邦ロック最前線情報局

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日本一早く今年のここまでの邦ロックを振り返る


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2,3年後に全国区になる!


そんなインディーズバンドを開拓するうえで、
ちゃんとメジャーバンドだったり、
徐々に全国区になりつつあるバンドだったりも、
まとめてチェックしてるんだけど、

今年まだ突然変異みたいなバンドはいないな。


しかしそれは、
ただ良いバンドがいないってわけではないと思うので、
その要因を考えてみたわけです。


それをしていったら、そのまま、
今年のここまでの邦ロックを振り返ることに繋がりましたので、
まぁ読んでみそみそ。
最後には今年下半期期待のバンドも書いてます。




去年、突然変異バンドが多すぎて、感覚が狂ってる説

文中に出した突然変異っていうのは、
やっぱりYOUTUBE再生回数が極端に伸びた、
ってことです。

「そこだけで判断するな!」って、
声もあると思いますが、
もちろんそんなことは知ってるし、
僕が紹介する際は、
ちゃんと他の面も見てるのでご安心を。


で、去年の同時期くらいで、
あまり邦ロックをしっかり追ってなかったら、
「いきなり出てきた!」と感じる若手バンドは、

・嘘とカメレオン(現:293万回再生)
・Saucy Dog(現:325万回再生)
・リーガルリリー(現:290万回再生)
・reGretGirl(現:196万回再生)

などなど。


これに加え、マイヘアやyonigeの活躍で、
ninth apolloやJMSに代表される、
ライブバンドへの注目もかなり増していったことで、
ハルカミライやkoboreなども、
どんどんフューチャーされていたし、

加えておいしくるメロンパン緑黄色社会パノラマパナマタウンといった、
コンテスト出身バンドが地力つけてきてて、
その成長曲線が上記のバンドと被ってた。


要するにいろんなタイミングが重なって、
去年は突然変異というか、
花開くきっかけを掴んだような若手バンドが、
メチャクチャいた気がする。


だから去年と相対的に今年は少ないと、
そう感じてるんじゃないか、
という説ですわ。


コンテストで結果を出したバンドが、
どう全国区に成長するかスピードがまちまちな中で、
結構昨年は被ったのに加え、
若手ライブバンドが昨年たくさん発掘されてたおかげで今、若干飽和気味かな。

ちなみにリーガルリリーと一緒で、
今年はあいみょんが関ジャムに取り上げられてブレイクしてるけど、
昨年の段階からメジャーデビューしてたので、
ちょっと同列とは言いがたい。



若手バンド、渋滞説

結構僕はこっちもあると思う。

My Hair is BadsumikaSUPER BEAVER
打首獄門同好会、04 Limited Sasabys,
ヤバいTシャツ屋さん、Ms. GREEN APPLE

注目され始めたのは2014,5年組が、
今年、ことごとく武道館クラスの会場になったり、
TVデビュー・タイアップを果たしていると感じる。


ブレイク年の線引きは難しいんだけど、
少しのきっかけで、
あっという間に来たなぁ感が強い。


ここ5年程、相変わらずフェスブームだし、
明らかに邦ロックに対する、
メディアの使い方も変わっているし、
SNS等、ネット周りの環境も変わってるので、
バンドの”ブレイク席数”は、
やっぱり増えてはいるんだろうけど、

そこに対しこの年代は、
年功序列を守らず(守る必要ないけど)、
「待ってました!」と一気に座りに来た印象。

それはsumikaやビーバー、打首は、
注目されるまでは下積み長かったし、
チャンスを活かす地力が、
2012,3年頃のバンドよりあったのもあるだろう。


ただあまりに一気すぎて、
中堅バンドの人気・実力が衰えてなかったので、
そのバンドも分かりやすく上昇はできてないものの、
新たな増えたフェスにしっかり出るなど、
ちゃんと現状の席は守っているので、
結局、席が少ない状態になっている。


そして去年の突然変異の若手大量発生。
さらにこれに触発される、
フェスブーム前後のバンド。
しっかり練る生き残り策。

その結果、多様化されるロック。
さらにアイドル、アニソン界からの進出。



そりゃ今年は順番待ちなうえ、
なかなか新しいスタイルのバンドも、
現れづらいでしょう。


つーかBiSHにあんな盛り上げられたら、
ガールズボーカルバンドどうしたらいいんだか。
って昨日ライブTVで見て思いました。


新たな転換期に突入か?


