アルカラ、
cinema staff。
この2つのバンドの共通点は、
このバンドを好きになってしまうと、
ギターロック=どっちかという方程式から抜け出せなくなるところだ。
どんな若手バンドも介在できないし、
その若手バンドの多くが尊敬する存在するギターロックである。
どちらもツインギター2本(もちろんリズム隊も半端ないのだが)で、こんなに幅広い表情を出せるのかと驚嘆してしまう。
アラート音のように鳴り響いたかと思えば、次の瞬間には別の希望の世界だったり、闇の世界だったりに誘う……
ホントに楽器は4つか?と疑ってしまう。
さらにここに魅力的な歌詞が、
このバンドにはある。
歌謡曲のように男心と女心を日本語の持つ艶やかさをインテリジェンスに活かす中に、エロス、遊び心、衝動さを見事な配分で表現することで、聴き手の本能と理性を喜ばしてくれる歌詞を書くアルカラ稲村さん、
ノスタルジックな歌詞で常に自分の現在地を教えてくれるような、優しくも背中を突き動かす歌詞を書くcinema三島さん。
特徴は違えど、両者の激しく、時にメロディアスなギターロックをさらに引き立てさせるし、それに埋もれないことが分かるゆえ、歌詞も輝く。相乗効果がすごい。
そんな2組のコラボなんだから、待ってましたという気持ち。
ただ互いに互いの良さを出さなければならないので、求められるハードルは高いだろう。
で、越えてた。
元々仲良し2組。バンド合体というエイプリルフールの嘘も「ありうる」と信じる人続出したとか
上記の通りである(笑)
田原さん脱退したばかりだったし…
対バンはもちろん、昔から度々両者の会話の中によく互いのバンド名が出てる。
スタイルだけじゃなく、どちらも郷土愛が強いというのもその要因なのかな。
今回のMVも繋がっており、
互いのMVのラストには互いが互いの特徴的なリフを弾く(互い今回の曲の初めの部分なんだけど)シーンもある。
そして曲は互いの特徴が思う存分発揮されていた。
優しい光に包まれながらも、どこかミステリアスにギターを鳴らすcinema staffと、
大人な雰囲気を醸し出しつつ、時おり入る遊び心とピュアさも残ってることを示唆するような歌詞をインテリジェンスに鳴らすアルカラ。
互いのファンは今回の作品に満足だし、余計にツーマンには絶対行くという気持ちになれたはず。
さらに、互いの定番曲のカバーと、
本当にコラボした曲が入ってるとのこと!
聴き逃したくないね!
いろいろ雑に語ったけども、まとめ
とはいえ今まで興味が薄かった人は、
技術がー、世界観がー、と言っても、
あまりYouTubeではピンと来ないと思うし、それが互いのファンの悩みの種だと思う。
音の表情の豊かさはやっぱり音源やライブで聴いた方がより伝わる。
かといって変にアピールすると「俺っち、本物聴いてるぜ!」感が出てしまい、
誰でも受け入れるのが魅力のライブハウスという文化をとても大切にする両バンドに失礼に思う。
最近上のステージへどんどん登ってるのだが、年齢が中堅やベテランと言えるこのバンド。
若い子に新規参入にはたしかに少しハードルがあるかもしれない。
そんな不安を解消するために僕が言えるのは、このバンドは常にまだまだ若々しいから安心して聴き始めて。
というところか。
両バンド、いつまでも少年の心を忘れてない、というのは本当にあるんだろうなというくらい、全然攻めてるし、常に新しい。
いまだに新曲のたびに、次の手法にただただワクワクできる。
なのでどこから入ってもファン歴関係なく楽しめる。その上、過去曲の中にはあなたが気に入る手法の曲も高確率で存在している自信がある。
なので安心してにわかでもライブを見てほしいし、特にアルカラ稲村さんの話芸は達者すぎるので期待してほしい。
トークイベントですら行きたい。
かなり取り急ぎで書いたので、
正確な情報じゃないところもあるかもしれないが、もし頭の片隅にこの両バンドの名前が残ったのならば、オススメなので、ぜひライブ会場で見てみてください!
そしてコラボ作品、早く買いたい!
それでは、この辺で。