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遊津場pre.月間ベストソング大賞!~2021年10月度

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ハロウィンは仕事だったので「休みたかった人」のコスプレをずっとしてました。本心じゃん。遊津場です。

10月は忙しかったなぁ…
まぁ勝手にミナホ全通したり、水面下で動いたり、シンプルに仕事が忙しかったりと、文面だけ見たら充実してるんですけども。月初に打ったワクチン2回目が遠い過去のようだ。まさか半日で副反応消えるとは。

急に冷え込んだり、キングオブコントあったり、ドラフトあったり、一気にムードは年の暮れ。紅白でどれだけTiktokの曲が流れるか予想でもしましょう。

それでは先月のベストソング&先取りアーティストです!

月間ベストソング大賞!


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○輪廻『お月様』

力強くそこそこ早いビートの曲なのに声がここぞという場面でパリッとかつ寂しさも含めて届く。
昨年から高校軽音シーン×Eggsのど真ん中とは少し違うとこにいた気がするけど、大型のイベントにも既に選ばれるなど、横から快速列車を飛ばしてメインシーンに定着しそうな勢いを感じるガールズバンド。


○ofulover『革命序歌』

ここ1,2年で出てきた若手バンドとは違う、1つ上の「若手バンド」と言われてきた世代のバンドの圧倒的ギラつき。そしてここには確信もあるし、リスナーも確信させる力がある。
どっち見てんだ、こっちだ。と言わんばかりの覚悟と誇りを感じるロックチューン。


KANA-BOON『Re:Pray』

歌詞見ながら聴きたい曲。もう理屈とかなしに鮪さんの説明するには言葉が足らない思いがダイレクトに、でもポップに伝わってきて、それだけで泣けるね。これが歌の力。
ワードを繰り返す感じとかはいつものKANA-BOON節で安心感。年末フェスを湧かしてくれ!


○ハルカミライ『ベターハーフ』

逆にこれはメンバーの顔を見ながら聴きたい曲。これが真のライブバンドだよね。
いつの年齢になっても、帰郷する時に色褪せない名曲になっている。大人とか東京とかのサイズ感の変化がじんわりと進む。優しすぎるだろ。
EPも勢いだけの曲は少なく、誰の生活感にも必要なグッドソングの応酬。


○BBHF『ホームラン』

野球で例えながら進む凡人の視点が、いきなり空とか神とか宇宙とかの視点にかなりダイナミックに変わる展開なのに、その動きから生まれる風がメチャクチャ気持ちいい。
スポットライトは至るところにあるのに影にいちゃうことを肯定でも否定でもなく「ほんとバカだよな」と笑い飛ばしてくれるのが、こんなにも安心するなんて。Galileo GalileiからBBHFになってあまり聴いてなかったけど、尾崎さんは邦ロックに必要な存在だと分かった。


HoneyWorks feat.Kotoha『誇り高きアイドル』

素直に聴いてもエモいし、逆にこの曲も1つのイメージの強制?とも考えちゃうけど、それをぶっ飛ばすほどに夢追う人全てに関係する応援ソング!
HoneyWorksが初めて刺さりました。


○橋本絵梨子『今日がインフィニティ』

この初期衝動って何周したら出会えますか?こんな大人になりたいんですけど。
特に25才以上の人には聴いてほしい。深みと最後のロゴの創作力のとまらなさにたまらなさよ。


○空白ごっこ『開花』

このミニアルバムに関してはまた別でまとめたくなっている。しかし『天』のカッコよさはすごい。『カレーフェスティバル』は美味しい。


○Siip『オドレテル』

アダムとイヴの時から歌ってます?そんな神話的アーティスト。でもそれを表現するために最新鋭なサウンドなの面白いよね。特にこの曲は魂のすり減り方が半端ない。唯一の側に戻るんだという強い意志。でも叶わないことも知っていて、ただその弱さは気付きたくない。
ほぼ『ヴァイオレット・エバーガーデン』な曲。TVやってたばかり。タイムリーすぎ。
配信ライブも見たけど神々しい。



そして今回の大賞は…

King Gnu『BOY』!


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『王様ランキング』は見てないのだけど、この曲すごい。多分同じ歌詞でブラックな曲調にしても名曲になれる。
でも今回は言うならメルヘンに振りきっている。それができるのも圧倒的技量と、この4人の信頼関係なんだろう。MVからも伝わってきてハッピー。
突如異質なギターの出現も飽きさせない。そこがなんか加えてストーリーメイクしてくれていて、勇気に触れながらニコニコ聴けちゃう曲。



月間先取りアーティスト大賞!

先月、厳選先取りさせていただいたアーティストは以下の5組です。

  • 雪村りん/トンボコープ
  • 実験的音楽
  • 弁天ランド
  • Kamisado
  • Young Kee


このただでさえ相当有望なメンツの中、ベスト先取りアーティストは……





弁天ランド!


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<紹介ツイート再掲>

☆さらに深めてみる

青々としたバンドシーンに汗臭くレモンサワー片手にぶっ込んだとしても愛されそうだなと感じます。そもそもの曲自体も聴き続けたくなるキャッチーさと共感性があるし、ライブでのその入り方も好き。
今やっと良い味が滲み出てきたようで、今後もライブはもちろん、映像作品にもどれだけ収まりきらないか、幅広い世代に伝わるの楽しみ!

SSW雪村りんとしてもバンドトンボコープとしても魅力的。あるゆえの企画に出るなど、同世代にはもうそのセンスは知られている模様。『路地裏宇宙』の広け方は美しい。
Kamisadoはきっかけがあれば全国のサーキットライブやラジオにも重宝される存在。既に関東では実力派として活躍してるので、ユーモアもあるセンスを伸び伸びと発揮してほしい。実験的音楽もオッと思うトリックで名前に負けない活躍を期待。出だしから話題のYoung Keeはこの勢いを保つか。

今月も先取り様でした!

あとがきー

マジで忙しかったのですが、先月は濃い~曲がたくさん出たかもです。
年末フェスやイベントの情報解禁も増えてきましたし、気を抜かず体調管理をして2021年を駆け抜けましょう!