邦ロック最前線情報局

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転売がダメな理由を考えてみた

転売厨嫌い?
僕は嫌いです。
はれのひ被害者は可哀想だけど、
もしその人が転売厨だったら、さらに着ている服を切り刻むくらいには嫌いです。


転売厨は悪い人です。
詳しくは調べてないけど、犯罪でしょう。
ただまぁ警察がいちいち一件一件動く案件ではない。
ちょっと先輩に小突かれて「暴行罪!暴行罪!逮捕!逮捕!」と喚いてるのと警察から見たら、残念ながら一緒。
ビール瓶で殴ったらあかんけど。


そして転売厨はもはや別人です。
音楽チケットやCDを、食べ物とか、アクセサリーとか、電化製品とかと同じ目線として見てます。
正直この時点で説得は無理です。
馬の耳にビットコインです。

  • 僕はこの3番目がとにかくキーだと思うんですよ
  • やっぱり転売がダメな理由は感情的な理由でしかなくて、それが正解だと思うんです。


この「音楽商品はその他商品とは別物!」を掘り下げていけば、
既に転売厨の馬の耳野郎は撲滅できないにしろ、
そこから購入する人だったり、出品予備軍みたいな人は食い止められるんじゃないかなと思うんです。

ただこれって最強に感情論なので、Twitterの140字なんかじゃ収まらないんですね。溢れ出る想いがー。

転売厨って罪の意識はないにしろ、やっぱり悪いことしてるのは雰囲気的に分かってるからか、何言われても大丈夫なよう、理論武装(クソみたいな言い訳)はきっちり準備してるものです。
そんな馬の耳鹿野郎にたった140字の感情論で論破は難しいでしょう。


なので今回、その転売がなぜダメかという心理的カニズムを長ったらしく僕なりに考えました。
これを転売馬鹿野郎を止めるというよりは、
転売商品を買っちゃいそうな友達を止めるためのメゾットになれば幸いです。


(わー、なんかところどころ論文みたいな言葉選びしてるー。読んでて眠たくなりそー)

一緒にしないでくれ


転売厨が使うフレーズとして「でも君も自分の興味ないものを高額でほしいって言う人いるなら、売るでしょ?」が、あります。

例えば学校のお昼、弁当を持ってきてたのを忘れて、500円のコンビニ弁当買っちゃって、昼休みにありゃーと思ってる時に、弁当忘れた空腹な同級生が「1000円で払う。釣りはいらん」って言ったら貰うでしょ?

転売厨からしたら、これと一緒らしいです(まずこれ故意にやってるやってないが違うのに)。


たわけ。



弁当は食べたら脂肪の一部にはなるだろうが、心の一部にはならないだろうが。

その理由はね、

音楽は心の一部


音楽を聴いてるとき、何を考えてますか。

僕みたいな、この記事を読んでくれてる音楽好きの人は、聴きながら自分の情景と照らし合わせてるんじゃないかなーと思うんです。

行ったライブで流れたことだったり、
友達のカラオケで歌ったことだったり、
この曲は最近会ってないあの子が好きだったなーだったり、
絶望した時に聴いて泣いたなーだったり、

ファンというのは笑われるかもしれないけど、マジで「あの時に音楽で人生救われた」と感じてます。

音楽好きじゃないと共感は得られないかもしれませんが、
僕らはつまり、音楽の中に自分の記憶の欠片を捧げちゃってるんですね。
となるともう、好きな音楽って正真正銘自分の一部なんですね。

記憶、心と言っていいでしょう。
その欠片を捧げた音楽、もしくはアーティストの作品は聴いたら、無意識にテンションは上がり、体のどこかは制御できなくなる。人と場合によっては自然に泣きます。これ音楽は酸素じゃなく、神経ですね。音楽は自神経です。


そんな自分の神経捧げるほどのアーティストにはメチャクチャ感謝したい。
だからそのアーティストのCDやライブチケット代やグッズ代って、「勝手に自分の心を捧げちゃったことに対してごめんなさい&ありがとう代」だと思うんですよ。

個人の重い思いを勝手に乗っけて、アーティストに責任を生じさせたわけですから。

だから払えるのであって、自分の「心」に関与してない転売厨という存在にお金を払う必要はないんです。
「本気で好きなら金に糸目付けるな」?
アーティストと自分の間に介在してくんな。不法侵入じゃ。

コンビニ弁当の例で言うなら、もしその弁当が「ローソン社長があなたのために作った唯一のお弁当!」みたいな特別なものなら、まぁ他人に渡さないでしょう。
音楽関連の商品は、ただの紙切れだろうが、使い道の分からないグッズだろうが、ファンにとっては全てがそのレベルに値しちゃうんです。だってそのアーティストの曲は既に自分の一部ですから。
好きなアーティストの何かが転売されてるとモヤモヤするのは、自分の過去の感情を転売という悪で染まった手でまさぐられてるからなんですね。


これをもっと頭のいい人がまとめたら、転売厨を精神的苦痛として罰金、まで行かなくても個人情報開示まではいきませんかねー?


まとめ


ライブ代もグッズ代もアーティストがしっかり話し合って決めてます。
細美さんなんて、すっごくそこにこだわってるようです。

アーティストという世界は「ファンには平等に希望を」「学生にも夢を届かせる」などいい大人が本気で綺麗事を考えてる世界です。

私の実体験からしても、こうした業界は凄くあいさつやコネが大切だし、関係の縺れで嫌がらせも多いです。
ブラック企業とは違いますが、好きなことで生きていくのは大変だなぁって感じてました。

こんな感情本位な世界だからこそ、感動も生まれるし、隙につけこむ輩も生まれます。

ただこの輩を社会が封じ込めようとしすぎると、ルールにがんじがらめに縛られるし、表現もどこかシステマティックになるのは、今の世の流れを見ての通りです。TVとか、スポーツとか。
ライブでも全員いちいちチケットの本人確認してたら、ライブ時間が減らされるだろうしね。


なので最終的には個人個人の意識です。
それはロボットみたいな無感情な行動ばかりを許さない意識です。

ロボットが踏み入れていいところ、悪いところというのは、amazarashi「古いSF映画」の中にもありますね。

人が人である理由が、人の中でしかないのなら、
明け渡してはいけない場所、それを心と呼ぶんでしょ

どれだけIoTが進んでも、
正解が生まれてはならない世界は存在します。

それは教育と医療・介護、そしてエンターテイメントです。


僕は元々そういった業界のことを高校生に教えてた身として、そう思いました。



みなさんがその線引きができますように。
それでは、この辺で

千年幸福論

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