邦ロック最前線情報局

元地方勢の目線から、邦ロックの最前線を

先取り邦ロック遊津場の上半期ベスト10楽曲!

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もう題名の通りですよ!!
2018年、ここまでのベスト10!


前置きいらないね?
でも少しさせて。

  • 「継続応援型」インディーズ紹介アカウントとして、Twitter以外でも最近活動の場を広げさせていただいているアカウントの主観です。
  • なので、他よりもインディーズ視点の選抜かもね。知らんのあったら聴くべし!
  • 他にもいろんな素晴らしい邦ロック知識人(ブロガーとか)がこういうのやると思うので、読み比べてみてください!


じゃ、10位から順にいくっスよ!
最後のまとめには今年気になった新星とかも少し書いてますから最後まで是非読んでください!

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↑こいつもっと活かしたい



10位:insomnia girl『10分前後の戦争』

insomnia girl『10分前後の戦争』(MV) - YouTube


もうこれ言うの今月4度目だけど、
中毒性がメジャーバンドのそれ。

最近知ったから衝撃が強いだけか?
いや、これは年末まで口ずさむやつ。
まぁ僕も社会人で就活してきたので「面接がテーマ」というのは、惹かれやすかったかもしれないが、学生でも誰でも歌詞に共感できるはずだ。

一番好きなところは、「それと英検3級持ってます」という自虐からの最後「I wanna be a ……」という決意まで持っていくまで流れが気持ち良すぎる。

元々3月に『Echo』という曲に惹かれて先取り紹介して、たしかその時にこの曲もEggsで聴いてたような気もするけど、またMVで歌詞も合わせて見ると、より伝わってくるものがある。
やはり良いMVだったらしく、『Echo』に比べてぐんぐん再生回数が伸びている(『Echo』もタイプの違う良曲です)。

関東の”社畜系ロックバンド”に、
今後も注目だ。




9位:fibgloo『くだらない一日』

fibgloo/リトルダイバー【MV】 - YouTube
↑MVはないので別の良曲。

今年に入って何件もレビューを書かせていただいている、アンダースコアレコーズ様の肝いり(かつ好評だった)企画、袋とじコンピの中の1曲。第3弾もあるみたい。

このバンドも去年に僕自身も先取りバンドとして紹介してたから知ってたけど、『リトルダイバー』もそうなんだけど、このバンドの肌寒くも陽が心地よい、春が近い冬の日のようなサウンドはかなり特徴的な武器だと思う。
その中で『くだらない一日』という曲は、ミイラズやパノパナのように言葉の乱射砲のようなAメロから、ゆっくりとしたBメロに入り、サビで解放するという個人的にも好きな展開だが、先述のバンドとはまた違った雰囲気をまとっているから、ミイラズとパノパナが好きな僕にもかなり響いた(特にミイラズはかなり好き)。

特徴的なハイトーンボイスもその要因の一つなのだろうが、このオリジナルな雰囲気もなかなか出せない特徴だと思うので、このまま突き進んでいって欲しいという思いも込めて、パノパナの『フカンショウ』よりも上位にしました。パノパナのアルバムもかなり良かったけどね。



8位:ハンブレッダーズ『DAY DREAM BEAT』

DAY DREAM BEAT

DAY DREAM BEAT

  • ハンブレッダーズ
  • ロック
  • ¥250


歌詞の一小節、一小節が、音垢で2万RT 5.7万いいね貰えるレベルの共感値。
さすが人気ツイッタラーでもあるムツムロさん。日々のTwitterで研究もしてるんだろうな。

ここまで音楽好きに寄り添った曲はない。純粋に「歌」への感謝を歌った歌。
しかも自分の好きな曲というのは、ちゃんと自分にだって向けられていることを気付かせてくれる歌詞なので、
この1曲を知っているだけで、他の好きな曲も改めて好きになれる。

青春時代はスクールカーストにいたというメンバーが、

「一緒に帰る友達がいなくてよかったな」

と歌った曲で、全国デビューを果たす…
最高の意趣返しだな(強い復讐心があるかどうかは分からないけど)



