライスはめっちゃ旨かった。
2杯目行こうか思った。
もう1品あっても良かった気はするので、来年はロクロラ出店やな。(再入場できたので問題ないと思うけどね)

ライブレポ~


地方の野外で伸び伸びと歌わせたら敵わないですね。野外指パッチンはとても楽しいコミュニケーションでした。
フォークソング部の補欠と説明する彼らだから、高校や大学の中庭で鳴らせなかったかもしれないけど、その轍はこの日に繋がっていたのかもしれないし、また誰かのために繋いでいた。


最初は鉄とか鉛とかを思わす重い響き、「TOKYO COOL」って感じで、なんなら本当に良い意味で少し涼しくなったんだけど、「2週間前から楽しみにしてて、大阪の天気予報気にしてました」というMCで、一気に多幸感が高まった。
そこからの『ハイライト』がバチバチに決まって、『Boying』に入る前に弦が切れたけど、それを待ってる間がミニセッションのようで。しかも『Boying』のラスサビで風が強く吹いたのが環境も味方にしたようで。なんかもう非の打ち所のないカッコよさでしたね。


ボーカルの杉浦さんは裸足だし、『貴方日和』は自宅のベランダから歌ってるように伸びやかで。だから僕らも鼻歌歌ってるような安心感。
でも徐々に徐々にボルテージが上がっていき、『カレンダー』はもちろん、新キラーチューンになっている『じゃなくて』とショートチューンの『燦然と輝くとは』でフィニッシュ!…かと思いきやそこから昨年ライブハウスで聴いて衝撃的だったパワーを持つ『春風往来』!?
そりゃ死ぬて。ベースの方、普通に客席にいて安心した。



ボーカルの中心はギターのマサさんだけど、キーボードのタリラさんも歌うし、プログラミング?(Kantoku.というポジションらしい)Yunoさんも歌うし、単純にそのハーモニーが良い。サポートのドラムも生音の良さで支えてる。
『玄ノ歌』で盛り上げて、『一生あなたと生きていくなら』で純な気持ちにさせといて、『適切でいたい』で流れを展開させるのズルい。そして『ええじゃないか』で良い感じにうやむやに。続きのクリエイティブが気になるじゃないか。


一旦樋口大喜さん(FM802)のMCも入って、次はFM802今年1月ヘビーローテーション


野外のYAJICO GIRLは2016年のKANSAI LOVERS以来という。もちろんその頃とは違っていて『いえろう』も今のヤジコアレンジ。ヘビーローテーションの『VIDEO BOY』ももちろん。
過去から未来を繋ぎながら優しく背中を押す言葉とクリエイティブは、新時代系アーティストが増えても誰も通れてない唯一無二さを改めて感じた。今日はそこに地元・北摂というのも相まった。
それこそDannie Mayとまたやってほしいし、Ochuhismとはまだやってないんだね。



曲→曲前のプロローグの語り(でいいのかな)→曲→プロローグ…と3曲続いたのが初見ではかなり新鮮で。ステージの5人と頭上高くなびくヤングタイガーのバックドロップの間に、あるはずない映像がたしかに見えた。ただ今日はまだKindle無料版までというか、メイクファンタジーの真髄はここからまだあるぞと。4話目を大勢が買いに来るでしょう。
後半はどちらかと言えばライブバンドとしての強さを見せ付けた。『あばよ大泥棒』のキャッチーさと『夜間飛行少年』の名曲さ。幕引きまで美しい。オシャレな幕見えたもん。
いろいろ見えてるけど眼科は行きません。


ミディアムチューンの曲も混ぜながらだけど、コール&レスポンスの隙もない、ロックの余韻が醒める暇もないスピードで会場を一体に。
MCは「(日差しにあたって)ライブ始まる前から汗だらだらです」「汗でびちょびちょにして帰ろうと思います」と緩かったけど、『キンモクセイ』からの『敏感少女』は説明不要の無敵さでしたね。
途中マイクが聴こえないところ(もしくは風に流された?)はあったけど、それでも伝わってしまう迫力に、最後列からも拍手が起こっていた。


前にライブハウスで見た時は、神々しいというか影多めであまり表情見えなかったけど、今日はしっかり見えたからか、元々の凄みに温度感がとても伝わっていて、会場がずっと横揺れしていた。
ソウルフルに圧倒したラストの曲はボーカル→ギター(奏子さん)→ドラム→ベースと順に自らの音を極限に出しきりながら退場し、そして最後に一番パンキッシュなギター宇佐美さんが今日この1日を締め括るようにエフェクターを押す姿はロックンロールなトリの務め方でした。

多分だけど、最後に樋口さん出る予定をステレオガールの余韻がすごくて止めたんちゃうかな…さすがに予定通りか…


まとめ

本当に満足度の高い1日。
無理にお客さんに反応させない、曲の高いクオリティや個性で一体感や自然な手拍子を作るバンドが揃っていました。
そして本当に良いライブをしていると天も味方して、風が吹いたり、日が照ったりする。常識外のことがたしかにあって、これぞライブとなりますね!

梅雨の季節だけど、今後もこの会場でしてほしいし、ライブハウスとは違う分、関東のバンドはもちろん、関西のバンドにも足掛かりになるイベントになるでしょう。
また北摂にも魅力的なバンド増えているので、この野音は目標として必要な気がする。ハンブレも吹田メイシアターの次はここじゃない?
次回はバイハンは必須で。あとこっそり見てたけど今日来てたDAYBAGにもちょうどな目標だと思いますよ!


夏フェスが始まったー