先取って紹介したかった。
そんな機会はあったけど、眼力不足で紹介できなかったアーティストを贖罪のつもりで紹介するこのコーナーも3年目。なんで意外と読まれるねん。辞めれへんやんか。
別に僕が取り上げたからって運命良くなるとかはないし、(少し元気になったとかはあってほしい)
いつ知るかなんてクソほどどうでもいいんですけど、
そういうの体験をすると、先取れなくて悔しいとかより「なるほど!」と勉強になることが多いんですよね。
今年のそんな発見を与えてくれた4組を紹介します!
1.ひかりのなかに
最大出力の歌声と明るいサウンドは聴き手の心を1つにするんだけど、
どこか孤独とかやりきれない気持ちもそこには帯びていて、
そこが同年代にも支持されている10代ロックバンド・ひかりのなかに。
このバンドを知った経緯なんですが、
僕が「インディーズバンドの歌詞、○○がち」みたいなの羅列したツイートをしたことがあって、なぜか全国の10代バンドマン中心にツイートが伸びちゃったことがあるんです。1000いいね行って、ドラムスキーさんからもいいね来た。
その中にひかりのなかにのメンバーさんがいて、たまたま固定ツイートの音源聴いて、「こりゃいいな」となって、後々よく聴いてみようリストに入れてたんですよ。
しかし忘れもしないその翌日、ひかりのなかにがROJACK入賞!
普段は将来的にROJACKに入賞するようなアーティストを紹介するというスピードがウリなので、先に入賞されたら「あ、先取れなかった…」と思って一旦見送ってきてるんですよね。でもそれで優勝できなくて、それでも今後ブレイクするでしょ!と思ったら紹介するというスタンスにしてます。優勝できなくても、キュウソネコカミやNovelbrightみたいなパターンもありますから。
で、見事優勝しました(笑)
恐らく送っていた音源がライブ音源そのままだったので、「めちゃくちゃ良いけど優勝はどうなんだろうな…」と思ったんですけど、迸るパワーで一蹴しましたね。
その後の活躍は知っての通り。
あの時、リストを入れた当日にしっかり聴いていれば!
邪魔をしなかったということにします。
2.ヤユヨ
実は結成初ライブを見てます。
カミコベの10代限定出演オーディションライブでした。
その時、優勝はanica、準優勝はmy sister circleで、3位がヤユヨでした。
記憶が曖昧なのですが、ステージから飛び降りて同じ曲を2回してたような…
なのでその時は「あぁ楽しそうだな」くらいにしか正直思わなかったです。
初ライブですしね。
でもいきなり3位だったんで、その後時々動向は気にしてたんです。
しかし4月にオーディションがあってから、そこまで動いてはないのかなという印象で、いつの間にか追わなくなりました。
それで次に名前聴いたのはミナホ出演で、初MVがマカロニえんぴつのはっとりさんに紹介されて、年末はもう次世代枠に一気に取り上げられて……
とにかく早かった。たしかに若手バンドの注目を集めるスピードは年々早くなってるとは思うんですけど、
ここまで関西シーンをごぼう抜きするバンドはなかなか出ないんじゃないか。
それはヤユヨがやはり他とは抜けている感性を持っていることの証明でしょう。
3.さんひ
僕もTwitter歴が長くなってるからかもしれませんが、普通の日タグするようなRAD好きの女の子だった気がするんですよね。
18祭の参加が決め手なのか表現者として活動されて、その活動が嫌みなくフォロワーにも支持されるようになり、他のSNSやYouTubeも活用しながらフォロワーがどんどんファンに変わっていく。そして未確認フェスティバルのライブ審査にも選出。なんかすごいもんを92年生まれの外野に見せてくれてるなぁと、わりと開拓の価値観が変わりました。
「これは先取りSSWとして紹介していいのか?」と思って手をこまねいてたんですけど、もう黙るしかない。MV良い曲だし。
今後は生ライブを重ねるのか、ネットのインフルエンサーとして成長するのか、幅広いクリエイターとしての質を高めるのか、全部するのか。増えてく周囲の取り上げる人間の能力も試されそうな人です。
4.Bye-Bye-Handの方程式
もうシンプルに年齢を勘違いしてました。
2017年にミナホで配布されてたコンピCDで存在を知ったんですけど、他のバンドが20代中盤だったので同年代かと…当時恐らくまだ高校生なのにクオリティが遜色なくて分からなかった。その後、未確認フェスや十代白書で名前を見て「え!?10代!?」となりました。
もちろんそこから関西インディーズシーンでは注目の存在となり、
遂に今年はNo Big Deal Recordsのオーディションでグランプリを獲得!
早熟になることもなく、今もなお取り巻く音の体温が上昇しています。
昨年は共催イベントにも出演くださり、10バンドの中の2番手として盛り上げてくれましたが、
今はもっとトリで、夜も更けた時間にどんなアクトを見せるのか気になるバンドです。
まーとーめー
とは言えまだまだ羽ばたいていくのは、これからの4組です。
なんなら今まさに、このタイミングで知るのがちょうどいいかもね。
僕も価値観をアップデートさせながら頑張っていきます……(笑)