7位:シベリアンフィッシュツリー 『贅沢症』

シベリアンフィッシュツリー 「贅沢症」MV - YouTube


遊津場的5月優勝楽曲。
音楽は魔法とか何とか言うと、ややこしくなる状態になってしまったが、
この曲に関しては魔法という表現が一番しっくりくることは間違いない。

ありきたりな言葉は使ってないのに、想像を掻き立てさせる歌詞センスに見事にはまるギターロック…
胸の内にキラキラした感情が降り注ぐこれはやはり魔法。

ROJACKライブ審査までいったバンドだが結構マイペースに活動してるみたい。
でも、売れそう。


6位:teto『拝啓』

拝啓

拝啓

  • teto
  • ロック
  • ¥200

tetoの意地というか、本当に今残せるものを全て出し切ったような曲。

これから完全にフェスのメインステージを目指していくバンドになる中で、売れることにより生じる様々なしがらみに対する覚悟と、インディーズ時代を支えてくれた人への感謝が尋常なく詰まっているように感じた。
「不器用だから、思いは全て曲で」を本当にやってのけるバンドはかなり少ない。特にSNSな現代で。

ライブは見たことないが、激しいながらも圧倒されて動けない感じなのかな。
ライブで騒いでいい気になってる問題児の鼻をえぐり取って欲しいね。



5位:THE ORAL CIGARETTESReI

THE ORAL CIGARETTES「ReI」project documentary video - YouTube


正直、オーラルにこんな曲が書けるとは…という曲。

オーラルは全体的にハイスペックでインテリだから、
個人的に「メッセージ性」「テクニック」「エロさ」を、
曲ごとにテーマを持って調整して出せるから強いバンドだと思っている。
その中でも「エロさ」が抜群だから、そこが目立っていた曲が知られる曲になってる印象だった。

でもこの曲はエロさはほとんどなく、テクニックもシンプル。
とにかく「メッセージ性」にこれまでになく振り切った曲となっている。
そこが僕には非常にちょうどよく響いた。

それはこれまでバンド活動の中でいろんなタフな経験を乗り越えて身についた、山中拓也という人間としての果てのない力が、「震災」というテーマで素晴らしい花を咲かせたかのように感じ、胸を撃たれましたね。この曲が作れるバンドならオリコン1位も当然です。


……まぁ実はこの曲、ネタ動画メイカーのもりもりさんの「君の名は。」MAD動画で知ったんだけどね(笑)



4位:RADWIMPSカタルシスト』

カタルシスト

カタルシスト

カップリング曲が変に話題になってしまったけど、まず本当にこの『カタルシスト』の良さも注目すべきだと思う。

ラジオの先行オンエアも聴けなかったので、Twitterで噂を拾ってたんだけど、なんかいろんな過去曲が引き合いに出されていて、ただただ興味が深まっただけだった。

でもそれがすごく正解でこの1曲にセツナレンサな要素もシュプレヒコールな要素もG行為のような要素もOne man liveな要素まで入っており、 結果また新しいRADWIMPSが生まれていた。

去年、BUMP OF CHICKENの『記念撮影』という、最後まで優しい朴訥な曲調なのに、曲の世界観の凄みが深すぎて、多くの人の音楽観をざわめかせた名曲があった。(僕の中でも去年トータルで2位の曲)
この『カタルシスト』も全てがローテンポではないが、激しさが少ないながらもRADWIMPSの凄みを感じ、その『記念撮影』を思い起こさせてくれた。

正直、歌詞と世界観の作り込みで言えばBUMPが上だが、手数や表現力ではRADが上だろう。
ちょっとレベルが日本最高峰すぎて話ができないが。



3位:ネクライトーキー『オシャレ大作戦』

ネクライトーキー MV「オシャレ大作戦」 - YouTube


どうでもいいけど多分僕の書いたブログで一番ネクライトーキーの記事が読まれてます。

ネクライトーキーは、アニメだ。 - 出会い厨より、情報厨


聴けば聴くほど、ネクライトーキーを知れば知るほど、この曲が名曲に感じてくる本当に不思議な曲。

ポップ過ぎず、でもロック過ぎず。
皮肉っぽく、でも嫌みなく。
熟練の技術、でも親近感があり。


この理由はブログにも書いたけど、コンテンポラリーの生活の朝日さんという、色んな立場から音楽シーンを見て、ライバルの飛躍、仲間の引退、ボカロやネット周りの栄枯盛衰を知るからこそ、もっささんというボーカルに出会え、書けた曲だろう。


そしてこの曲はまだ「旅の途中」感がある。(それも多分わざと)
そういった期待感も煽らせてくれているのが、ヒットの理由でもあるだろう。
次はどんな手で。朝日さんの「大作戦」に今後も期待。


