邦ロック最前線情報局

元地方勢の目線から、邦ロックの最前線を

バンド名って大事だよな

例えば『Flower』という名前のインディーズバンドがいたとする。


これで検索すると、まずLDHグループの女の子達が出てくるし、yuiがやってるFLOWER FLOWERも出てくるし、いろんなバンドの『なんたらFlower』という曲も出てくるし、国内外のフラワーアレジメント的なものも検索に引っかかる。

よってその『Flower』というバンドにたどり着くのは面倒くさい。


この"面倒くさい"というのが実にやっかい。この"面倒くさい"の中には、「いやそのバンドの曲名も一緒に検索すれば出るでしょ」「そのバンドの出身地も付ければ出るでしょ」という僅かすぎる行為も含まれる。

時間にして1秒。
正直手間にも思えないような手間。
だけど手間。


実はここって発信者と受け手でかなり差があると思う。
だってメチャクチャいるんですよ。『Flower』みたいなバンド名のバンドが。他には『Flower Girls』みたいなのが。


まだアルバイトをしたことない人とか、部活入ってない人には分かりづらいかもしれないけど、「そこまで説明しないとor簡単にしないと分からない!?義務教育本当に受けてた!?」って機会、本当に多い。でも立場逆になれば僕もそう。
しかも今の情報化社会によって、広告ではファーストインプレッションがより重要になってます。YOUTUBETwitterのとかでもついつい見ちゃうとかあるでしょ?

特にアーティストなんて、ネットにあげたら、不特定多数の趣味モードで気を抜いてる人に届けるわけだから、こういう僅かな手間のせいで、届いていない可能性、メチャクチャあると昔から思ってる。
現にミナホでチラシとかいっぱいもらったけど、一発で覚えたバンド名と覚えれなかったバンド名あるんだよね…


もちろん「メンバーが花沢、花田、華子、父が華道の偉い人の4人だからFlowerじゃなきゃダメなんです!」みたいな人もいるだろうし、
そんな名前によるハンデがあろうと、楽曲やライブの良さで跳ね返せばいいだけの話なんです。
実際「HAPPY」や「joy」って名前で若くして名声挙げてるバンドもいるしね。今joy解散したの知って悲しんでるけど。
「2」はサラバーズの流れがあるから却下。大胆な名前よね。


でも「04 Limited Sazabys」とか「NICO Touches the Walls」とかさ。
正直よく見ると「なんだそりゃ」って名前なんだけど、なんか語感はすごくいいよね。
KANA-BOONとか本来ただの虫ですよ。しかも虫界でも地味。
でもなんかその語感チョイスとかフォントとか他者から見たメンバーの感じとかと何となく合ってて、そこは無意識なのかもしれないけど、そこに唯一無二のセンスあることが分かる、気がする。

まさに「名は体を表す」という感じで、名前でなんか伝わってくるものがある、なんかしっくりしてるっていうのは、実は売れてきているバンドには往々にして感じるものです。
でもあまりにありきたりな単語や文字列だったりすると、それを感じにくくはなるんですよね。「なんでその言葉背負った?」みたいな。


もちろん結果論でもあるんだけど、個人的にまとめると、「なんだそのバンド名!」ってバンドより、「なんでそのバンド名?」ってバンドは少しハンデがある気がします。
面白がられるのはまだしも、不安がられたら損だと思います。

しかしそれはインパクトがあればいいわけではなく、意味のない英語の文字列やなんてことない日本語なのに、でもなんか意味がある感じがある気がさせたり、しっくりさせたら僕は無性に聴きたくなります。そういう尺度でバンドを漁ってみるのもいいんじゃないでしょうか。

まぁだからと言って改名して名前考えるくらいなら、いい曲作るほうに頑張って下さい。むしろ乗り越えたら必ずその音楽は本物ですから。つまりHAPPYはすごい。





ちなみにこの「遊津場」って名前、トータルとしては満足だけど、若干語感と見た目がごちゃってなってるのが少し不満です(笑)
名前に「つば」ってあるのは少し汚いよなぁ……


それでは、この辺で。

Lucy

Lucy

  • HAPPY
  • ロック
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