まず2017年で【フェス受けバンドブーム】、
みたいなのは完全に終わったのかなと思う。


2015年秋にヤバいTシャツ屋さんという、
もう若者とフェス受けがあれば、
何でもOKみたいなバンドの、
最終形態のような存在が出てきて、

オシャレなSuchmosが大ヒットしたあたりから、
その終わりは始まっていたと思う。

その反動で去年は新たな歌ものタイプのバンドがたくさん出てきたのではないか。

嘘とカメレオン以外は、
歌詞の世界観で勝負するタイプだし、
昨年後期に出てきたtetoやCHAI
ハンブレッダーズなどのバンドを見ても、
『踊れるロック』の使い手はいない。


その『踊れるロック』の中心にいたバンドも、
さすがに曲で勝負するようになってるし、
いざとなれば踊らせることができる。


ただ力強い系ライブバンドは、
早くもHakubiで食傷気味。
アイドルがそれを担おうとして、
早急に席が埋まってしまった。


となると今年はこれから、
とにかく歌のいいバンドが、
来るのではないだろうか。

「ライブが盛り上がる!」よりは、
「ライブで聴きいる!」に、
重点をおいたバンド達。


実は去年からその方向性で、
頭角を見せつつあるバンドが何組かいる。


お待たせ!遊津場的、2018年これから期待のバンド!!


まず今「おらんな」と言いつつも、
今年、ブレイクしつつあるバンドは、

・Mr.Nuts
・ネクライトーキー
・Half time Old

だろう。ちなみにMr.Nutsは僕の紹介バンド、
ネクライトーキーはブログも書いてる。
リズムは軽快だが、歌詞力の高い歌ものバンドだ。


ここに続きそうな、
「とにかく歌のいいバンド」は、
やっぱりそれを僕は見越していたので、
僕の紹介バンドからになります。
でもちゃんと再生回数伸びてます。ドヤァ

  • ofulover
  • 長靴をはいた猫
  • Plot Scraps
  • シベリアンフィッシュツリー

紹介バンドでは、この辺りではないだろうか。
今後RadicalismやOrganic Call、
atelier roomは入ってきてほしい。


それ以外で今注目されているのは、
the shes goneにユアネスか。
歌詞力の高い歌ものである。


そして今面白いのが、
10代のバンドの奮闘も目立っている。

  • Mr.ふぉるて
  • レイラ
  • 青はるまき
  • シロとクロ
  • Absolute area

などなど、突然変異はまだかもしれないが、
サニカーのような存在になれそうなバンド候補が結構いる。
ここらへんもパーティー感のあるタイプではないのが肝。

またthe shes goneやユアネスもそうだが、
これらはコンテストで見出だされたバンドがほとんど。
近年のコンテストの質も、
ロックシーンの席取り合戦激化に伴い、
上がっているのだろうか。




もちろん超能力戦士ドリアンのような、
新・盛り上げ担当のバンドもいるし、
WANIMAのように流行やコンテストとは関係ないところから、突然出てくるライブバンドも間違いなく今年中に出てくるだろう。


ただ僕は今全体として、
大体5年くらいでシーンが変わってきたのを見てきて、
今度はとにかく歌のいいバンドが、
今のシーンを掻き回すのを、
音楽シーン自体が待っている気がしてならない
と、

ここまでの若手バンドの流行、
ブレイク中のバンドの進化を見て、
感じています。


今年下半期はリズム以上に『歌』自体に、
注目して音楽を聴いてみたら、
ブレイク前に知ることができるのではないでしょうか。


それでは、この辺で。

勿忘草

勿忘草

  • 長靴をはいた猫
  • J-Pop
  • ¥250