邦ロック最前線情報局

元地方勢の目線から、邦ロックの最前線を

「#邦ロじじばば勢」のタグ使ってる人はこのバンドが絶対刺さる

突然最近出てきたこのタグ。
個人的にはいい感じに20代社会人を絞れていいなーと思いつつ、まぁ娯楽ごとで年代区別は難しいよな、とも感じざるをえないこのタグ。


そんなことより、僕はこのタグを思いきり利用して、若手社会人には絶対刺さる、まだインディーズなバンドを急遽紹介します!
(若)じじばば勢と定義しましょうかね、僕は。


僕も25才なんですけど、
社会を知ってきたからこそより分かる、心身に若さが消えてきたからこそより分かる、周りが立派になってきたからこそ分かる、あれ?なんで生きてんだろう?本気で思い始めてからこそ、刺さるロックバンドをとりあえず4組挙げます!


他にもいろんなバンドがあるんで、その時はリプください。紹介します(笑)
あと普通に10代や大人世代にも通じるからね。

それではどうぞ!


最早、年齢か。テンゴちゃんにも着いていけない(笑)

キュウソ・ゲス極世代の最終兵器!Emu sicKS


Emu sickS / メタモルフォーゼ MUSIC VIDEO - YouTube

↑『あの頃思い描いてた大人になれたかな?』




関西の社会人バンドというと、ナードマグネットを思い付く人も多いでしょう。大型フェスにも引っ張りだこの日本語パワーロックバンド。

今そのナードに続くんじゃないかという、関西の社畜バンドが何組かいるんですが、その筆頭グループにいるのが、このEmu sicKSです。


当人達も社畜であることを公表しており、一時期ドラムのはやお氏のブラック企業ツイートシリーズは巷で話題となりました。(今はそれなりにまともな会社に転職済。多分)

まさにその社会経験が滲み出るような等身大な歌詞も魅力的で心に刺さりますが、僕が注目したいのはそのリズム。
ちょうどこの、(若)じしばば世代って、KANA-BOONやキュウソが出てきて、フェス受けロックブームになりつつある時期に大学生あたりだった人が多いと思うんですが、もしそのブームに乗ってフェスにハマってた人がいるなら、このサウンドはまず気に入ると思います。
パワフルなんだけど、キャッチー。でもちょっとクセもあるみたいな、少し分かりにくいからこそノれる、あの感じ。
まずは『トランジスタ』をどうぞ。

しかしそれが決して量産型なものではなく、個性があり、年々進化していることは、ついに昨年、全国流通版デビューを果たしていることが証明してます。
生のドラムは本当にハリケーンです。

また、キュウソのセイヤさんがCDショップでの写真をアップした時、手にはEmu sicKSのそのアルバムがありました。今もなお、その実力を認めている証拠でしょう。


僕も昨年から追い続けていますが、バンドを辞めずに続けてきたからこそ、関西ライブシーンでなくてはならない存在感が増してきていると思います。
ぜひ、社会の縛られた風習に飽き飽きしてる人は聴いてみてください。

夜明け前のジーニアス <情報解禁:2017年9月1日>

夜明け前のジーニアス <情報解禁:2017年9月1日>



ユニーク→涙腺崩壊。レベル27


レベル27「27才」official MV - YouTube

↑『27才に僕はなった。自殺の予定もなくなったよ』



こちらも関西シーンから。
別のバンドでも活躍する実力者が集まり結成されたオールドルーキーバンド。
見放題、ミナホ、そして今月初の流通版発売など、結成約2年でさすがの活躍を見せている。

紙袋がトレードマークでもあり、ライブでも随時に遊び心がある。

しかし実力者と言ったが、その実力がありながらなかなかブレイクに至らず年齢を重ねたメンバーの苦労を痛いほどさらけ出す歌詞が、印象的なツインボーカルから繰り出され、そのギャップに心が掴まれる。

『27才』や『コンビニエンスシンドローム』でも、「もうここまでくると死ぬのすら馬鹿らしい→だったらやるしかないのです」という曲中の物語のメッセージがグサグサと刺さり、まさになんとなく社会人になった人にとって格好の応援歌となっている。

どの曲も捨て曲なくそうだから凄い。



It's My Life。insomnia girl

insomnia girl『10分前後の戦争』(MV) - YouTube



こちらは関東シーンから。
MVからも分かるように、就活面接を題材にしたこの曲が共感を呼び、一定の伸びを見せた。
もっとティーンズに刺さってもおかしくないと思っていたが、やはり同年代からの支持のほうが高そう。

青学卒で、帰国子女で、社会人という、顔以外ほぼ川上洋平(本人談)なボーカルから繰り出される言葉のリズムは、やはり10代バンドのそれよりインテリジェンスで、初期のRADっぽさも感じさせる。
ぜひそれを『10分前後の戦争』に気になった人は英詞中心の曲『Echo』やEggsの曲も聴いてほしい。

一周回って赤裸々な曲が、(若)じじばば勢にじわっと染みるはず。



プチブレイク中。まちがいさがし

夏に遠回りする/まちがいさがし - YouTube



『ラブソングに騙されて』がスマッシュし、着実に知名度を伸ばすまちがいさがし


もちろんこの曲もいいし全体的にそうなのだが、(若)じじばば勢に聴いてもらいたいのがこの『夏に遠回りする』や『少しずつどうでもよくなる』。
年を重なるにつれ、なくなっていく(枯れていく?)感受性や増えていく諦めに対して、しっかりフォーカスされたこれらの曲は、スリマのような精神安定剤を処方してくれる。
おかげで大人になっても忘れてはいけないものを思い出させてくれる。
スリマとの対バン、面白そう。

社会人で男性バンドでありながら話題のずっと真夜中でいいのにのような立ち位置を手に入れた稀有なバンド。それはネットの使い方どうこうより、社会人になってからも音楽を諦めなかった彼らだからこその書けた曲が与えてくれた立ち位置であり、ぽっと出のバンドではこうはいかない。

その静かにも確固たるポリシーに、勇気をもらえる。



まとめ

他にも合うバンドはまだいます。
ほろ苦いリアルな恋愛を歌わせたら右に出る者のいない、シベリアンフィッシュツリーや、心優しきダメンズの華麗なる逆襲、いつまでもそのテンポでなど。今年ブレイクのネクライトーキーなんかも結構歌詞はこの世代向けですよね。

最近は10代バンドにもとてもいいバンドが増えまくっていますが、やはり一般的な大卒を越えた年齢になってもバンドをやり続けるというのはとても大変なことだそうです。

だからこそ30手前くらいのバンドのなりふり構わない感じがある、あの一瞬に賭けるライブのあの感じや、楽曲のクオリティの高さ。
時々売れっ子バンドよりもすごく心を震わせてくれます。



そこには同年代ならではの感覚もあるので、ぜひこの4組からいろんな諦めないバンドを探し、特有の強さを感じてください!








それでは、この辺で。