風貌からは、au「LISMO」がブームになっていた時のflumpoolやNICO Touches the Wallsのような爽やかイケメンバンドマンで、
フェスブームの中で洋風サウンドを武器に『エマ』や『オリエント』といったノリやすいキラーナンバーを生み出し、
フェス受けが飽和し、ポップが流行り始めたとき、その両方の良さを包括した『平成ペイン』を生み出し、
新作の『No.999』『パラノーマルワンダーランド』今では蔓延るポップを完全にバニラズ色に染め上げて作品にすることに成功している。
go!go!vanillasの曲を追っていけば、2010年代以降のロックシーンが分かる。
そんなバンドに成長したと思う。
個人的には1つの大きな武器を中心に時代を駆け抜けているというよりは、
時代に合わせて、よりカメレオンのごとくの変化と進化を常に更新していっているという印象。
プロ野球に例えると、時代を経て、豪速球の160km/hが当たり前になり、ツーシームなど動くボールが当たり前になろうとも、
常にバッティングフォームを模索し続け、安定して毎シーズンヒットを打ち続けているという印象。
いつになっても美女ティーンエイジが似合い続けてるもんね。
だからフェスブームで出始め、今風の若者の風貌しながらも、同時期のKANA-BOON、キュウソネコカミ、SHISHAMOよりも、なんだか玄人感が常にあったのだ。
だから「これぞバニラズ!」というのが、他に比べて弱いんじゃないかと思う時期もあったけど、
今では「一生底が見えないんじゃないか!?バニラズ!」に変わってきているのは、流行り廃りが猛スピードの現代で、ペースの落ちないヒットメーカーはすっげーカッコいい。
そして今回の『パラノーマルワンダーランド』を聴いて、あ、これは抜け出してきたな?っていうのついに感じた。
持ち合わせている自然体の爽やかさは残しつつ、大人の余裕を魅せる美しいポップセンスはついにバッティングの真髄を得たりなのでは。
go!go!vanillas - 「パラノーマルワンダーワールド」 Music Video - YouTube
ただ、そんなプロフェッショナルさ出しつつも、バンドメンバーのキャラクターは年々面白みを増している。
ビックリするくらいコスプレやコント調が似合ってるしね。
それもよりSNSで個人を監視される時代なのを、逆手に取ってるんだろうなと感じる。
ともかく常に時代に合わせ変幻自在に適応した結果、時代の一歩先に行く方法見つけ始めたなと感じる。
コツコツとした若きヒットメーカーから、一気に首位打者クラスの令和を代表するバッターになれる気がする。
それはベテランにして成績を挙げ、首位打者獲得、日本代表選出、2000本安打達成した稲葉篤紀みがある。
常に楽しいを提供してきたgo!go!vanillasが、プリティ復活ブーストも経て、
どんな『マジック』を繰り出すか、楽しみな時代にしたい。
それでは、この辺で。