雑コラすぎる。
第2回!ロックバンドパワプロ査定!
~あのバンドをパワプロっぽくアーティスト能力をデータ化してみたら、どうなるでしょう?~
前回は【ONAKAMA勢をパワプロ査定してみた】、
というのをやったんだけど、
思いの外好評だったので、
(これがそれ)
Twitterで(僕が懇願して)査定してほしいバンドを募集し、
その中で名前が上がった中から、
クリープハイプ・グッドモーニングアメリカ・KEYTALKを今回は査定します!
まぁ中立的、客観的で頑張って判断してますが、
多少の(いや完全な)主観はお許しください(土下座)。
もう売れてるバンドなので、
皮肉るというより、
いかにスゴいかが分かる方面のブログになると思いますよ(シャキーン)。
ルール説明
パワプロとは国民的野球ゲームです。
そのパワプロでは野球選手の能力をA~Gで評価してます。(今、Sもあるんだっけ?)
例えば野手(バッター)なら、パワーや走力や守備力、
投手ならコントロールやスタミナをA~Gで表してます。
ホームランをバカスカ打ってた松井秀喜ならパワーはAとか、そんな感じです。
今回もそれをバンドっぽく当てはめて、
・詞
・サウンド
・歌唱力
・ライブ
・アイデア能力
・メンタル
の6項目を各バンド査定します。
アイデア能力っていうのはまぁ、
セルフプロデュースとかグッズとかの意識とか、そんな曲を聴いてもらうために何工夫してるか?みたいな。
あとは個性出てるかとか。
まぁ見てるうちに分かります。
C以上は評価高いと思ってください。
リリーフエース クリープハイプ
ポジションは毎度なんとなくです。
- 詞…B+
- サウンド…B+
- 歌唱力…C+
- ライブ…C
- アイデア…C+
- メンタル…D+
あのガラスを引っ掻いたような癖のある高い声。
でもハイトーンボイスだけなら、売れないインディーズにも多くいる。
クリープハイプがすごいのは、
あんな声に様々な感情を乗っけられるよう、詞とサウンドを調整してる点。
優しさに溢れたい曲では、あの声の癖に勝る優しい歌詞を作り、
エモさに溢れたい曲では、少しだけあの声の強さを活かしつつ、
悲しさや空しさを表現したい時は、結構あの声を表に出して、
怒ってる時は、あの声を完全にがなり爆発させるための詞曲。
癖のある声に、これを可能にするなんて、
相当どの感情の言葉にも見識がなければ無理。もちろんサウンドの多様性も。
なのでここは評定をトップクラスにした。
正直歌だけの力なら、
他の同年代・若手バンドからは一線を画してると思う。
明らかにタイアップの種類も数も違うし。
となるとさらに上のステージに行くには、
横との繋がりや、
声と「セックスしよう」のイメージが先行してること、
SNSの活用みたいなことになるのか。
でも群れたり、迎合するクリープハイプは微妙だよね。
そうでなくてもタイアップの多さだけでなく、
楽曲提供や小説家デビュー、
アウトデラックス出たり、ヤクルトスワローズとコラボしたり意外といろんなことやってると思う。
それでも天下まで取れないのは、
やはりJ-POP勢からしたら、声なのかなぁ。
素人相手の商売の苦しいところは、
ちょっとでも「ん?」と思われたら、
次、選ばれるまでは大変ということ。
はっきり言ってLDH系聞くような人が、
「ちょっと変な声だけど、聴き続けたらクセになった」となるほど忍耐強いとは思えない。
それでも”寝癖”や”ABCDC”に感動する人はもっといると思う。
まずは邦ロックファンから「エロやSEX」だけのイメージを取り除きたい。
ただまぁクリープは、好きな人だけ好きでいいってファンは考えそうだよね…。難しいところ。
7番 レフト グッドモーニングアメリカ
- 詞…C
- サウンド…C
- 歌唱力…B
- ライブ…C
- アイデア…C
- メンタル…C
正直、影は薄くなっていってるよね。
まぁそりゃ毎年若手は出てくるわけだから。
もちろん今も”未来へのスパイラル”や”空ばかり見ていた”レベルの良曲は出している。
”鉛色のスターゲイザー”なんか、とてもカッコいい。
でも「進化した!」「変化した!」とはパッと思われないはず。「やっぱり伸びやかに歌ってるな」のまま。+たなしん
こうなるとアルバムもそんなんだろ、と手が伸びづらくなるし、若手が選ばれちゃう。
ただこういうのはブルエンなんかもぶつかりそうな壁だよね。
多分曲だけ勝負なら、他をCの評定はできなかった。
