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今更レビュー② Mrs.GREEN APPLE『TWELVE』【逆に今】


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↑この頃ですね


Mrs. GREEN APPLEが最近気になるので、再入門(『Progressive』の音源は持ってるので)してみたいなーと思い、
フォロワーさんにオススメのアルバムを教えてもらいました。

 

噂には聞いてましたが、思ったより断トツで1stフルアルバム『TWELVE』がオススメだったので、はい聴いてみました。

 せっかくなので、第2弾の今更CDレビューをしてみます!

 

第1弾KANA-BOONでやったんですよ。
クソほど読まれませんでしたが。

 

www.yutsuba-rock.net

 

 

いきなり総括 

まず最初にこのアルバムから邦ロックというものに入ったら、
「へい!あたくしはこの5人に一生ついて行きますぜ!」
と言っちゃうタイプのバンドであることを証明してますね。
今までMステとかで流れる音楽にしか興味がない人からしたら、想像の2枚上手をついてくるバラエティ豊かな楽曲群と曲中のアイデアに、今までの音楽観が変わってしまい、陶酔してしまうと思いました。

特に4曲目『藍』→5曲目『キコリ時計』→6曲目『私』の曲調の変わり方は、RADWIMPS4の『ギミギミック』→『05410-(ん)』→『me me she』くらいの幅広さを今の僕も感じずにはいられなかった。
これを邦ロック初心者が聴いたら、新たな世界の扉が開いた感覚がすごいだろう。僕もRADの時そうでした。だから今でも陶酔してる感覚はあります。

 

 

それと同時に、数年聴いている邦ロックリスナーが嫌いじゃないのに、聴き込まれない理由も一つ考えられました。

その理由はその陶酔枠に既に何組もいるからなんですよね。
BUMP OF CHICKEN
RADWIMPS
SEKAI NO OWARI……
どうしても「若き天才」「少しダークな面もある」「楽曲がバラエティ豊か」と共通点があるので、
ここら辺と比較されてしまう。比較されてしまうのがすごいことなんだけど。

だから「好き。好きだけどもうお腹いっぱい」って、
ミセスが現れた時思った人少なくないと思う。

 

ただこれが今更レビューの面白いところで!
今のミセスを見てたり、TWELVE以降のインタビューを読んでるから勝手に感じ取れているんだけど、多分、大森さんはこのこと気付いていたと思う。

このアルバム聴いて、実は前述のこと以上に感じたことがあって、
それが「まだ大森さんのやりたいこと、全部やれてねぇな」という、大森さんの中のいじらしさとか、不満足感がすごい伝わったんですよね。もちろん、今を知ってるからですけど。

『キコリ時計』や『庶幾の唄』とかでも、もっとカントリーチックなサウンドとか、ゲーム音楽に使われるサウンド入れたかったんじゃないか?とか、
『愛情と矛先』『パブリック』『ミスカサズ』ももっとギターの活かし方を考えて、もう少し歌詞以外で細かな世界観の差別化を図りたかったんじゃないか?とか感じました。

むしろこの時からそう思ってないと『鯨の唄』や『WanteD!WanteD!』みたいな曲の振り幅にはなれないんじゃないかと思う今のミセスなんで。

 

当時のインタビューを読んでみても、このアルバムは「挑戦」は一つのテーマになってるそうです。
実際に『No.7』で和太鼓、『庶幾の唄』ではフルートいれたりして、『ミスカサズ』はベースになかなか難しい注文をしたようです。
でもまださすがに本人達の技術不足だけじゃなく、
当時ド新人だから初めてのことだらけだったろうし、
レーベルからの信頼度的・金銭的・時間的にも縛る制約が多くて、
そこまで理想的なサウンドを現実的に作り上げられるのは無理だった。

その代わりと言ってはなんだが、大森さんの作る詞や歌い方の強み、ボーカルセンスが色濃く出ており、その結果ある意味世界観は統一されているから、人によっては心に刺さりやすい作品ではあったのだと思います。 だから人気なんでしょうね。

 

でもなんかそれは大森さんの本意じゃないというか、 
「このままいっても既視感ある天才だ!」
「この5人なら!もっともっとやれるし、それを超えられる!」
みたいな気持ちが強く感じる。

だからもう次はもっともっと考えつかないような進化を見せるために、今できるこのバンド、というか大森さんの全てをつぎ込んで、邦ロック界隈への強烈なご挨拶と、他のメンバーにも次を考えさせる緊張感を与えるための『TWELVE』。

プロ意識が相当高いことで知られる大森さんなら、そう考えているんじゃないかということを思ったアルバムでした。

 

…… 

 

そして今、実際に良い意味でミセスのスタイルみたいなものが分かりづらくなり、ロックシーンの中でも確固たる独立的な立ち位置にいることに成功しています。 

アルバムダイジェスト聴くだけでも、結成当初からの強みである大森さんの強さを活かした曲はありつつ、時に豪華なバラード、時に打ち込みのすごい非日本的なチューン、かと思えば 『青と夏』のような、とてつもなく突き抜けたロックチューン!
本当に『青と夏』聴いた時は、逆に「これ本当にミセス!?」となりました。

そこにはプロミュージシャンとしての自覚とともに、単純に演奏レベルがグググと上がり、大森さんの果てしなく広がる歌作りの世界を他の4人が十二分に出せるようになっている気がします。

 

どっちにしろ大森さんのみがフィーチャーされるバンドという印象は完全に払拭されました。
天才を擁するバンドの関門を越えましたね。これは強い。

 

この今を作るために、『TWELVE』はかなり厳しいスケジュールの中でも、大森さん自身はもちろん、各メンバーのアイデアというアイデアを捏ねくり回して出した、
Mrs. GREEN APPLEがどこにもない”Mrs. GREEN APPLE”になるためのアルバム」という印象を受けましたね。

 

あれ?思えば、この次のアルバムの名前は『Mrs. GREEN APPLE』でしたね?(まじで偶然で書いてビックリしてる)
セルフタイトル付けれたということは、このアルバム、相当彼ら自信ありますね。気になってきたな。

 

でも本当に繊細な大森さんがいながら、ここまで折れずに来ている、

これからどうやって、さらにロックシーンを捲りあげていくか楽しみですね!

 

 

 

 

それでは、この辺で

 

TWELVE

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