2位:Radio Bestsellers『栞』

尾崎世界観作詞・作曲FM802「栞」MV フルver.(FM802 × TSUTAYA ACCESS! キャンペーンソング) - YouTube


「RADIO CRAZY」などの大型フェスも主催するラジオ局のFM802が、毎年春に新生活応援ソングみたいな形で発表する曲の2018年版。
毎年様々なボーカリストが参加して歌うのだが、今年曲を作ったのはクリープハイプ尾崎世界観で、ゲストボーカルにフォーリミGEN、sumika片岡、スガシカオあいみょん、ユニゾン斎藤。


とにかく尾崎世界観、天才だな」「このレベルのロキノン系ともなると、ボーカリストとしてもすげぇな」の感想に尽きる。

普段自分で曲を書いて演奏しながら歌っている彼等が、しかもかなり特徴的な歌声として揶揄されることもある彼等が、ボーカリストとして与えられた曲を表現するのに専念すると、ここまで聴き手の脳内をカラフルにさせるのか。"歌うプロ"でもあることを知らしめてくれる。

しかもその特性を完全に活かしてしまう尾崎世界観。自身も特徴的な歌声を持つバンドマンだからこそ、声についての見識が、ちょっと他の同業のプロと比べても段違いだったのかもしれない。
でもクリープハイプのイメージでは出てこないようなアイデアで曲も詞も彩りまくっている。

やっぱりこれは1つの天才だろう。
これもブログ書いて、実際に802で働く方が引用リツイートしてくれたからか、長期的に読まれてます。

FM802「栞」のボーカルがあの6人の理由を考察! - 出会い厨より、情報厨



1位:BURNOUT SYNDROMES  『君をアンインストールできたなら』

1位はBURNOUT SYNDROMESの2月の新アルバムの中のMVもない1曲です!!!
だから買うか、せめて借りるかしてほしいです!


あまりにもいいアルバムだったから、レビューブログもしちゃって、そこに詳しくも書いたけど、本当にBURNOUT SYNDROMES「歌う百科事典」って感じで、この曲はあらゆるバンド史上、最も現代的な語彙力を多く使ったラブソングじゃないかと思ってる。

ふんだんな言葉が出てくるから、聴いてて遊び心も感動も感じるから何度聴いても飽きないし、何よりそんな言葉達をまとめあげていることに、編曲技術以上に、若くから注目され、いろんな苦労をしてるけど「最後まで言葉を妥協することだけは絶対しねぇ!」という意地のようなものが強く伝わってきた。


ついに今年の夏にはROCK IN JAPAN FESにも出演が決定している。
これを機転に様々なロックフェスで「名前は知ってるわー」というお客さんを一気に引き込むことが始まるかもしれないな。
この曲は演らないかもしれないけど(笑)

今一番カラオケで歌いたいバンドはBURNOUT SYNDROMES ~新AL『孔雀』を聴いて - 出会い厨より、情報厨









…………とまぁ、こんな感じでした!


他にも気になったバンド


以前つぶやいたけど、TOP7,8くらいはまぁすんなり決まったけど、後2枠はかなり迷った。

今年見つけた個人的にスーパールーキーの立ち耳スコティッシュフォールドchick in wisteriaも候補だったし、ofuloverナードマグネットバンドごっこといった実力派も凄かったし、普通に米津玄師の『Lemon』も最強。


曲の完成度やテクの巧さでは、そりゃもっと売れているバンドが上位にあると思います。
僕の見方は各アーティストにそれぞれハードルがあって、それをどれくらい大幅に飛び越えたかを重視してるので、まぁインディーズもよく入った順位になりがちですかね。


まとめ

なんか最後はブログの宣伝にもなってましたけど(笑)
やっぱりいい曲聴くと140字では収まらんのですよ。


これから下半期も多くのバンドが進化して名曲を作ったり、とんでもない新星が出てくると思います!
個人的にはインディーズ開拓アカウントなので、下半期はROJACKや未確認フェスの結果とか、ミナホは誰が出るかも気になりますね!


このアカウント自身も上半期は他のアカウントに比べて差別化が図れるような出来事が少なからずありました。
と、同時に「何をすべきか?」というのもより深く考えています。


時々言葉足らずでご迷惑をかけることも何回かあったんですけど、これからも温かく見守ってもらえると嬉しいです!




それでは、この辺で。
最後はインタビューさせていただいた、ぼっちぼろまるで。

うたうぼっちのテーマ

うたうぼっちのテーマ

  • ぼっちぼろまる
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