ただここにきて、自主コンピやフェスがあるのが活きていると思う。
コンピのコンセプト的に、いつまでも若手バンドとも共演しやすいだろうし、八王子=グドモとしたのは活動においてデカい。+たなしん
これがアイデアとメンタルのポイント。
それでも今、変わろうとしている。
たなしんがYoutuberになったのもそうだし、
ベストアルバムを出すのもそう。
個人的に一昨年金廣さんが提供したアニソンもすごく良かった。すぐ「これグドモだろ?」と分かったし。
ベストアルバムをきっかけに調子が上向いたバンドもいる(NICOや忘れらんねぇよ)ので、それに期待したいし、なんか上向きそうな気はする。
言っても邦ロック界に広がる「これグドモだろ?」の安心感は高いからね。狙い通り、新規ファン獲得への名刺代わりになるだろう。
5番 サード KEYTALK
- 詞…C
- サウンド…B
- 歌唱力…C
- ライブ…B
- アイデア…S
- メンタル…A
こういう音楽ブログ書く人は、大抵KEYTALKのアイドル化を批判するけど、正直僕はそれに違和感しかない。
それはかなり強い意思を持って、狙ってやったと思ってるから。
フェス受けも、ビジュアル受けも。
元々テクニカルなロックバンドだし、
色んなタイプの曲を作れるバンド。
アルバムも飽きさせない工夫が多いと感じる。
その自信があるからこそ、
思い切った賛否両論なスタンスを取れたんでしょう。入り口が”MONSTER DANCE”だろうと、顔だろうと、捕まえたら絶対離さないという気概は、絶対ロック。
まぁ転売のブログで書いたように、
邦ロックは自己の感情中心で語られるべきものなので、
KEYTALKが好き嫌い、ロックへの愛があるないは、各々が決めればいいでしょうが、
KEYTALKにとっては、このスタンスが正解だったのは間違いない。
結果、横浜アリーナ埋めてるんだから、間違いなく勝者だよ。そんなバンド数えるほどしかいねぇよ。
むしろここまで成功しないと、めざましTVにも取り上げられない邦ロックの現状を示したとさえ思う。後付けかもしれないけど。
天才系ならまだ、いち早く取り上げられる可能性あるけど、
KEYTALKは天才タイプではないし、大抵がそう。でもそういったバンド達がライブの場数やMVだけで注目されるのは正直厳しい。
KEYTALKはKOGA RECOADSというインディーズ愛の強い事務所のエースだし、そういった大抵のバンドに光を与えるために、自分達は批判に晒されても、様々なバンドの売れ方の道を拓いていくんだ!という自負を強く持ってるんじゃないかな。
バンドマンは取っ付きにくい人だけじゃなく、お渡し会するような人もいるんだと、批判受けるの込みでメディアに発信する。
この考えもロックでしょ。考えすぎかな。
でも横アリでするようなバンドです。
そこまで考えてもおかしくないと思い、アイデアはS評定です(シャキーン)。
まとめ
今回は結構3バンド、結果に理由を後付けする形で書いてます。
こうすると売れるまでの過程に惹かれてるファンから「本当を知らない!」と言われそうですね。
前も書いた通り、好きなバンドはもはや自身の心の一部だし。
でも全部のバンドにそう思う必要はないでしょう。ガチ勢になるにも限度はあります。
ただ聴いてみて、ガチ勢にはならないかなーと思うバンドには、ちょっと一歩引いて売れた理由を考えると新たな楽しみ方が芽生えてくると思いますよ。
「売れた理由が分からない!おかしい!」と突っぱねてしまうと、自分の好きなバンドが進化した(挑戦した)時に、変化に付いていけなくなると、いろんなファンを見てきて思います。
アーティストは「飽きられる恐怖」と常に戦う仕事です。
その結果、自分の好きな姿に変わらないこともあると思います。
それを否定するだけじゃない物差しを気になってる程度のバンドで養うのは、これからも好みの音楽を楽しむためにも大事じゃないでしょうか?
その結果、そのバンドを好きになったり、フェスで空き時間を埋める程度に興味を持てば、
バンドとしても万々歳だろうし、その層に対して何をしてくるかで、バンドの寿命も変わるかもしれません。
ここに逆行するバンドこそバンド!
っていう人も、通常の流れを知ればなお、
そのバンドが引き立つでしょう。
クリープ、グドモ、KEYTALKはまさにその寿命の伸ばし方が様々だなぁと、データ化して思いました。
それでは、この辺で。